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2024.03.26 10:10

大人の韓国+han暮らしまわり通信「新しい出会い~恩惠織物」

 

2024年、新しい工房との出会いがありました。

恩惠織物 은혜직물(ウネチンムル)

古いものを継承するだけでなく東洋のレトロスタイルを再解釈し、現代的な感性で表現されたファブリックアイテムを制作されるテキスタイルブランドです。

 

このブランドのことを初めて知ったのは2020年のころです。ソウルに住む友人に送ってもらった雑誌の中で偶然見つけました。

時代劇でもおなじみの日月五峰や美しい姿ですくっと立つ鶴、ゆっくりマイペースで水から上がる亀…古より長寿のモチーフでもある十長生のイラストが一同に会し、ベッドカバーやまくらに風景画のように共存しているではありませんか。

 

 

鮮やかな色彩、耳をすませば風の音や匂いまで想像できて…ちょうどその頃、+hanでは京都在住KIMURA & Coさんに十長生のおはじきを作ってもらった時期ですのでハートが矢に射抜かれたようにときめきました。

 

コロナ禍を経て、やっと麻浦区庁(マポクチョン)駅にある工房を訪ねました。

出口によるかもしれませんがお隣の望遠(マンウォン)駅と比べ比較的ひっそり、小学校も見え暮らしの息遣いを感じる町でした。

雪の降る中トコトコ5分、古いビルの2階に「恩恵織物」はあります。

扉を開けるとそこは別世界。目に入るのは華やかなパターンの生地。ふとん、バッグ、ポーチ、ハンカチ、靴下など…大胆な色使いで描かれた伝統のモチーフが愛らしくどこか郷愁を帯び現代に蘇っています。

 

 

映画製作で木工道具を作っていたカン・ジョンジュさんと洋服を作っておられたチョ・ウネさんカップルが2015年に立ち上げられた「恩惠織物」。お若いお二人の暖かいもてなしに寒さもすっかり忘れました。

 

 

彼らの共通点はレトロ感あふれる古いものへの大きな愛情。毎週日曜日に古着や古道具の市が並ぶ東廟(トンミョ)前は大好きな場所なんだそうです。

私はこんなイベントがあることも知らず、以前この近くに宿泊したことがあります。

翌朝ホテルを出ると通りには人人人…しかもなかなかのシニア世代の方々。リヤカーに積まれた洋服やシートに広げられた古いラジオや電話機、はたまた首から上のマネキンにドキッ。古いものが好きな方にとってはたまらないディープな町です。地方に旅をしても古い家の型板の窓ガラスや花柄カーテンが気になりつい足を運ぶんだとか。

 

 

不老長寿を祈る十長生、安全に家族のもとへ帰るという意味を持つ彼らのアイコンでもあるつばめ、いつか移住したいチェジュのトルハルバン…

それぞれに意味があり、物語を紡ぐ小さなモチーフをのせたファブリックは古き良き時代のぬくもりを感じ、彼らのデザインコンセプトである『オリエンタルレトロ』という言葉が本当にぴったりです。

 

 

商品への愛情は深く、寝具を作ると決めた時には1年間びっしり2人で寝具会社に就職し働かれた経験も。生地のデザインから製造、販売、マーケティング・広報など運営まですべてを2人で決め、前を進む「恩惠織物」。

どこの業界でもたいへんだと思いますが、何にも属さず競争の厳しい織物業界で10年近くブランドを継続し、年々多くのファンを持つ素晴らしいブランドです。

 

訪れるたびに劇的な変化を目の当たりに感じる都市・ソウル。

彼らの住むこの地域もアパレルブランドやライフスタイルショップ、カフェなど新しい店舗がどんどん増えています。

大企業だけでなく若い世代のパワフルな起業が新しい風を運び、ソウルをより進化させているのですね。

 

今後もどんどんアイテムは増える予定ですが、まずはハンカチ・まくらカバー・文具をオンラインストアでご案内しています。

ぜひ日本の皆様にも『オリエンタルレトロ』を感じる「恩惠織物」のアイテムをご愛用いただけましたら…

 

 

文:+hanスタッフ、画像提供:恩惠織物)

 

 

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