フリーワード検索

おすすめタグ

2021.11.05 13:40

大人の韓国+han暮らしまわり通信~骨董の町・踏十里~

 

コツッ、コツッ、コツッ、コツッ…。

ビルの細長い廊下に響く靴音。ここは踏十里(タプシムニ)古美術通り

ソウルの地下鉄5号線踏十里駅から歩いて2分ほどに位置する韓国随一の骨董街です。

通りに面しているのではなく古いビルのフロアーにあり、同じようなビルが付近に点在し、合わせて約200店舗の小さな骨董店が有ります。

 

木工品や陶磁器、布や鉄器など骨董好きにはたまらない掘り出し物が廊下の両側に所狭しと積み上げられています。

「もしやあれは韓屋の小窓⁉」

「えっ、真鍮のしゃもじが!」

初めて行ったときの興奮は忘れられません。海外のバイヤーや観光の町・仁寺洞(インサドン)の店主も踏十里に買付にやってくる韓国骨董の中心地です。

 

 

 

事前に予習をしたお目当ての小さな店に入ったのですが、四方胴の棚やバンダジ・ソバンが奥行きのある空間に整然とほこりひとつない状態で並べられていました。

まさにそこはNHKの『美の壺』の世界です。威厳あるご主人はお元気でいらっしゃるでしょうか?

 

布ものを求め入った店には壁一面に手作りの作品が掛けられています。ご主人が制作したという古い蝶番を使った額縁や奥様が作られたというチュモ二(袋)や針山がたくさん。熱いお湯で入れてくださる甘い甘いインスタントコーヒーも懐かしくて…。

 

 

2012年にNHKで放送された『温故希林 骨董珍道中 in ソウル』も楽しい番組でした。

白磁をテーマに故・樹木希林さんと古美術研究家の尾久彰三さんが踏十里や広蔵市場(クァンジァンシジャン)を訪れていましたね。お二人のかけあいは何度見ても楽しく、愉快で、骨董という敷居の高さを取り払ってくれ古いものへの憧れを抱きました。

 

余談ですがドラマ『元カレは天才詐欺師?~38師機動隊~(※)』を見ていた時、踏十里の長い廊下を犯人追跡で走り回る俳優マ・ドンソクが登場し思わず大笑い!知り合いの店主も演技をされ二度笑いです。(※どうして日本タイトルがこのように変換されるのか不思議の世界です。)

 

踏十里でも3つの言葉をよく耳にします。

「オリジナル・リプロダクト・レプリカ」

オリジナルは昔のままそのままのもの、リプロダクトはあとから手を加えたもの、そしてレプリカは新しい材を使い複製されたものです。

踏十里ではオリジナルばかりでなくリプロダクト・レプリカもあり幅広い価格帯のアイテムが揃っています。

一日時間をかけても足りないくらいの大きな宝の山から見つけるのも楽しい作業ですし、日本語が堪能な店主もたくさんおられますのでアドバイスを受けるのも良いかと思います。

 

ある店主の言葉は今でも胸に刻まれています。

「時代なんて関係ない。求めているものはそれぞれ…ただこれを作った人は韓国人なんだ」

プライドと自信にあふれた言葉です。

 

ここ数年の日本におけるポジャギやソバンの人気は目をみはるばかりです。

先日のイベントでもキラキラ輝く表情で見つめられるお客様の多いこと!韓国の手仕事が日本の暮らしの中で使われる!なんて素敵な事なんでしょう。

渡韓が叶いましたらぜひお出かけください。ご自身の目で、手でお気に入りを探してみてください。

 

 

(文・写真:+hanスタッフ)

 

 

\KOARIからのお知らせ/

大人の韓国+hanでも大人気の『韓国無添加せっけんコウンジェ』がKOARIでも好評販売中!

『マッコリとミント』『オリエンタルハーブの贅沢石鹸』『赤い果実とクレイ』『 アルガンとイランイラン』『オリエンタルハーブの韓方石鹸』のイチオシ5種♪

 

 


連載「大人の韓国+han暮らしまわり通信」バックナンバーを見る

 


大人の韓国+hanオンラインショップはこちら