田代親世コラム☆果敢に生まれ変わっていく作品たち
【田代親世のゆるふわ韓国ミュージカルDays】
ミュージカルの作品って、いったん作り上げられたあとも、再演になる過程でいろいろと足したり引いたりの変更をかけて変わっていくことがけっこうあります。
『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』などのような、もう世界的に認知されるまでに育った定番作品は別として、出来上がったばかりの作品は試行錯誤を繰り返してより良いものに仕上がっていく過程を経ていくのです。
先日日本で配信があった韓国版『マリー・アントワネット』は、実は日本の遠藤周作が書いた小説を原作に、元々は2006年に日本でミュージカル化された作品です。
(~韓流ぴあPresents Kミュージカルシネマ~
韓国ミュージカル『マリー・アントワネット』オンライン配信)
それが2014年に韓国で上演するにあたって、作詞・作曲を担当したミヒャエル・クンチェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビが、初演でわかりにくかったところを大胆に修正をかけて作り直したバージョンが、韓国で人気となりました。ご本人たちいわく、ワールドプレミア(世界初演)と言ってもいいくらいの作り変えだったそうです。
それを今度は日本がライセンス輸入して韓国版の『マリー・アントワネット』を日本の俳優で演じるということにもなりました。
(動画出処:「TohoChannel」公式YouTubeチャンネル)
また2021年12月に韓国で上演が始まる『ジャック・ザ・リッパー』は、切り裂きジャック事件が題材だけにドラマの背景はロンドンが舞台の作品ですが、ミュージカル化したのはチェコなんです。
で、またその作品を韓国で90%くらい作り変えて上演したバージョンが韓国で大人気演目に成長し、2021年10月に日本人俳優による日本版が初演されていました。
※2021年12月に韓国で上演が始まる『ジャック・ザ・リッパー』は、日本でも配信されます。
(画像出処:ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」韓国公式サイト)
左上から、オム・ギジュン、イ・ホンギ(FTISLAND)、シン・ソンウ、キム・バウル
(動画出処:「Musical ‘Jack the Ripper’」韓国公式YouTubeチャンネル)
『マタ・ハリ』も、韓国がオリジナルで作った作品ですが、再演では狂言回し的な役どころも無くなったり、構成もガラリと変えていて、「え~こんなに変えちゃうのね」とびっくりするくらいの改変ぶりでした。
映画やドラマは世に出てしまった完成品に手を加えることはできないですが、舞台は生ものだけに、観客の評価を聞きながらどんどん変えて育てていけるのが魅力です。
もっとも、あの場面が好きだったのに~というところがカットされてしまったということもあるのでドキドキですが、この進化ぶりを確かめに行くのも面白いんですよね。
(文:田代親世)
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