「熱血司祭」DVD発売決定!主演キム・ナムギルのオフィシャルインタビューが到着!
[韓国エンタメニュース]
◆「熱血司祭」は韓国でたくさんの人気を得ました。まず、本作に出演を決めた理由を教えてください。
―実は、台本をいただく前に作家の方と打ち合わせをした時に、(役柄は)神父 だと言われ、ピンとこなかったのですが、実は但し書きがあると聞いて興味が湧きました。
作品を選ぶ時、ストーリーをまず確認するタイプなのですが、「熱血司祭」では“元特殊部隊員の神父”というキャラクター設定が、このドラマストーリーが霞んでしまう程、僕にとっては新鮮で、衝撃的でもありました。
父のような存在だったイ・ヨンジュン神父(チョン・ドンファン扮)が亡くなった後、ある検事とその事件の謎を解いていく話ですが、内容が入って来ないほど僕にとっては役の設定がインパクトがありました。
だからこそ、ちょっと違う表現をしたいとも思いましたし、事件解決の過程で、元特殊部隊だった能力を生かしたりしながら演じたら面白いんじゃないかと思い、出演を決心しました。
◆キム・ヘイルというキャラクターに魅力を感じたのは具体的にどんな部分ですか?
―以前は特殊部隊員の対テロチーム員として、弱い者を守るために仕方なく殺人を選び、事件を解決して来た人間が神父になったという点です。希望のメッセージや神の教えを伝えたり、人々を導くような所謂、神父イメージとは違って、短気で、癇癪持ちだけど、自分の能力を最大限に生かして、行動で見せる、そういう役です。
よくある映画やドラマのように、教会での悪魔祓いの儀式などにフォーカスを合わせるのではなく、奮闘しながら生きていく姿が描かれているところが、ただの神父ではない、他とは違うところだと思いました。
◆本作でナムギルさんは笑いや悲しみ、アクションまでこなしてらっしゃいました。優れた外見とは性格が異なる血の気が多い司祭のキム・ヘイルというキャラクターを演じるにあたって何か心がけた点や努力した点はありますか?
―まずは、神父という職業ではなく、人間臭い人生のストーリーであるという点にフォーカスを当てて演じました。韓国ではチャウ・シンチー※スタイルのコメディドラマなんて言われていたので、漫画にでてくるような面白いキャラクターだったり、板跳びをやってみたり、そういう要素をある程度入れつつも、度を越えないように気をつけました。
また、怒りを制御できず、すぐにカッとなる性格には実は理由があって、彼の言動は然るべき要因があるんだと見えるように努力しました。 皆が彼を慕い、注目するようになるには、それなりの説得力があるべきだと思い、そういうことを心がけるようにしていました。
※(2001年公開の「少林サッカー」をはじめ香港アクションコメディ映画に多数主演している俳優)
聖職者と言えば、慈愛に満ち、荒々しいことをしないような先入観があるかもしれませんが、実際、過去には民主主義の抗議デモの時に、多くの宗教家たちが立ち上がったこともあります。
時代が移り変わる中でその流れに合わせながら、人々に言葉を伝えたり、よりよい道へ導くことに重点を置く一般的な神父とは違い、ヘイルは実際に行動を起こすタイプという点が少し異なっていたと思います。
僕は特別な宗教的な知識は持ち合わせていませんが、以前、ある映画を撮る時に法住寺という大きなお寺で3か月間、一日も欠かすことなく百八拝をやったことがあります。
宗教的な意味というより、仏教でもカトリックでも同じように、他社や神を責めたり一方的に救いを求めるのではなく、自分の行いが自分に返ってくるというところに焦点を合わせているお言葉を聞いたり、お寺独特の気のようなものが感じられて、とても良い経験でした。
教会に行けば悪口を言っていけない気分になるし、お寺に行けば敬虔な気持ちになるじゃないですか?そこで感じたことをそのまま芝居の表現に取り入れるようにもしました。
◆アクションシーンではスタントなしで挑まれたとお聞きしましたが、演技者として体力維持のためにしている運動はありますか?
