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2022.02.04 10:30

田代親世コラム☆すごいのは、舞台だけじゃない!?

【田代親世のゆるふわ韓国ミュージカルDays】

 

ミュージカルにおける日韓の違いは、舞台以外のところでも見受けられます。

例えば、キャスティング表。日本はWキャストの場合、「今日の出演者」として名前だけが書かれていることがほとんどで、ちょっと寂しいんです。

これが韓国だとキャスティングボードは顔写真付きだから写真を撮っておいて後々見返して、あ、この人の見ていたんだっけな~なんて言うのを写真とともに思い返せます。

 

 

加えて韓国はフォトゾーンが凝っていて楽しいです。

作品の雰囲気をうまく表現したフォトゾーンを作って、みんなが列を作ってそこで撮るのが通例。この作品を見に来ました!という感じがすごく伝わりますから、良い記念になるわけです。

 

 

そしてなんといっても特徴的なのがポスター写真

完璧に作りこんだ作品の世界観たっぷりの写真になっているので、その雰囲気からもう作品に対する期待感が膨らみます。

 

 

こんなにアートな感じのキャスト写真になって来たのっていつからなんだろうと調べてみたら、2012年の『エリザベート』の韓国初演の時からだそうです。このときはじめてセットを作りCG効果を入れてキャスト写真を撮影したのだそう。

確かに、私この初演を見に行きましたが、キャストたちの写真がすごくかっこよくって、もはやアートだったなあと思ったのを思い出しました。

この写真には実はミュージカル業界自体もびっくりしたのだそうで、これがきっかけとなって、ミュージカル界はこぞってCGとスタジオ撮影を導入し始めたのだそうです。やっぱりビジュアルのインパクトって大きいですね。

 

 

こうした写真の効果で広報も上手くいき、そうした写真が収められているパンフレットの販売も好調になって大好評。それ以来、韓国では、作品の世界観がつまったポスターやキャスト写真が主流になっています。

つまり、『エリザベート』は、それまでの単純なプロフィール写真から、コンセプトグラビア撮影に方向性を変えたエポックメーキングな作品だったんですね。

 

で、2016年に『モーツァルト』で韓国で演出を担当した演出家の小池修一郎氏がそのクウォリティーの高さを見て、その後日本で『グレート・ギャッツビー』を演出した時、この韓国のchagoon(チャグン)カメラマンにポスターの依頼をしたのです。

このあと宝塚版『ポーの一族』もそうでしたね。うっとりする美しさでした。

観る前からテンションが上がるようにイメージを仕上げて勝負する韓国のやり方はぜひ日本も取り入れてほしいところです。

 

 

(文・写真:田代親世)

 

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