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2020.10.29 11:51

「悪の花」キム・ジフン KOARI単独インタビュー!

キム・ジフン©BIG PICTURE Ent.

 

 

イ・ジュンギムン・チェウォン主演ドラマ「悪の花」でサイコパスな殺人鬼役を演じ、視聴者に強烈な印象を与えた俳優キム・ジフン。そんな彼にKOARIが単独インタビューを行いました!

 

インタビューの前に、簡単にプロフィールをご紹介します^^

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

キム・ジフン

1981年5月9日生まれ

身長178cm

 

2002年ドラマ「Loving You」でデビュー。

デビュー以降数々の作品に出演しその演技力を磨いてきましたが、2014年に最高視聴率37.3%を記録した大人気「私はチャン・ボリ!」では主人公ボリと恋に落ちる役柄を演じ大きな人気を集めます。

その後も「ウチに住むオトコ」、「恋する泥棒~あなたのハートを盗みます」などで主演を務め、また今年2020年にはイ・ジュンギ主演の「悪の花」に出演。サイコな殺人鬼というインパクトのあるキャラクターを完璧に消化。俳優として人生キャラクター(※)を更新し話題となりました。

 

(※)人生キャラクターとは、俳優が演じてきた役柄の中で最高のキャラクターを指す言葉。

 

今回のインタビューでは、最新作「悪の花」に関してやイ・ジュンギさんとのエピソードはもちろん、プライベートなどもたっぷり語っていただきました♪

 

※本インタビューはドラマストーリーのネタバレを含みます。

>>『その恋、断固お断りします』で大人な魅力爆発!韓国俳優キム・ジフンをご紹介☆

>>【Photo】キム・ジフン、野性的な魅力

 


 

キム・ジフン©BIG PICTURE Ent.

 

 

―今年9月に韓国では「悪の花」の放送が終了しました

まず、ドラマ「悪の花」を愛してくださった皆さまに心から感謝を申し上げたいです。僕が演じたペク・ヒソン役も悪いことをたくさんしたにもかかわらず多くの愛と関心を下さり感謝しています。

春に始まって夏の終わりまで、コロナと戦いながら共に苦労したスタッフ一人一人、そして俳優一人一人にもこの場をお借りしてお疲れ様でした、そして感謝の言葉を差し上げたいです。

昨年12月に初めてペク・ヒソン役をやることが決まり、ペク・ヒソンはどんな人だろうかと悩んでいた時間も長く辛い時間でしたが、それでも常に撮影現場に行く時が一番楽しみで幸せでした。それもまた完璧に息を合わせることが出来たスタッフたちと共演者の皆さんのおかげだと思います。撮影自体も楽しかったですが、視聴者の皆さまからたくさんの愛をいただくことが出来たのもあり、僕にとっては一生忘れられない作品になると思います。

 

―今回の役柄は難しい役どころだったと思います。演じる上で最も気を使った部分は?

長いこん睡状態から目を覚まし話し歩くまでの過程について、昏睡状態の患者の映像をYouTubeなどで探して観たのですが、目が覚めてすぐに歩くということ自体が想像もできないことでした。なのでこの速い回復力がドラマに集中する上での邪魔にならぬよう、シーン毎に徹底的に計算をしました。

最初は目を動かすだけ、声帯を鳴らす事すら難しい状態から次第に舌を動かせるようになり、少しずつ筋肉を動かせるようになる感覚。その後に突然車いすから立ち上がるシーンが唐突に感じぬようシーン毎に回復の速度を付けていきました。序盤にはその部分が最も大切な要でした。

その後はサイコパス殺人鬼の狂気と圧倒する雰囲気を表現することが二つ目の課題でした。歴代級の悪役が登場する映画は全て観たと思います。一つ一つの作品が集まってペク・ヒソンの血となり肉となり骨になったのではないかと思います。

 

「紙の起源」という本からもたくさんのインスピレーションを受けたのですが、文学性を持つサイコパス殺人鬼が直接記録した回顧録だと言ってもいいほど、サイコパスの感情状態と心理的な変化を目に見えるかのように繊細に描写しているシーンが多く、色んな意味でとても助けになりました。