―以前はウェイトトレーニングで筋肉を鍛えたりしましたが、今は年齢のこともあるので、柔軟性をより追及するようになりました。その方が健康にも良いし、アクションをする時に当てはまると思います。
もちろん特殊部隊ならではの技もありましたが、これまでは力強いアクションが主流だったとすれば今回の「熱血司祭」でお見せしたような相手に合わせて少しずつ変えていったり、アクションのベースを舞踊から持ってきたような柔軟な動きがあったりと、今までのドラマでアクションが華やかな見せ場だったとすれば、今回は感情に合わせてアクションを具現化しました。
それが、視聴者の方々にも好評で作品とぴったりだったと思います。
柔軟性を高めるためには、ヨガが良いという話はよく聞きますが、スタジオに行ってやるのではなく、普段、目覚めたときに、ストレッチをして体をほぐすようにしています。小さいころにやっていたラジオ体操のように。難しいポーズよりも生活の中で怪我をしないためにも、体の凝りを取ってあげる程度にやっています。
ヘビーな運動よりは、準備体操のつもりで毎日朝晩やるのが健康的ですしね。(笑)
◆演じられたキム・ヘイルとご自身との似ている点はありますか?
―かなり似ているのではないでしょうか?似ていないところの方がないくらいです。
なぜかというと僕は演じる時に基本的に持っているものをあれこれ最大限引き出して表現するようにしているので、自分に一番似た人物を作り上げることになります。
共演したキム・ソンギュンさん、コ・ジュンさん、イ・ハニさんからも、役に合わせて上手くにやっているなあと思ったけれど、時間が経つにつれて、だんだんこれは演技ではなく、素のままやっているんじゃないかと言われたりもしました。
それほどヘイルの全体的なトーンが僕に似ていたし、違うところを見つけるのが難しいくらいに演じるのが楽でした。
◆役とのシンクロ率は?
― ほぼすべての役がシンクロ率100%だったのではないでしょうか?自分の持っているものをナチュラルに登場人物の特性に落とし込むようにしているので、ヘイルの感情表現や仕草は実際の僕と近いんじゃないかと思います。
◆共同捜査でタッグを組んだク・デヨン刑事を演じたキム・ソンギュンさんと共演されていかがでしたか?2人の絶妙なケミが面白かったですが・・・
―キム・ソンギュンさんは本当に上手な役者である以前に非常に人柄が良くて、現場では様々な場面で助けられました。芝居は一人ではできないので、自分に足りないところがあれば、彼がそれを補ってくれ、彼に何かあれば、僕や回りの役者たちがサポートして、皆本当にいい人ばかりが集まっていたので、和気藹々とした雰囲気がドラマにも出ていたんだと思います。そういうのって、視聴者の方々はわかるじゃないですか?クランクインの前に集まって仲良くなった状態で始められたので良かったと思います。
◆最初はぶつかっていた検事のパク・キョンソンを演じたイ・ハニさんと共演されていかがでしたか?
―イ・ハニさんの役は実は僕も脚本家もこれは彼女が演じたらいいのに!と思っていたほどシンクロ率が高かったんですよ。ハニさんとは以前に「サメ ~愛の黙示録~」というドラマで共演したこともあり、ミス・ユニバース時代から知り合いでした。性格の良さにおいては彼女の右に出るものがいないくらいですし、明るいエネルギーに溢れる役者なので、ソンギュンさんに負けず劣らず相性が良かったと思います。
◆もしヘイル以外に演じてみたいキャラクターがあるとしたら誰でしょうか?その理由はなんでしょうか?
―ソンサクをやってみたいです。意外性のあるキャラですし、韓国で働く外国人の方々の言葉遣いや、発音しにくい言葉があったり、次第に発音がうまくなっていく、そんな細かい部分を巧妙に演じたら面白いだろうなと。それから、“王を守る虎“という隠れた一面も魅力的だったのですが、アン・チャンファンさんの芝居を見て、自分は自分のキャラクターをしっかり考え、やるべきことを真面目にやろうと思いました。(笑)それくらい彼の演技はインパクトがあり、はまり役でした。
◆ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。
―いつも自分の芝居はまだまだだと思っていますので、気に入っているシーンなんて…… 。
なぜなら撮影現場はいつも慌ただしく緊迫しているので、その場で良かったと思える場合は実は最高のシーンだと言えるんですよ。
ちょっと違う話になりますが、ソンギュンさんとの車のシーンで、「聖職者にも過去があり、罪人にも未来がある」という台詞がありますが、これこそこのドラマが伝えたいメッセージじゃないかと思いました。
最終回でイ・ジュングォンを銃で撃ち殺すか迷う場面がありますが、そこでも許す者と許される者を演じています。その二つのシーンがこのドラマの一番の魅力だと思うんです。もちろん笑えるところやアクションみたいな痛快な部分もありつつ、全体に通じるこのドラマのテーマがあの台詞に表れているような気がして、最も記憶に残っています。
◆その二つのシーンでのエピソードはありますか?
