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2013.12.02 06:07

「2013 イ・スンギ 希望コンサート」イベントレポ

アンニョンハセヨ、コムドリです。
11月30日、12月1日の二日間にわたりソウル オリンピック競技場内の体操競技場にて「2013 イ・スンギ 希望コンサート」が開催されました。
私は1日の公演を見に行って来ました!

“国民の弟”としてデビュー以来、歌手としてだけでなくドラマやバラエティ等で様々な魅力で大人気のイ・スンギだけあり、会場には老若男女問わず沢山のファンが。
また、日本や中国は勿論のこと、東南アジア、西洋、中近東のような世界各国からコンサートを観に来た人々の姿も非常に沢山見られ、いまや国民だけでなく世界的な人気を持ったスターであることも実証していました。

 

DJが登場しクラブ風の雰囲気の中で、エレクトリックなアレンジのデビュー曲「僕の女だから」でコンサートの幕を開けました。
アレンジに合わせて、シャッフル風の複雑なステップのダンスを見事に…とはお世辞にも言えませんが、元々ダンスは苦手分野だというイメージがあるので「きっと今日の為に猛練習したんだろうなぁ」というのが伝わって来るステージに会場の雰囲気もアップ。(…個人的な意見ですが、でもやっぱり「僕の女だから」はオリジナルVer.で聴きたかったかも…)

イ・スンギといえばやっぱりバラードですよね。
「ファンが喜ぶ歌はどれだろう」と考えてセレクトしたという曲は1集収録曲の「削除」。
きゃあ!私の大好きな曲です!!
初めてライブで聴いた「削除」は、CDで聴いていた“当時まだ高校生だった少し荒削り”な雰囲気の歌声とは違い、大人の男に成長したことを感じさせる1曲となりました。

歌声同様に成長を感じさせたのがMC能力。
広い会場で沢山の観客を前に話すのは緊張しそうなものですが、ジョークを交えながらのスムーズなトークはやっぱりバラエティで鍛えられたものでしょうね。

そうそう!バラエティといえばスンギが大女優4人とのドタバタ旅行記の様子を描いた「花よりお姉さん(꽃보다누나)」がコンサート初日公演の前日(11月29日)に初回放送となったのですが、視聴率が初回から10%超えをしたと笑顔で報告するイ・スンギ。
そして「“お姉さん”キム・ヒエさんとイ・ミヨンさんがコンサートを見に来てくれています!」とも嬉しそうに紹介していました。

…話がそれますが、「花よりお姉さん」は私も初回放送を楽しみにして見たのですが、本当に期待以上の面白さ。
大女優のお姉様方の前で冷や汗をかきながら一生懸命ガイド役をこなそうとするのですが、空回りの連続で…そんな姿がなんとも健気で可愛くて余計に笑いを誘うのです。
>> 「花よりお姉さん」公式サイト 

ちなみに、会場となった体操競技場は室内公演会場としては国内最大規模のもの。
なので、海外アーティストや人気アイドルグループのコンサートを除いて、ソロアーティストとしてここで単独コンサートを開催できるのは本当に数人です。
そう考えると、2010年から4年連続でここで単独コンサートを開催しているというのは実に大きな意味を持つのです。
イ・スンギ本人も最初の挨拶で「こうやって体操競技場に立つ事ができて光栄だ」と話していました。

この日、そんな会場の広さを活用しての特色を見せたのが、中央のメインステージの両脇に作られた小さなサブステージ。
一般的なコンサートでは暗幕に包まれているエリアなのですが、右側には図書館のような空間があり、左側には華やかなシャンデリアとグランドピアノが置かれたステージのような空間があったのが目を引きました。
これまで体操競技場での開催されたコンサートは何度も見たことがあったのですが、私が知っている限りではこんな構造は初めてで期待が高まります。

その図書館のような空間を利用しておこなわれたのが「イ・スンギのシネマパラダイス」と題されたコーナー。

センターステージを覆った大きな幕を映画館のスクリーンとして活用し、「ロミオとジュリエット」「レオン」「ノッティングヒルの恋人」「シネマパラダイス」といった有名な映画の名場面を見ながら耳に届くアコースティックバージョンにアレンジされた「別れの陰」「どうか」「結婚してくれる?」「戻す」は映画のシーンにマッチし、しっとりと心に響きました。

