日韓夫婦のコア女が韓国の秋夕(チュソク)準備をレポート♪
【コア女だより】
皆さまアンニョンハセヨ!KOARIスタッフのH谷です♪
突然ですが皆さん、韓国には二大名節である秋夕(チュソク)、旧正月(ソルラル)に祖先を祀る儀式・茶礼(チャレ)を行う家庭があるのご存知ですか?韓国ドラマでも茶礼のシーンが登場したりするので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません^^
韓国の伝統儀式・茶礼。私は韓国に嫁いでから何度も茶礼の準備を経験してきたのですが、この準備が結構手間がかかって大変なんです!
そこで今回は、私が実際に経験した茶礼の準備過程を簡単にご紹介したいと思います^^
※下記内容はあくまでも私が経験した茶礼をもとに作成した内容であり、茶礼の準備物などは各家庭によって異なる場合がありますので、何卒ご了承ください。
■ 準備は前日から!
茶礼の準備は名節の前日から始まります。
前日には食材の買い出しと料理を少しだけ行うんですが、まずは買い出しです!
祖先を祀る祭壇・茶礼床(チャレサン)に並ぶ料理の食材など必要なものを近くのマートで購入します。
韓国はペダル(デリバリー)文化が進んでいるので、最近はネット注文をする方も増えていますが、私の義母(シオモニ)は食材を直接見て新鮮なものを購入する方なので、必ずマートに行きます。
私もシオモニに同行して、買い出しのサポート!
購入商品例:肉類、イシモチ、もやし、ワラビ、ほうれん草、豆腐、ミョンテ(スケトウダラ)、リンゴ、梨、栗、ナツメ、韓菓、お餅、シッケ(韓国の伝統飲料)など…
主に先祖が好きだったものや家族が食べるものを中心に購入します。
■ジョン(チヂミ)との戦い
買い出しが終わったら、前日に準備出来るものを作っていきます。
茶礼の準備で一番大変と言っても過言ではないジョン焼きからスタート! 我が家ではシオモニが野菜などの下処理をし、私がジョンを焼く担当です。
茶礼床に並ぶ豆腐ジョンとミョンテジョンからはじまり、トングランテン(肉チヂミ)、エホバク、さつまいも、茄子などをひたすら焼いていきます(汗)
チョン・ヘイン主演のドラマ『となりのMrパーフェクト』でも登場したサンジョクコッチ(串焼きチヂミ)というジョンも有名ですが、ものすごく手間がかかるので我が家ではやりません。一度だけサンジョクコッチを作ったことがあるのですが、野菜などを一つ一つ串に差していかなければならず準備にかなり時間がかかり本当に大変でした…それ以降はシオモニにサンジョクコッチ食べる?と聞かれても結局私が作る羽目になるので、食べないですとお断りしてるほどです(笑)
画像出処:tvN『となりのMrパーフェクト』キャプチャー
そして、完成したジョンがこちら!焼きたてが一番美味しいです^^
■三食ナムル(和え物)
次は韓国料理には欠かせないナムルです!
基本的にほうれん草、ワラビ、もやしの三種で作りますが、もやしの代わりに大根ナムル、トラジ(キキョウの根)ナムルにする家庭もあります。
ナムルはシオモニと一緒に味見しながらパパッと作ってしまい、我が家の前日の準備はこれで終了です!
■名節当日は早起き!
そして名節当日。茶礼は朝に儀式を行うので、我が家は朝6時に起きて準備を始めます!
我が家で当日に作る料理は、イシモチ焼き(または蒸し)、ソコギムック(牛肉と大根のスープ)、プルコギです!(※我が家ではプルコギを作りますが、肉料理はカルビチムを備える家庭が多いと思います)
この3つはシオモニがメインで作業してくれるので、私は代々引き継がれてきた茶礼床用のお皿に一つ一つ料理を盛りつけていきます!
料理を盛り付ける時の注意点ですが、供える数は奇数でなければなりません。
日本も仏壇にお供えをする時は、偶数は割り切れるため「死者と縁を切る」と解釈されるので、供える数を奇数にする理由は韓国も日本と同じですね。
そうして完成した茶礼床がこちら!
完成した茶礼床の前でお辞儀をするなど一連の儀式をとり行い、茶礼の儀式は終了です。
いかがでしたでしょうか?今回は2024年チュソクの茶礼の様子をもとに簡単にご紹介しましたが、ソルラルにはお餅がソンピョンではなくトックになったり、果物もその時の旬の果物になったりと多少の変化があります!
韓国旅行でもなかなか見る機会がない茶礼。少しだけですが皆さんに韓国の伝統儀式についてご紹介できて良かったです^^
それではまた次回のコア女だよりでお会いしましょう♪
(編集部:H谷)