田代親世コラム☆「役変わりが面白い」
【田代親世のゆるふわ韓国ミュージカルDays】
同じ役を何人もが演じるW、トリプル、クワトロキャストが多い韓国、同じ役を様々な俳優が演じることで微妙な違いを観るのが楽しいのですが、かつてライバル役をやっていた人が次の公演では主役になったり、同じ作品の中で役が変わるのも面白いです。
例えば、最近ですと『マリー・アントワネット』で、初演から何度かマリーの役を演じてきたオク・ジュヒョンが、この作品の10周年記念公演の今年はマリーのライバル的な存在のマルグリット役で出演しています。
マリー・アントワネットは言わずと知れた歴史上の人物。世間知らずな王妃が、革命に翻弄され、フェルゼンとの愛や家族との別れを経て変化を遂げていくキャラクターです。
可憐な雰囲気や母性愛が強くにじむ演技が求められます。一方のマルグリットは、はすっぱな苦労人で、貧しさに怒りを覚えて革命を先導していく役どころ。性格的には真逆です。
オク・ジュヒョンはどちらかといえば、このマルグリットのほうがガラに合っているなと個人的には思いました。
さかのぼれば、チェ・ジェリムが『ジーザス・クライスト・スーパースター』でユダとジーザスの二つの役を一度の公演期間中に見事に演じ切っていました。
この時はジーザス役のマイケル・リーが途中からブロードウェーの舞台に出ることになっていて、もともとユダ役だったジェリムさんが最後の3日間だけジーザスを演じたのです。
そして『キング・アーサー』では、イ・チュンジュが、初演ではメレアガンという憎まれ役で、この演技が最高にかっこよくて人気を博したのですが、再演ではアーサー役をオファーされて主人公を演じました。
メレアガン
メレアガンのほうが良かったじゃないかといわれないようにアーサーが成長する過程を上手に表現できるように頑張ったそうです。
『ベン・ハー』のミン・ウヒョクも初演はメッセラ役でしたが、再演ではベン・ハーという憎まれ役から主役へのチェンジでした。
左:メッセラ 右:ベン・ハー
相手役の心情が、かつて演じた役だけにわかるので、その感情と相対するのは俳優としても難しいながらもやりがいのある挑戦で、それを観る観客もまた楽しいですね。
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