あとは僕が幼い頃に読んだ「エンジェル伝説」という漫画があるのですが、僕はペク・ヒソンを演じながらしきりにこの漫画を思い出したんです。すごく優しい心の持ち主で模範生なのに見た目が怪物のような悪魔の外見を持つ主人公が、彼の外見だけを見て怖がる人々と関わりながら起こるコミカルなエピソードを描いた内容なのですが、ヒソンも母に対してだけは本当に大切にしたいという感情があったと思うんです。でもそんな母さえもヒソンに恐怖を感じ、怪物としか思えなかったというその状況がすごく哀しく、ヒソンが可哀そうでもあり、その漫画を思い出すことが多かったんです。

 

声のトーンに関しては“ジョン・マルコヴィッチ”という俳優からインスピレーションを受けました。典型的な男らしい太いトーンの声ではなく、ものすごく上品で繊細で柔弱な、女性らしい雰囲気もあるトーンの声なのですが、すごく独特な質感から妙なカリスマが感じられる声なんです。幼く柔弱でありながら狂気に満ちたヒソンの姿をより浮き彫りにさせることが出来ると思い参考にしたのですが、ペク・ヒソン特有の雰囲気を作る上で大きな助けになったと思っています。

 

―撮影時のエピソードを聞かせてください

イ・ジュンギさんと山で対立するシーンは二人とも苦労しました。

精神的にも体力的にも極限まで行きつくような部分だったので。特にペク・ヒソンは植物人間から目覚めてあまり日が経っていないという設定なので、すべてのシーンで体力的に力が衰えたようなやつれた雰囲気を出したかったんです。特に最後の山の道から絶壁までのシーンではすでに殴り合っている状態でしたし体力的にも枯渇した状態で、最後に残ったエネルギーまで搾り取られるような感覚を出したくもありました。

でも、いざ山道を走って逃げるのにすごく元気に見えるんですよ。だから現場をセッティングしている間ずっとスクワットをしながら下半身の筋肉の力が抜けるようにしました。その日は300回ほどしたのですが、次の日からすぐに筋肉痛がやってきて一週間ほど続きました。撮影時も足の力が入らないほどに走ったので、幸いなことにドラマやメイキングでは本当に辛そうに見えていました。

 

―イ・ジュンギさんとは今回のドラマで初共演でした。今回共演してみていかがでしたか?

ジュンギさんとは、一緒に演じること自体がものすごく楽しい作業でした。心から演じる者同士は言葉を交わさずとも通じるものがありますから。ものすごく誠実で演技への情熱と執念に溢れている俳優なので、共に演じる瞬間瞬間がとても楽しかったです。体は疲れていても心は幸せという感覚。本当に好きなことをしている時に感じられることだと思うのですが、共に演じているあいだは僕もジュンギさんも同じ気持ちだったと思います。

また、自分の演技の準備だけでも大変なのに主演俳優として現場を引っ張る姿とリーダーシップ性を見て、多くを学ぶことが出来ました。長い間、最高の地位にいるのは本当に簡単ではないと思いますが、近くで共に仕事をしてみてすごく納得しました。誰よりも繊細で情熱的でありながら、一度自分の名をかけて作品を引き受けたら本当に全てのことを注ぎます。本当に学ぶことの多い方でした。元々知り合いではありましたが、一緒に仕事をしてみて心からリスペクトするようになりました。

 

―撮影が終わればそのキャラクターからすぐに抜け出せるタイプですか?(特に今回の作品は難しい役柄だっただけに抜け出すことが大変だったかと思いますが)

本当に没頭して演じたので確実に余韻は長く続きました。今までは普通ドラマが終わるとその役柄から抜け出すタイプだったのですが、今回は少し違う感覚でした。すごくたくさん愛していただいたからか、それとも本当に一生懸命準備して一生懸命演じたのでより愛着が大きいからかはわかりませんが、たまに家でぼーっとしているとペク・ヒソンの台詞をブツブツと話している自分を発見したりもします。もちろんしょっちゅうあることではありませんが。どうやらペク・ヒソンが僕を手放したくないようです。この世界で、そしてドラマの中でも僕ほどペク・ヒソンについて深く考え理解した人はいないでしょうから。

以前ならばどこか遠くに旅行でもしてリフレッシュもできるでしょうが、最近は新型コロナウィルスもあり家だけにいるので、余韻が長引くのかもしれません。しかしきちんと見送らねばなりませんね。可哀そうなヒソン。

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

―「悪の花」の視聴ポイント、最もオススメしたいシーンは?

