韓国版“土用の丑の日”、「ポンナル(伏日)」とは?
みなさま、「ポンナル(복날/伏日)」ってご存知ですか?
今回は韓国の人々にとって馴染み深い「ポンナル」について詳しくご紹介いたします♪
写真出処:SBS韓国ドラマ『仮面の秘密』キャプチャー
〇「ポンナル(복날/伏日)」とは?
「ポンナル」とは、暑気払いのために滋養食を食べる韓国版“土用の丑の日”のこと!
3日間あり、日程は毎年異なります。
それぞれ「初伏(초복/チョボク)」、「中伏(중복/チュンボク)」、「末伏(말복/マルボク)」と呼び、この3つを合わせて「三伏(삼복/サムボク)」といいます。
〇「ポンナル(복날/伏日)」はいつ?
夏至の日から3番目の庚の日が「初伏」、4番目の庚の日を「中伏」、そして立秋を過ぎて最初の庚の日が「末伏」となります。
旧暦のため毎年日付が変わりますが、大体7月中旬から8月中旬!
2024年の「ポンナル」は、この3日間です。
・7月15日(初伏)
・7月25日(中伏)
・8月14日(末伏)
〇「ポンナル(복날/伏日)」の過ごし方は?
「ポンナル」には、滋養強壮・夏バテにいいとされている「サムゲタン(参鶏湯)」を食べるのが定番!
「サムゲタン(参鶏湯)」は、ひな鶏のおなかの部分に高麗人参やナツメ、韓方食材やもち米、栗、にんにくを詰めて煮込んだ韓国の伝統料理。
食欲がなくてもスープなので食べやすく、疲労がたまった夏の体の栄養補給としても最適です^^
また「サムゲタン(参鶏湯)」の他にも、日本の土用の丑の日に食べられる「鰻」や、鶏をまるごと煮込んだ「タッカンマリ」、低カロリーでカルシウムたっぷりの「チュオタン(どじょう汁)」が定番料理としてあげられ、最近ではチキンやトンタク(鶏の丸焼き)なども食べられています♪
なお、食用の犬肉を使用したスープ「ポシンタン(補身湯)」も滋養に良いとして伏日に食べられていましたが、肉類を手に入れることが難しかった古い時代の名残で実際には他の肉類と栄養価が大きく変わらず、また韓国国内でも食用とはいえ犬肉を問題視する動きが年々大きくなっていることから、近年ではあまり見かけなくなっているようです。
〇「ポンナル(복날/伏日)」に避けたほうがいいことは?
実はこの「ポンナル」にあたる庚の日、韓国では「金が火に屈する」縁起の悪い日とされていて、旅行や結婚、病気の治療などは避けたほうがいいとされています。
写真出処:MBC 韓国ドラマ『ショッピング王ルイ』韓国公式サイト
以上、今回は韓国版“土用の丑の日”「ポンナル(복날/伏日)」についてご紹介しました!
ドラマやK-POPだけでなく、韓国の文化について知るとより韓国を身近に感じることができますよね☆
今年の夏は例年より暑いようなので、「ポンナル(伏日)」の定番料理を取り入れつつ、夏バテ防止対策をしてみるのはいかがでしょう♪
(最終更新日:2024/06/13 内容追加)