フリーワード検索

おすすめタグ

2017.07.13 01:42

【会員レポ】7/2「THE CRISHOW ROCKUMENTARY」大阪公演レポ

真夏を思わせるような暑さの大阪城ホール。
会場に入るとアリーナ後方からメインステージまで続く長い花道。
メインステージ上部には長方形の四面スクリーン。そしてメインステージの向こう側にもスタンド席がある。
 
親分が「普通のエンドステージもやった。センターステージもやった。サイドステージもやった。残るは後ろ側にも客席を作ることだ!」とばかりに、様々なアーティストのライブを研究して考案したという今回の“THE CRISHOW ROCKUMENTARY”。
今までに見たことのないステージレイアウトを前にして、始まる前から期待と緊張が入り混じってドキドキです。

 
BGMが流れる中、次第に客席の興奮が高まり客電が落ち、オープニング映像が始まったと思ったら、いきなりスクリーンにクールな親分のドアップ!
タバコを燻らせ、ハットに金髪、不敵な笑み。
インタビュー形式で、CRISHOWの始まりから語り始めました。
 
“自分は今まで誰かにお膳立てされた公演をやったことがないということ。
時々他の人が羨ましく感じることがあるけれど、一から自分で作り上げて来たCRISHOWには自信があるということ。CRISHOWⅠのテーマを一言で言えば『Storytelling(物語仕立て)』だ”
 
ストレートな言葉でまとめられたインタビュー映像が途切れると同時に、6年前と同じようにファンタジーな雰囲気の音楽が始まりました。
CRISHOWⅠのオープニングシーンと同じように、着ぐるみスニちゃんと金髪プリンスが白い馬車に乗って登場!
サイズが変わったので当時の衣装ではなく“新製品”だそうですが(笑)、あの時と同じように「お前たちの王子様が来た~っ!」とシャウト。
可愛い振り付けもそのままに『Hello Hello』『Oh! my Darling !』と続きます。
 
3曲目は『My precious』。
ジャケットを脱ぎ、メインステージ奥に据えられたベンチの背にジャケットを掛けようと投げたら ベンチを飛び越えてその向こう側へ…「ごめんなさい」と言いながら、慌てて自らジャケットを拾いに走る王子様(笑)。
 
ベンチに座って背の部分に左手をかけ、アリーナ席側には背中を向けた状態で歌い始める。
その広い背中を見つめながら、6年前 この同じ大阪城ホールで見た お人形のように可愛らしかったグンちゃんは大人のナムジャになったんだなぁ~と感無量に。
 
CRISHOWⅠのパート最後の曲は『守護星』。
震災後 日本のうなぎを元気づけるために作ったというこの曲を、リリース前に初めて聴かせてくれた6年前を再び思い出します。
スモークの雲海の中に立つ親分。会場に煌く無数のペンライトの白い光と、ミラーボールから放たれる光のかけら達。
幻想的な雰囲気の中で、力強い歌声を聴かせてくれました。
 
 
暗転と共に再び始めるインタビュー映像。
親分のビジュアルもインタビューの背景も変わっていて、今度はレイバン風のサングラス、黒の革ジャン。
 
予算にも余裕があったというCRISHOWⅡの話へ。
アルバム「Just Crazy」の紫のイメージそのままに、“大人の遊園地”をテーマとした派手でビジュアル重視のステージだったと。CRISHOWⅡの公演映像をプレイバックしながら当時を振り返っていきます。
 
そしてCRISHOWⅡのパートがスタート。
白ソギと黒ソギの対決を描いたシーンそのままに、王族が乗るような輿に乗って花道に親分が登場。
白い羽根や刺繍やフリンジで飾られた黒い帽子とロングジャケットの衣装。
挑発的な視線を左右に流し、黒装束の男性達に担がれた輿はメインステージに向かって進んでいきます。ここでは、ゾクゾクする程の色っぽさ。
 
『Crazy Crazy Crazy』『Always close to you』と、CRISHOWⅡのステージを再現していました。
続いて『Let me cry』のイントロはエレキのギターソロを使った完全なROCKアレンジ。
インストの間奏部分では、ステージ前方に波打つ白布が下からの風で吹き上がり、そこに映し出される親分とギタリストの影絵のシルエット。なかなか印象的な演出です。
この頃の曲は親分の声質やキーにとても合っているし、パワーのある歌声を聞かせてくれました。
 
このパート最後の曲は、「一緒に走ってくれ!」と声をかけて始まった『200 miles』。
この曲もROCKなアレンジで、車のエンジン音を見立てたエレキサウンドで始まります。
CRISHOWⅡのゴージャスなオープニングを飾ったこの曲。久しぶりに聞いたけど、やっぱり親分らしくてカッコいいね。
 
