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2020.10.02 16:00

大人の韓国+han暮らしまわり通信 ~読書の秋編~

 

ですね…
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋。
いろいろな秋がありますが今回は読書の秋を少しご紹介させてください。

ここ最近、韓国文学が猛スピードで身近な存在になっています。
少し前までは韓国にまつわる本といえば残念なことに嫌韓本でした。
しかし嫌韓でも古典や純文学でないポップで刺激的!
どこか前衛的にも攻撃的にも見えるデザインに装丁された韓国書籍を目にする機会が増えました。

「読んでみなくちゃ分からない!」と銘打ち出版社の垣根を越えて多数の書店で「韓国文学フェア」が開催されています。
原書あり、翻訳本あり…たくさんの方が訪れ大好評です。

 

(出処:ハイブリット型総合書店honto公式サイト)

 

ご存知、日本でも20万部を超えるベストセラーになり映画公開も控えるチョ・ナムジュ著「82年生まれ、キム・ジヨン」が大きなきっかけになったと思います。
今では広い世代に支持され市町村はもちろん日本の中学校の図書館にも置かれるようになっています。

同時に若い世代の女性作家の台頭が目まぐるしいのです。
しかも70年代以降に生まれた若い世代の作家。
チョ・セヒ、チョン・セラン、ハン・ガン…小説・エッセイ・SF…いろいろいろいろ。

 

 

個人的にチェックしているのが翻訳者なんです。
「斎藤真理子」…表紙に刻まれているこの名前を本当によく見かけます。
今では翻訳者もずいぶん増えましたが、まだ韓国文学が浸透されていない時期から話題作を続々と訳出され、韓国文学ブームの立役者と言っても過言ではないと思います。

大学生活を過ごしていた1980年、韓国で起こった光州事件をきっかけに韓国語の勉強をスタート、のちにソウル延世大にも留学されておられます。

直訳しただけ…意訳しすぎ…翻訳ってとても難しそうです。
でも齋藤さんの訳本は止まることなくするする入りどんどんページをめくってしまうのです。
斎藤さんはこう語られます。
「韓国文学には生命力の強さを感じる」「意訳せずに心情が伝わるようどこまで訳文をかみ砕くかということが、大きな課題」と。韓国への愛情が感じられて…
「82年生まれ、キム・ジヨン」においてもかなりのご苦労があったと記事で読みました。

 

 

もしまだ韓国文学に触れられておられない方…読んでみようかしらと思われる方、まずは斎藤真理子さんの訳書を手に取られみてはいかがでしょうか?

秋の夜長、今までの固定概念をさらりと手放した軽やかな現代の「K文学」をぜひお楽しみください。

 

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「いま、会いにゆきます(韓国版)」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(韓国版)」「私は私のままで生きることにした(日本語翻訳版)」など…話題作が勢ぞろい♪


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