―エピソードとして話すほど特別なことはないんですが、台詞を覚える時に、「ああいい台詞だなあ」とか「うまく表現しよう」と思ったのではなく、慌ただしく撮り終えて台詞を言い終わった後、そして放送を観て、この台詞がドラマのテーマなんだと気づきました。本番では、力みすぎなかったせいか、サラッと言ったことが余計に良かったんだと思います。
◆演技する上で一番集中が難しかったシーンはありましたか?
―ヘイルを救ってくれ、生きる希望を与えてくれた父親のような存在のイ神父が亡くなる場面は、感情的に共感できましたし、アクションもそれほど大変では無かったのですが、あえて一つ挙げるとすれば、イ神父の死後、まだ事件が解決していないのにも関わらずコメディーシーンが続いてきつかったことでしょうか。父代わりの人を亡くしたのに、すぐにこんな風に笑いながらふざけることが可能なのか?と悩みました。
でも、悲しみは悲しみで心にとどめておいて、それでも人は生きていかなければならないし、おまけに捜査をして真実を明らかにしなければならない状況で、辛いこともあるし、楽しいこともあってもいいじゃないか。24時間悲しみに暮れて生きている人なんていないんだと思い直してからは、自由になれた気がしました。
◆アドリブもありましたよね?
―ほとんどアドリブでした。基本的にほぼコメディーというジャンルだったので、台本で表現しようとしている文脈から大きく外れさえしなければ、僕以外でも、すべての役者達のシーンでも、アドリブは大歓迎でした。
例えばイ・ハニさんの「レッツギリ!(Let’s get it!)」や”フェニック・ソン” は、全部彼女のアイディアですし、ソンギュンさんの独特な仕草なんかもアドリブです。
パロディーが沢山使われたドラマだったので、韓国で公開された作品や、自分が出演した作品のパロディーをやってみたり……お互い争うようにやっていました(笑)
これも皆の仲が良かったこそ、お互いキャッチボールがうまくいって、そこで生まれたということもありますね。
とても楽しかったです。こんなにいい仲間と共演できるということは、簡単なことではないんですよ、皆が面白いというのは。撮影現場は非常にハードなので、そういう意味ではこの作品では本当に幸せだったと思います。
◆撮影裏話や、空き時間の想い出など、撮影エピソードを1つで結構ですので、教えてください。
―何よりも食事の時間が楽しかったです。現場ではストレスも溜まるし体力的にも大変なので、あまり食べられないことが多いのですが、共演者の皆と食事の時間になると何を食べるかで頭を悩ませるのが楽しみでした。
いつも皆一緒にご飯に行きました。美味しいものを食べることも大事ですが、誰と食べるかというのも重要じゃないですか?
撮影現場の周辺のお店は制覇したんじゃないかな。何かを食べようとなると、「あそこが美味しい」とか「どこにどんなお店がある」とか……。セリフを覚えることよりも今日何を食べるかを真剣に考えていました。
撮影の終盤になると、もう皆と一緒に今日のメニューを決めることができないんだということが一番悲しかったです。
味がどうこうというより、良い仲間と食べるから美味しく感じます。そんな良い仲間が美味しそうに食べるのを見るのがすごく幸せでした。
◆撮影終了したら、すぐに役から抜け出せるタイプですか?ある程度は引きずってしまうタイプですか?