 
そして再び映像が始まり、今度はCRISHOWⅢの話。
この頃から、親分自身の心に変化が訪れたようです。
「CRISHOWⅢでは、ビジュアル的な派手さよりも、もっと精神的な内面を伝えたかった」と。
 
“あの頃 スランプになったようだったり、仕事に行き詰まったこともあったり。
実際、僕の方がみんなからエネルギーをもらいたかったのかもしれない”
 
そんなことを初めて親分の口から聞いて、いろいろ辛かった場面も浮かんできて、涙が溢れてきました。親分自身が仕事上で辛かった記憶を語ってくれることなんて普段はないから。信頼関係で結ばれているって、ファン冥利に尽きるな。
 
 
次のセッティングがメインステージ上に始まっていて、円柱状の紗幕が現れました。
『風』『鳴らない目覚まし時計』
前後左右からも見える様に映し出されたプロジェクションマッピングの中、椅子に座って歌う親分。
CRISHOWⅢのイメージのままに、白いTシャツにダメージデニムというシンプルなスタイル。(親分はこれがいちばんカッコいいんです!)
 
2曲終わって紗幕が振り落されると、親分は立ち上がってスタンドマイクのところまでやってきました。
CRISHOWⅢでは歌えなかった(神戸で1回だけ歌ったけどね)『空と君と』
「この曲は好きな曲なんだけど、キーも高いし。あの時は自信がなくて歌えなかった。でも、今では練習して歌えるようになりました!」と、見事に歌いきった後のドヤ顔(笑)。
 
CRISHOWⅢパートの最後の曲はもちろん『家に帰ろう』。
「ずっと言いたかったことがある。 ただいま~っ!!!」そう叫んだ親分に応えるように、会場から「おかえり~」の声。何度も「ただいま~!」「お帰り~!」を繰り返し、一緒にサビを歌って、花道の先端まで行った親分。優しい親分の歌声と、うなぎのハーモニー。この日いちばんの感動の瞬間でした。
 
CRISHOWⅢまで終わって、この先はどうなるのだろう…と思っていたらインタビュー映像の続きが始まりました。

 
新しいアルバム「Voyage」の話。
リード曲「Voyage」の歌詞は、GIFTファンミ福岡公演の朝、起きた瞬間に歌詞が浮かんで一気に書き上げたんだそうです。僕が愛する人、愛してくれる人はもちろん、誰が聞いても愛する気持ちを感じられる曲に。
 
そして、客電が付いたと思ったら 親分がアリーナのサイド入口から突然入ってきました。
そのままアリーナ後方の客席を少し歩いた後、花道上へ。
「大阪~っ!」と叫んで始まったのが、初披露の新曲『For you ~僕が頑張れる理由~』。
高く上げた腕を左右に振ってリズムを取り、客席を盛り上げます。
 
シングル曲の『Darling Darling』に続いて、今度はリード曲の『Voyage』。
「僕の気持ち(歌詞) しっかり受け取ってね~」と声を掛けてスタート。
ステージ上にはホーンセクションのサポートメンバー3名がスタンドマイクを囲むようにいて、セッションするような雰囲気です。
 
“耳で聞くんじゃなくて 目で見るんじゃなくて 心で聞いて欲しい“
 
インタビュー映像の中で親分が言った印象的な言葉のとおり、親分の気持ちをしっかり心で受け取らせていただきました。
 

アンコールではCRISHOWⅠのときと同様に、純白の羽根をあしらった衣装でワイヤーで客席上空に現れた親分。曲は『Bye Bye Bye』。
アリーナ後方の花道に降り立ち、再びバックでメインステージまで戻っていきます。
 
そして『一緒につくったメロディ』のサビ部分でのエンディング。ダンサーさんたちも出てきて「もう1回!」コールに何度も応えて花道に戻ってきてくれる親分の笑顔、キラキラしててホントに楽しそうでした。
 
最後に聞けたのが、
「ずっと、オレ様について来い!」「愛してる」…という言葉。
オレ様発言、久しぶりじゃないですか?(笑)
日本語の「愛してる」も、最近あまり聞いた記憶がない。これだけで、とっても幸せ気分なうなぎたち。
 
 
親分の愛情が、想いがいっぱい詰まったCRISHOW。
「この先、4, 5, 6・・・・・10までもCRI SHOWを続けていきたい。うなぎと一緒に歳を重ねていきたい」
そんな親分の言葉を直に聞けて、この6年間 親分と一緒に走ってきたことが、宝物のように感じた瞬間でした。
 
親分、これからもよろしくね!
お互い、身体や肌の管理は大変だけどね。(笑)

Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと進化を続けるその先へ…

チャン・グンソク
THE CRISHOW ROCKUMENTARY
DVD&PHOTOBOOKの詳細はこちら