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2013.11.29 01:49

文句言いながらもやめられない“マクチャンドラマ”の魅力

アンニョンハセヨ、コムドリです。

今年も鼻水まで凍ってしまいそうな程に寒いソウルの冬がやって来ました。
寒いとついつい外出するのも億劫になってしまい、オンドル(床暖房)の入った暖かい部屋でのんびり…という日が多くなりがち。

私も最近は仕事が終われば寄り道せずにまっすぐ帰宅し、自宅で夕食を食べながらドラマを見る時間を過ごしています。
…独り暮らしをしているとテレビに向かってついつい独り言を発してしまう(皆さんもそんなことありませんか!?)のですが、私の独り言を誘発するのは夕食タイムのマクチャンドラマ。

「막장 드라마(マクチャンドラマ)」とは、もつれまくった人間関係、現実的にあり得ない設定、刺激的なシーンが満載の、いわゆる“ドロドロ”系のドラマのことを意味します。

マクチャンドラマの代表的な作品といえば2008年に大ブームとなった「妻の誘惑」。
 

浮気をされて夫に捨てられた女性が、復讐の為に名前を変え顔にほくろをつけて別の女になり代わり夫を誘惑するという内容でしたが、「ほくろをつけただけで元夫が自分の元妻だと気づかずに誘惑されるかー?」と、呆れながらもくせになったものです。

そして、現在放送中のマクチャンドラマの代表者はMBC「オーロラ姫」とKBS「ルビーの指輪」。

「オーロラ姫」は、お姫様のように育てられた主人公のオ・ロラが3人の姉がいる小説家ファン・ママと出会い愛を育んでいくという内容なのですが、複雑な人間関係、ハンパじゃない嫁いびり、主要人物が突然死んでしまったり海外に行ってしまうという行き当たりばったりなストーリー展開で歴代マクチャンドラマ No.1という声も上がっている作品。
 

脚本担当の作家を降板させろという声が視聴者達から殺到する程にムチャクチャなストーリーながらも「でも続きが気になる…」と視聴者の心を掴んで高視聴率を記録しています。

そして「ルビーの指輪」も同様。
性格もルックスも全く違う双子 ルビとルナが一緒に交通事故に遭って全身に重症を負い、整形手術で逆に顔を作られてしまったのをきっかけに、以前から性格も頭の良い姉ルビのことを羨んでいた妹ルナが姉になりきって生きるというこれまたムチャクチャな設定のドラマ。
 

「いやいやいや…顔だけ変わっても、声や体型、性格とかで家族が区別できない訳ないでしょう?」って思いっきりツッコミを入れたくなるのですが「ルナの悪事はいつばれてしまうのか」とついつい続きが気になってしまうドラマです。

「オーロラ姫」「ルビーの指輪」共に、超悪役キャラの登場に頭に来て文句をいい、現実には起こりえないようなストーリー展開に引き込まれてしまい抜け出せなくなるという“マクチャンドラマの定番ストーリー”が人気のポイントと言えるんじゃないかと思います。

どちらのドラマも平日午後7時~9時台に放送されている毎日ドラマで、夕飯の用意を終えたお母さん達の毎日の楽しみのようなもの。
刺激のない専業主婦の人達にとって、こんなマクチャンドラマが生活に刺激を与えてくれるというのが魅力なのかもしれませんね。

そしてお母さん世代だけじゃなく、私のように仕事を終えて帰宅したOL達も、登場するキャラクターに悪態をついたりツッコミを入れて視聴するという楽しみを与えてくれたりするので、幅広い年齢層に支持を受けて連日高視聴率を記録しています。

でも、ドラマは所詮ドラマ。
現実にこんなことは一般家庭で起こっていませんから!
マクチャンドラマを見て「韓国ってこんな国なの?」って勘違いされないように…^^;