―役によって違いますね。作品によって、時間がかかる場合もあるし、意外と早く抜け出せたと思ったら、後から家で一人でいる時にどっと来たり。
若い頃はそれがとても辛かったんです、出会いと別れを深く考えず、慣れなければというのが大変でした。今は経験も積んだし、打撃も少なくなって、少し大人になったというか、自分なりのノウハウが見つかったんじゃないかと思います。
忘れられないなら、忘れようとしないでそのまま置いておくとか、もしくは、別の作品が始まればそこに集中して、前の作品での心残りが薄れていったりすることを経験しながら、克服する感じでしょうか。すぐに切り替えができる時もあり、その時々違います。
今回はちょうど真ん中かな。長く引きずりすぎず、すぐに消えてしまったわけでもない、まだ終わってないような気もするような……
◆本作の見所を教えてください。
―「熱血司祭」は、慈悲深く人々を導く神父ではなく、特殊部隊出身ということもあり血の気が多く、ちょっと普通じゃない短気のクセ者神父が正義の名の元に、自らの能力を活用しながら悪に立ち向かう、痛快なアクションシーン満載のドラマです。
この世の中で弱者と呼ばれる弱い者たちが目を覚まし、自ら声を上げ、自分のアイデンティティを探求していくところも見どころですし、悪人たちは、最初から最後まで悪の道を行くのではなく心を入れ替える……そんなキーポイントを気にしていただくと、面白く見ていただけるのではと思います。
◆ファンミーティングなどで度々来日をされていますが、お好きな食べ物、お好きな場所など、来日の際に必ず食べるものやいく場所などはありますか?(その他にお気に入りがあれば教えてください)
―1年に1回は日本に行きます。
いつも日本のインタビューで言っていますが、日本の方は毎回何を食べたかとか、何が美味しかったかと聞いてくださるんですが、僕は必ずラーメンと吉野家 の牛丼を食べます。
それ以外はよくわからないんです。韓国でも麺マニアと呼ばれるくらいで、ラーメンが大好きです。
◆特に好きな麺の種類は?
―麺なら何でも好きです。どんなスープでもいいし、焼うどんも焼きそばも麺であれば。御馳走していただければ、尚更(笑)
◆日本滞在時はどのように過ごしていますか?
日本に行くとほとんどホテルにいるのですが……。
日本も仏教文化があるじゃないですか?日本のお寺とか都会の中のお寺も好きです。日本で一番好きなのは、お寺と路地です。日本は本当に街がきれいですよね。初めて来た時は、その異常なほどの清潔さに衝撃を受けました。路地にはその国ごとの情緒があり、日本の路地は僕にとってとても新鮮で惹かれます。
◆日本で行ってみたいところは?
―富士山や雪が沢山積もる北の方の地方に行ってみたいです。
ニュースや韓国のMVにでてくるような、腰まで雪が積もっている場所に一度行って、雪野原で駆け回って遊んでみたいです。北海道もそうですね。
◆近頃はまっていることはありますか?
―最近は以前やっていたサッカーをしたり、音楽を聴いたり、ゲームもしますし、平凡な今までできなかったことをやろうと思っています。
近頃、もう一回ゴルフをちゃんと習ってみようかと考え中です。高校時代に早くに始めて、団体戦の方が好きだったので。途中でやめてしまったんです。
高校の時は、韓国版タイガー・ウッズと呼ばれて、演技なんてやめて、ゴルフを続けろと言われました。
今より、運動神経も良くて、タイガー・ウッズがよくやるジャグリングを真似したりしていたんです。後から知りましたが、誰でもできるんですね。あの時は自慢げにリフティングショットをしていました(笑)
◆日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
―日本の視聴者のみなさん、こんにちは!「熱血司祭」でキム・ヘイル役を演じたキム・ナムギルです。このドラマは、ちょっと変わった元特殊部隊員の神父が世の中を良くするために奮闘し、弱い者たちは立ち上がり、悪人たちはもう一度善良な心を取り戻し世界を変えていく、そんな見どころが沢山詰まった作品です。
もちろんベースはコメディ捜査モノなので、そこにも注目してください。
ぜひ「熱血司祭」をご覧いただき 、日本でお会いできる日までお元気で~!待っててください!
■「熱血司祭」リリース情報
BOX1(vol.1-7):2020年10月2日(金)発売
BOX2(vol.8-14):2020年11月3日(火)発売
BOX3(vol.15-20):2020年12月2日(水) 発売
封入特典:各BOXブックレット(8P)
映像特典:
【BOX1】制作発表会/ポスター撮影/メイキング Part1/次回、チラ見せ!
【BOX2】メイキングPart2/次回、チラ見せ!
【BOX3】キム・ナムギル インタビュー&〇×クイズ/メイキングPart3/次回、チラ見せ!
発売元:PLAN Kエンタテインメント
販売元:【セル】ハピネット・メディアマーケティング 【レンタル】PLAN Kエンタテインメント
製作年:2019年 製作国:韓国 仕様:カラー/16:9/ドルビーデジタル2.0chステレオ/日本語字幕/韓国語音声
Ⓒ SBS ※商品デザイン、組枚数、仕様は変更になる可能性がございます。
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