2014.03.19 01:51

怖くても見惚れる“モンスター”イ・ミンギ

アンニョンハセヨー、コムドリです。

厳しい寒さの冬が終わり、ようやく春めいて来たソウル。
この週末はお天気も良くお出かけ日和だったので、暖かい陽射しを浴びながら野外活動をするのにピッタリだったのですが、インドアな私は映画鑑賞…。
しかも観たのはサイコスリラーの「モンスター」だという…(笑)。

この映画、かなり残虐なシーンと悪い表現の言葉遣いが登場するということで青少年観覧不可の判定を受けたのですが、基本的に恐怖モノが得意なのでOK!
殺人鬼テス(イ・ミンギ)とテスに妹を殺されたポクスン(キム・ゴウン)の追いつ追われつの様子にドキドキハラハラ、楽しんで鑑賞して来ました。

コムドリ的「モンスター」の一番の見どころは、なんといっても体脂肪4%の筋肉ボディに生まれ変わったイ・ミンギのビジュアル!(←「内容じゃなくてそこ?」とかツッコまないでください…)

イ・ミンギといえば、筋肉質ではないスキニーなモデル体型が魅力ともいえますよね。
でも、テスというキャラクターはどんな体つきが合うだろうかと考えて作り上げたという無駄の無いボディは本当に絶品!
その体がテスというキャラクターをすごく現実化させるのに大きな役割を果たしたように感じられました。

個人的には、上半身ヌードで陶芸をするシーンがベストです(笑)。

ボディと共に光ったのがハンサムな顔立ち。
実はイ・ミンギのことをハンサムだと思ったことがなかった(勿論カッコイイとは思っていましたが)のですが、「モンスター」を観て彼がハンサムであったことに改めて気づいたのです。
これまでは天然なところがあったり、おっとりした人の良いキャラクターを演じていたことが多かったイ・ミンギですが、「モンスター」での冷酷な表情が彼の個性的な顔立ちが持つ魅力を一層引き出しています。

冷たく鋭い眼差しも不気味な笑みも私の目にはステキに映るので、他の俳優が演じていたらひたすら「怖いよー」と思っていたかもしれないテスというキャラクターなのに、イ・ミンギが演じることによって魅力的に見えてしまうというか…。
そのお陰で目を覆いたくなるようなシーンでも、ハンサムなイ・ミンギ見たさにスクリーンに釘付けとなってしまう程でした。

勿論、ただハンサムだからという理由ではなく、狂気的な表情の裏側に隠されたテスの内面をイ・ミンギが上手く演じていたからこそなのでしょう。
血も涙もない殺人鬼テスに対して本来なら拒絶反応を感じるはずなのが、私はそんなテスを憎くは思えなくて、むしろそんな風に育ってしまったことが可哀想に思えてしまったのはイ・ミンギの演技があったからなんだと思います。

同じようにキム・ゴウンもこの作品で新たな可能性を見せました。
「ウンギョ」で彗星のように登場したキム・ゴウンは、「ウンギョ」でのピュアなセクシーさを持った女子高生とは全く違う、少し知能が足りない狂った少女役で再び女優としての幅を見せており、決して美人とはいえない顔立ちなのですが、飾りっ気のない姿だからこそ彼女の魅力が引き立てられ、スクリーンの中のポクスンに魅了されました。

「ウンギョ」でも「モンスター」でも化粧っ気がなく地味な雰囲気ですが、授賞式や記者会見の席ではハンパじゃない“女優オーラ”を見せるのはさすが女優だなと思います。
「ウンギョ」「モンスター」で正反対の魅力を見せたキム・ゴウン。
まだまだ若手新人女優ではありますが、今後トップ女優の仲間入りする可能性が高いのではないでしょうか?要注目です!

暴力的なシーンが多いこともあり好き嫌いが分かれる作品ですが、イ・ミンギとキム・ゴウンという二人の主演俳優が、従来のイメージを見事に破り捨てて見せた熱演は評価をするに値するものだと感じました。

…しかし、一緒に観に行った友人は殺人鬼テスの姿にかなり衝撃を受けており、その日の夜は眠れなかったそう…(笑)。
また、イ・ミンギが出演している映画やドラマをこれまで一度も観たことがなかった為、イ・ミンギが“恐怖の対象”になってしまうという後遺症(?)が発生。(あんなにハンサムなのに…)

「本来のミンギは決してこんなんじゃないから!いつもは可愛くて男らしい魅力満載なキャラなんだから!!」という猛烈フォローと共に、過去の出演作品「タルジャの春」「海雲台」「不気味な恋愛」「恋愛の温度」等を見るようにオススメしておきました。

「モンスター」公式ホームページ(韓国語)
http://monster2014.co.kr/