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2022.10.14 13:00

大人の韓国+han暮らしまわり通信~てくてく光化門~

 

2022年8月。

ソウルの中心部にある光化門(クァンファムン)広場が1年8か月にわたる工事を経て新しい姿になりました。

 

デモや集会の場というイメージが強い場所。

パイプ足の会議テーブルが広場にどんと置かれ、拡声器で署名を募る声とクラクションの音が入り混じり、ものものしさを感じたものでした。

 

光化門の「光化」は「光」=儒教を柱にした朝鮮王朝の文化と威厳によって世界を教化することを意味し、その「光」を発する光化門前から南に伸びる道路は王の威厳を象徴する「王道」と呼ばれたそうです。

 

景福宮の城門「光化門」から一直線に並ぶ世宗(セジョン)大王像と李舜臣(イ・スンシン)将軍像。

雨の日も風の日も酷暑の日も…排気ガスやミセモンジ(PM2.5)にさらされながら行き交う人々を見つめています。

私たちが歩くその道の下にも偉業を辿る場所がありますよね。

 

 

今回の改修工事で島のように孤立されていた長細い一帯が、車線を東側にまとめられ敷地面積が以前の2倍の大きさになりました。

 

(画像出処:韓国文化財団)

 

日陰階段やデッキシェルター、移動型チェアが設置され腰かけてゆっくり休める場所が増え、メディアウォールや時間の庭園、李舜臣将軍像そばのハングル噴水、開かれた庭や歴史水路などなど…さらに工事中に偶然発掘された朝鮮時代の井戸や排水路などの遺跡も展示され、多様に楽しめるコンテンツが盛りだくさんです。

今回のリニューアルに伴いデモや集会は禁止となり、新しい広場はソウル市民の憩いの場としての役割が強調されています。

 

 

鐘路(チョンノ)は過去と現在が共存する町。個人的には最も韓国に来たと感じる場所です。

安国(アングク)から北村(プクチョン)、三清洞(サムチョンドン)を回り日の暮れる頃にライトアップされた光化門に会いに行き、幻想的に浮かび上がる美しい丹青を首が痛くなるまで見上げたものです。

 

 

光化門を背に、広場に沿っててくてく。

世宗大王像が見えると俳優ハン・ソッキュ氏を思い浮かべ、李舜臣将軍像が見えると「どうして忠武路でなくここに?」などど思いながら教保文庫に向かいます。ひとりだけどビルのライティングで足取りも軽く『光化門恋歌(クァンファムンヨンガ)』を頭で歌いながら。

 

 

言わずと知れた教保文庫は韓国最大規模の大型書店で、光化門店は1号店にあたります。

書店よりもまずお目当ては入口の手前にある石碑です。その3つの石に刻まれた言葉に会いに…

 

 

사람은 책을 만들고

책은 사람을 만든다.

 

人は本を作り

本は人を作る

 

教保文庫創立者シン・ヨンホ氏が残した言葉です。

小学校にも入学できず無学を悔いたシン氏は本を友とし、師とし、知識をつけ中国へ渡り就労されます。

帰国後、教育保険事業に着手され「たばこ20本を吸う代わりにそのお金を保険に投資し、子供を大学に送ろう」と教育の必要性を強く説かれ成功を収められ、次は書店経営に取り組まれるのです。

「本を売るのではなく本を読む場所を作りたい」そんな思いから1980年、教保文庫光化門店が誕生します。

 

初めて訪れた時はビックリしました。

今では日本でもよく見かける光景ですが、椅子やソファなど立ち読みならぬ座り読みスペースが多いのです。はたまたそのまま床にべたっと座ったり、寝そべる人までも…。ノートに書き写すこともOK!

容認も社訓なんだそうです。

 

どうぞご自由に本を読んでください。そんな空間でした。

余談ですが教保文庫には「ソソムング」の文具もたくさん並んでいますのでぜひ!

 

 

過去と現在を行ったり来たり…

たくさんの偉人に会える町・光化門。

 

どんどん韓国が近くなっています。

渡韓の際はぜひ光化門にお出かけください。

 

(文・写真:+hanスタッフ)

 

 

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