田代親世コラム☆「はまり役を見られる幸せ」
【田代親世のゆるふわ韓国ミュージカルDays】
ミュージカルを語るとき、どの作品が好きかという話になって作品名を挙げることになりますが、作品自体を好きなのはもちろんですが、結局は誰が演じたものかに左右されるなというところがあります。誰誰のこの作品は絶品だと。
例えば、私の好みで言えば、現在韓国で絶賛上演中の『ファントム』は初演と再演で演じて7年ぶりの出演となるパク・ヒョシンの演じるファントムが大の好みです。
この作品は生まれつき醜い顔のせいでオペラ座の地下に住んでいる青年が、声の美しい女性に恋をする物語ですが、パク・ヒョシンは、私がイメージしているファントム像にぴったりなんです。不憫な存在感とか少年ぽさとか母親を恋しがる音楽オタクの繊細でウブな青年ぶりと傷ついた感じが放っておけない感じ。でも切れたら怖いという危うさを持つ青年。
クリスティーヌに歌を教えている時は堂々としているのに、クリスティーヌの顔が近づいたりするとどうしていいか分からなくて、顔を背けてしまうそんなところがたまりません。それでいて、ボリュームのある歌声が哀切で痛ましくてかわいそうでたまらないんです。声も存在も体中が震えているかのような演技で、湿地帯のような湿った空気感満載の歌声でバズーカ砲のように歌い上げるので、声の振動が鼓膜にビンビン響き、それと共に悲しみの情緒がずしんと胸に響いてきます。うまいとかを超えてもうすごい。霧に包まれて抜け出せなくなりそうな魔力に取り憑かれてしまいそうな癖になる魅力があります。
今度7月11日から日本で映画が上映中の韓国版ミュージカル『エリザベート』でエリザベート役を演じているオク・ジュヒョンは、韓国でのエリザべートと言ったらやっぱりオク・ジュヒョンがはまり役だと感じます。2幕の、精神的にどんどん壊れていってしまう部分などは圧巻の演技と切なる歌声で、見ていて胸が締め付けられます。
最も彼女は『マタ・ハリ』もまさに彼女のための役だと思えますし、『レベッカ』のダンバース夫人も彼女で見たいという観客が圧倒的で、こんなにたくさんの役がはまり役というのもすごいなと思います。
ミュージカルでは、その役と演者が柄に合っているということが結構大事なので、そうした、この役なら●●という人の舞台が見られるのは幸せを感じます。
◆「韓国ミュージカル ON SCREEN」:
『エリザベート』『ファントム』『マリー・アントワネット』『笑う男』『モーツァルト!』という日本でも高い⼈気を誇るグランドミュージカル5作品を2025年7月11日(⾦)より映画館で順次公開
(動画出処:LiveViewingJP公式YouTubeチャンネル)
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