大人の韓国+han暮らしまわり通信~美味しく元気に美しく…“参鶏湯”~
あさりにたっぷりの野菜と豆腐が入った味噌味のテンジャンチゲ。
牛の骨や肉をじっくり煮込んだ白いスープのソルロンタン。
テナガダコやカニといった魚介類に野菜と唐辛子を入れた赤いスープのメウンタン。
誕生日の定番のわかめスープ、お正月にはトックク…。
韓国にはたくさんの種類のスープがありますね。印象的で魅力的!栄養豊かで体もポカポカ…韓国の暮らしの中でスープのない食事は考えられません。さまざまな食材の旨味を貪欲に引き出し滋味深いあじわいを持ちおかずとしても成立する韓国のスープ。まさにごはんとキムチとスープさえあれば…。
気温もどんどん上がりうだるような暑さをちょうど迎えるころ、日本で土用の丑の日にうなぎをいただくように韓国では“伏日(복날・ポンナル)”に必ずと言ってよいほどいただくスープがあります。おなじみの“参鶏湯(サムゲタン)”です。
白いスープにたっぷりの鶏肉。ひな鶏のおなかの部分に高麗人参やナツメ、キバナオオギといった韓方食材やもち米、栗、にんにくを詰め長時間コトコト煮込んだ伝統料理です。もち米がよい具合に溶けこんだ旨味たっぷりの美しいスープをひと口いただくとじんわりとやさしさがしみてきます。またお肉のやわらかいこと!スッカラで押さえただけでホロホロとはがれていくのです。
伏日の時期になると、韓国の専門店の前で長蛇の列をよく目にします。厨房では黒い土鍋がずらりと並びぐつぐつと音を立てながら煮込まれています。とにかく食べる食べる食べる…食に対する底知れぬパワーを目の当たりにします。
暑い季節に冷たい食べものをとつい考えるのですが“以熱治熱(이열치열)”…熱を以って熱を治す!暑い時だからこそ熱いものを食べて暑さを吹き飛ばそうという考えです。食べることは生きること、健康であるために食べる。汗だくになりながらも「시원나다(さっぱり)」とつぶやくのが聞こえてきます。
2021年の伏日は7月11日、中伏は21日、そして末伏は8月10日の3日間です。
日本でもレトルトの参鶏湯がたくさん流通していますし、若鶏や丸鳥がなくても手羽先や手羽元を使ってご自宅で作っていただくこともできます。
食べてからだを整える…
伏日だけでなく体の芯まであたためてくれる冬の参鶏湯もまたおいしく!さらに翌日のぷるぷるつやつやのお肌もうれしくて!
少し疲れたなと感じられるとき、おいしく元気に美しく…最強の韓国スープ“参鶏湯”をぜひお召し上がりください。
(文・写真:+hanスタッフ)
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