韓国ドラマによく出る銀食器の原点とは?
皆さまアンニョンハセヨ~!
おうち時間に手料理を食べる時間が増えてきていて、毎日の献立に迷ってしまいますよね。
少しでも気分を上げるために、おしゃれな食器でSNSに投稿する方も多いのではないでしょうか!?
韓国でもたくさんのおしゃれな食器を使用した投稿をみかけますが、本日は、韓国の昔からの定番・銀食器の歴史についてお話したいと思います^^!
こちらの銀食器、韓国料理屋さんなどで一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?
韓国では、おもてなしや感謝の気持ちを表現するためにたくさんのお料理を提供するのは皆さんもご存じですよね~??
写真のように法事の際にも先祖への感謝の気持ちを表すために、ご飯を山盛りに…いわゆる”漫画盛り”でお供えしています。
今では韓国料理の定番ともいえるこの銀食器ですが…
昔は、王族/貴族が料理を口にする前に毒物の混入の有無を調べるための食器だったそうです!
韓国時代劇でスプーンの色が変わって「誰が毒を…!?」なんてシーン…
ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?^^
当時は、食事に毒を混ぜて暗殺をするという事件(主に王族)が多発していたので、毒物(ヒ素)に触れると、青や黒に変化する性質がある銀色の食器を日常的に使用していました。
(出処:ドラマ「太陽を抱く月」キャプチャ)
また、戦が盛んに行なわれていたこの頃、次の戦地へ移動する際に持ち運びにも便利で、当時は衛生面でも比較的安心だった銀食器を用いたそうです。
ちなみに、時代を経て現在ではステンレス製が多くなりましたが、当時銀食器を手に入れることが困難だった庶民層は、金属の光沢をもつ食器類を作成し、王族/貴族を真似ていたそうです♪
軽く耐久性にも優れており、再利用できる素材の銀食器は環境面に優しいだけでなく、各家庭に専用の冷蔵庫があるほど愛されているキムチを食べる際に、匂いや色が付着しにくいといった利点もありそのまま定着していきました!
いかがでしたでしょうか?
韓国といえば食文化を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は食文化に欠かせない“食器”をクローズアップしてみました!
歴史を経て文化として根付き、他国の文化を取り入れながら進化を重ねる…食器ひとつとってみても、韓国の歴史や文化を知ることができて楽しいですね。
(文:ゆでたまご)