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2015.05.28 10:45

「無頼漢」キム・ナムギルとチョン・ドヨンが描く疲労と苦痛の愛

キム・ナムギルとチョン・ドヨンが映画「無頼漢」で切ないメロを描き、注目を集めている。
 
劇中に登場する二人の男女、チョン・ジェゴン(キム・ナムギル)とキム・ヘギョン(チョン・ドヨン)は、理由こそは違えど似た傷を持って生きている。二人の体にある傷は、まるで心の中に溜まった人生の疲労と苦痛を代弁しているかのようだ。
 
チョン・ジェゴンとキム・ヘギョンはお互いの傷を通じでそれぞれを理解する。ヘギョンはジェゴンの体にある傷をなぞりながら「傷の上の傷、汚い記憶の上にまた汚い記憶」とつぶやきながら、疲れ果てた人生の中でひょっとすると本心かもしれない最後の愛に期待を抱き、ジェゴンも刑事という仕事と目標に中毒となり生きてきた中で出来た傷たちをヘギョンを通じて再び振り返ることとなり、彼女へと向かう自身の気持ちが本心に限りなく近いことを知っていく。
 

 

「俺と一緒に住んだら駄目か?」という本心と嘘が混ざったジェゴンの言葉の中には、ジェゴン自身も今まで知らなかった愛の感情を垣間見ることが出来る。キム・ナムギルとチョン・ドヨン特有の繊細な演技で誕生したこのシーンは、多くの観客の心を動かしている。
 
真実を隠した刑事と嘘でも信じたい殺人犯の女、二人の男女の避けられない感情を描いたハードボイルドメロ「無頼漢」は、愛に傷ついた者ならば誰もが共感することの出来る作品として、現在韓国で公開中だ。
 
 
写真提供:CGVアートハウス
 
 

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