12話と15話を選びたいです。

12話では、皆が気になっていた“車の事故を起こしたのはペク・ヒソンだが、では一体なぜペク・ヒソンが植物人間になったのか”に関する過去のシーンが登場します。

ト・ヒョンスを自分の家の庭に生きたまま密葬しようとする息子を母がナイフで刺すという設定自体がものすごくセンセーショナルでありながらショッキングでしたが、いざ撮影してみると台本よりもインパクトを感じたんです。11話で共犯の正体が明らかになってから、皆が気になっていた内容が明らかになることから来るカタルシスと、短いながらもペク・ヒソンの性格と母ミジャの複雑で凄絶な心情が合わさってうまく表現されていて印象的なシーンでした。

そして、その後に多くの方が最も怖がっていたシーンとして選ばれる車いすから起きて家政婦を殺害するシーンまで12話で描かれることになります。ペク・ヒソンのキャラクターが段階に沿ってシーケンスとしてきちんと表現されていた部分だと思います。

 

15話では本格的にペク・ヒソンとト・ヒョンスが対峙するシーンが多くなるのですが、二人の対立だけでなく劇中の全ての状況がクライマックスを迎え、まるで緊張感溢れる映画を見ているかのような経験をさせてくれました。個人的にもヒョンスとヒソンの感情が上がり切った中張り詰めた空気でぶつかり合うシーンは撮影していても面白かったですし放送を観た時も興味深かったです。

誰かがイ・ジュンギ対キム・ジフンの演技バトルだと言っていましたが、ジュンギさんも僕も善意の競争意識は持っていましたがお互いに相手が最高の演技が出来るように配慮し合いながら本当に楽しく撮影したことを憶えています。

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

―お休みの日は何をして過ごしますか?

休みの日には主に家にいます。観れていなかった映画やドラマを観たり、本やYouTubeで良い講義のようなものを探して観たりもします。そして運動もコツコツとやるタイプです。余裕がある時は新しいことを学んでみようともします。忙しくて会えなかった人たちにも会いますし、休む時はダラダラしてしまいがちなのでむしろ撮影している時よりも気を付けてスケジュール管理をしようとしています。

 

―最近ハマっていることは?

「悪の花」の撮影で忙しくなる前はバスケにハマっていましたが、しばらく出来ていませんでした。仕事も忙しかったですしコロナがひどい時は体育館も閉まるので。今は少し余裕が出来たのでまたバスケを一生懸命やろうと思っています。

 

―日本にはファンミーティングやイベントのため何度も訪問されていると思います。次回日本に来られることがあれば行きたいところや食べたいものなどはありますか?

東京や大阪、そして新潟には行ったことがあります。雪が降る時期の札幌に行ってみたいです。温泉でゆっくり休んでリラックスしたいです。温泉のある旅館で休みながら懐石料理も食べたいです。

 

―日本の作品をご覧になられたことはありますか?好きな作品や俳優は?

「怒り」という映画を見た時、“森山未來”という俳優が印象深かったです。他の作品を多くは見ていませんが、良い俳優さんだと思います。

また小栗旬さんも好きです。「クローズZERO」が印象深かったです。「るろうに剣心」を観て佐藤健という俳優さんも好きになりました。アニメを実写化すると残念になることが多いのですが、「るろうに剣心」は実写映画も漫画と同じぐらいに面白くて素晴らしかったです。

 

―最後に日本のファンの皆さんに一言お願いします

日本も今年はコロナウィルスで大変な時間を過ごしている方が多いと思います。韓国もそうですし世界的にも皆大変な時期です。それでも常に健康に良いことをたくさん考えて過ごされることを願います。

日本に行ってファンの皆さんにご挨拶をしてからずいぶん時間が過ぎたような気がします。今はコロナでファンミーティングも難しい時期なのでどうしようもありませんが、状況が良くなれば早く会いに行きたいです。久しぶりに出演した「悪の花」という作品は少し怖いかもしれませんが、楽しく観ていただければと思います。

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

キム・ジフン
©BIG PICTURE Ent.

 

 


 

というわけで、キム・ジフンさんのインタビューはいかがでしたでしょうか?

 

ドラマ「悪の花」で強烈な存在感を見せたキム・ジフンさんですが、インタビューでもキャラクターを作品への情熱、そして俳優としての姿勢などをとっても熱く語っていただき、ますますキム・ジフンさんの魅力に魅せられたKOARIスタッフでした^^

 

これからのキム・ジフンさんの活躍にも期待したいと思います♪

 

 


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