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2024.04.24 11:30

スマホで全て解決!韓国在住のコア女が教える韓国の小学校事情

 

【コア女だより】

皆さまアンニョンハセヨ~!KOARIスタッフのH谷です♪

4月を迎え、新たな気持ちで新生活を迎えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

早速ですが、4月といえば日本では入学・新学期など新生活をスタートさせる季節ですが、韓国では3月が新生活の季節ってご存じですか?今回は韓国で子育てをしている私が韓国の小学校事情について少しご紹介したいと思います^^

 

 

まず、私は韓国・京畿道在住で、小学3年生の子供を持つ一児の母です。(2024年4月時点)

※今回ご紹介するのはあくまで私の子供が通っている小学校についてなので、韓国の小学校が全てそうではなく、学校によって異なる場合がありますので、何卒ご了承ください!

 

 

■韓国小学校の入学時期・学年は?

 

まず、韓国の小学校の入学式(入学時期)ですが、入学式は日本と違って3月に行われます。また、新学期も3月からのスタートとなります。

 

次に学年ですが、日本と違って韓国では出生年度で学年が決まります

例えば、今年2024年度に小学校に入学した1年生の場合だと…

●日本の場合:平成29年(2017年)4月2日~平成30年(2018年)4月1日生まれ

●韓国の場合:2017年生まれ

ということになります!

 

 

■さすがデジタル先進国!お知らせはアプリで!

 

日本の小学校では保護者を悩ませるものの一つに、学校から配布される連絡事項や提出物のプリントがあると思います!

プリントを読み準備物を用意し、期日までに提出…この簡単そうな一連の流れでも管理をするのが大変だと嘆く保護者の方もいらっしゃるはず!ましてや子供が2人、3人となるとプリントの数も倍になるので尚更です!最近は日本でもデジタル化が進んでいるとはいえ、まだまだプリント文化が根強いのではないでしょうか?

 

しかし!韓国はデジタル化が進んでいることもあり、小学校からの連絡事項は全てアプリでお知らせがきます

1年生の時は最初に少しだけサインが必要なプリントを配布されましたが、それ以降のお知らせはアプリのみ!1週間の時間割りや給食の献立、保健だより、返信が必要な連絡事項まで本当に全てアプリで連絡が来るので、プリントを無くしたり、大量のプリント管理に頭を抱えることもないので本当に楽です!スマホがあれば全て解決できるということですね^^

 

ちなみに私の子供の学校では、eお知らせ(e알리미)というアプリを使っていますが、ハイクラス(하이클래스)というアプリを使う学校もあるそうです!

 

 

■1~2年生は体育が無い!

 

勉強科目ですが、1~2年生は国語、数学、統合教科(※)などで、3年生からはこれに英語、社会、科学、体育、音楽、美術などが加わり一気に勉強科目が増えます。(※統合教科とは、体育・美術・音楽を合わせたもので、日本でいう生活教科のようなもの)

 

ここで日本と異なる驚くべき点はというと…1~2年生の時は体育の授業がないということ!(体育の授業は3年生からスタート)

1982年に改正された第4次教育課程に基づきこのようになったそうですが、なんだか勉強を重視する韓国っぽいなと思ってしまいました…(笑)

 

しかしコロナパンデミック以降、韓国の学生の体力低下が深刻化したことにより、韓国政府が小学1~2年生の体育教科の独立を推進課題としているそうです!(2024年4月現在)

韓国も日本のように小学1年生から体育の授業を受ける日がくるかもしれないですね。

 

 

■長期の休みは“夏休みと冬休み”だけ!?

韓国も夏休み・冬休み・春休みがありますが、近年は夏休みと冬休みしかなく、春休みが存在しないという傾向にあります

韓国の教育部が「2月登校期間最小化型」という春休みを無くした学業運営モデルを提示し、長期休みの日程を学校や自治体に任せたことにより、特に京畿道の小学校では春休みが存在しない学校が増加しているそうです。

春休みが存在しない場合、夏休みが7月下旬から約3週間、冬休みが1月上旬から2月末までの約2ヶ月間とめっちゃくちゃ長くなるので、親はこの冬休みをどう乗り切るか頭を抱えるほどです(笑)

 

 

■リーズナブルな放課後授業♪

 

韓国には学校の授業が終わった後に放課後授業というものがあります。これは日本でいう部活やクラブ活動のようなものですが、小学校の先生が教えるのではなく、外部の講師が有料で指導してくれる授業です!

 

種類は英語、数学、珠算暗算、コーディング、ロボット、ドローン、キューブ、科学探究、読書論述、コンピューター、ダンス、バスケットボール、ニュースポーツ、チェス、ウクレレ、3Dスチームペン、工芸、リズム縄跳び、美術、チアリーディング、バトミントンなど…本当に様々!

各科目ごと週1~2回あって、費用は1科目あたり約8万ウォン~10万ウォンくらい(3ヶ月分)。塾より安い値段で色々なものを学べるので私の子供も毎回2~3つほど受講してます!

 

もちろん、この放課後授業を利用しない子もいますし、3年生からは勉強が徐々に難しくなっていくので塾に通う子の方がもしかしたら多いのかもしれません。

 

この他にも教科書を家に持ち帰らないので荷物が少ない、給食は無料、図書室に司書教諭が常駐、学校にプールがないため水泳の授業がない(2014年に発生したセウォル号沈没事故以降は水泳教育の時間あり)、子供たちは給食配膳や掃除をしないなど、日本と異なることが多々ありますが、今回はここまでとさせていただきます^^

 

 

以前のコア女だよりで、韓国で出産を経験したA井さんもおっしゃっていましたが、やっぱり国が違えばこんなにも違いがあるもんですね~(笑)

韓国の生活に慣れてしまって、あまり日本との違いを考えることがなかった私ですが、思ったよりも日韓で違いがあることが分かり、良い勉強になりました♪

 

ではまた次回のコア女だよりでお会いしましょう^^

 

 

(編集部:H谷)

 

 


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