余談ですが、韓国のコンサートを初めて見た日本の方達が面食らうのは合間のゲストタイム。
日本のコンサートでは“前座”みたいな感じで、同じ事務所だったり個人的に親しかったりする新人クラスのアーティストが本公演前に登場して歌うということもありますが、韓国では公演の途中に“場つなぎ”的に登場するケースが一般的だったりします。
しかもコンサートのメインアーティストよりも大先輩だったり、バラード歌手のコンサートなのにアイドルグループが登場したりするのでビックリすることも度々ありますが、意外なおトク感があったりするもんです(笑)。

1部が終わり2部の準備タイムに登場したこの日のゲストは、オーディション番組「スーパースターK2」で注目を集めデビューと同時にイシューを集めたキム・イェリムと、人気コーラスグループ Sweet Sorrowの2組。
イ・スンギのコンサートだけあってゲストも超豪華!
そして、ゲストのステージにもイ・スンギのステージにも劣らない位の大歓声を送る観客達によってゲストタイムも大盛り上がりとなりました。

2部の幕開けはSISTAR19の「今はいないから」を歌いながらの“セクシースンギ”でスタート!
歌の途中からSISTARのボラも実際に登場し、更に沸く会場。
最後の部分では椅子に座っているスンギに覆いかぶさるようにボラが抱きつくと同時に舞台が暗転すると、客席から上がる「ぎゃあああーー」という悲鳴が会場全体を包みます。
こういう時ってリアクションの大きい韓国の観客の反応が面白いのです。^^

最初に書いたように幅広い年齢層のファンを持つイ・スンギのコンサートなので、こういった若者向けの曲だけではなく、年配の人達にも楽しんでもらえるように考えられた構成も。
「希望コンサート」での定番コーナーでもあるトロット(日本で言う演歌)タイム!
トロット歌手のお約束(?)でもあるスパンコールのついたド派手衣装に身を包みお茶目に歌う姿はやっぱり“国民的スター”。
勿論若い観衆も一緒にノリノリです。

バラードメインの1部では歌声に静かに耳を傾けて聴かせるような構成だったとすれば、2部では観客も立ち上がって会場が一体になって楽しむような雰囲気。
トロットに続き“ロック少年”スンギがステージの端から端まで駆け抜けながら歌う様子に会場の盛り上がりは最高潮!
ロックステージの定番曲「旅に出よう」では彼と共に観客達も一緒にジャンプするので会場全体が揺れているように感じる程でした。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、公演開始から2時間半以上経っていることにも気づかないでいましたが、そろそろコンサートは終わりを迎える時間に。

彼自身もコンサートが終わるのが名残惜しそうな様子を見せていましたが「でも、年末には大邱と釜山でもコンサートで皆さんとお会いできます」と話した後に「来年2月には日本でもおこなう予定です」という発表も。

そしてアンコールではさっきのシネマパラダイスの時とは反対側のサブステージの幕が開くと「LEE SEUNG GI HALL」という文字が光る華やかなピアノリサイタルのステージが姿を現し「僕たち別れよう」の弾き語りを披露するイ・スンギ。
“万能エンターテイナー”と呼ばれる彼らしく、この日も多才な姿を見せてくれました。
そんな姿を見ていると、観客に楽しんでもらおうと誠心誠意を込めて一生懸命練習に練習を重ねている彼の様子が目に見えるようでした。

回を重ねる度に成長した姿を見せてくれるイ・スンギ。
その一方で、いつも自分を支えてくれている所属事務所や陰で頑張ってくれている演出チーム、バックバンドやダンサー達へ伝える感謝の言葉はデビュー当時から変わっていない彼の謙虚さが感じられました。

努力を怠らず成長を続けながらも、決して初心を忘れない彼だから、こんな風にいつまでも万人に愛されるのだと改めて感じさせられた「2013 希望コンサート」でした。

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