大人の韓国+han暮らしまわり通信~子どもの韓服~
ひなまつりの日、たくさんの方がひな人形としてKIMURA & Co.さんの『韓服の子ども』の写真をインスタグラムに投稿してくださいました。
ぷくぷくほっぺを赤く染め、韓国の伝統服「韓服」に身を包み穏やかにほほ笑むその姿を見てとてもうれしく思いました。
京都に住む人形作家KIMURA & Co.さんが作ってくださった高さ5cmの手に乗るほどの小さなサイズ。
手前味噌ですが愛らしくたまらなくかわいいのです。李朝時代のおでかけの子どもの人形を…というリクエストに応えてくださり図書館に通いつめ資料収集、時間を費やし制作してくださいました。
見る側も思わず笑みがこぼれ、幸せな気持ちにしてくれるそんなお人形。
女の子のチマとチョゴリ、男の子のパジとチョゴリの色の組み合わせが木村さんらしく素朴で暖かいのです。
(そういえばふと、最近は結婚式でしか韓服を着ることがなくなったな、とこのお人形を見て気づきました。)
年代・身分によっても違いがありますが、KIMURA & Co.さんの『韓服の子ども』に沿って、両班(ヤンバン)の子どものお出かけの装いについてご紹介したいと思います。※両班…高麗・李朝時代の支配階層
上衣と下衣だけでなく伝統の小物が添えられ、幼いながら趣がありますよ。
お人形は模様が入っておらず無地ですが吉祥文様の刺繍が施されたり、厄除けや長寿繁栄の願いがこめられた五方色をつなぎ合わせたセクトン柄も好んで使われました。
<女の子の装い>
(画像出処:ドラマ『太陽を抱く月』韓国公式サイト)
1.チョゴリ
韓服の上衣。短めで襟・袖先・オッコルムで構成されています。
2.チマ
下衣 巻きスカートのようになっています。
3.オッコルム
チョゴリを留める結び紐
4.ぺシ
頭の髪飾り
5.テンギ
テンギは後ろに編んだ髪の先に付けた布製の髪飾り。
6.コッシン
履物(装飾が入ったウンヘ)
7.ポソン
長靴の形をした足袋
※お人形には描かれていませんがチュモニ(巾着ポーチ)やノリゲ(チマに付けるアクセサリー)もありますね。
<男の子の装い>
(画像出処:ドラマ『太陽を抱く月』韓国公式サイト)
1.チョゴリ
上衣 女性用より丈が長い
2.パジ
ズボン 裾の部分をテニムという布紐で結ぶ
3.ぺジャ
ベスト
4.ポッコン
後ろが長い布帽子 成人するとカッ
※ポッコンの下にも長い髪が結わえられ成人すると髷(まげ)になり、お出かけの時はカッという帽子をかぶるようになります。
6.コッシン
履物(テサへ)
7.ポソン
足袋
8.トルティ
腰ひも
知らなかったこと、あらためて思い出したこと、そうだったんだと思うことがたくさん!小さなお人形に教えてもらった伝統ですね。
韓国では残念ながら実生活の中で韓服を着られることはほとんどなくなってしまいました。
仁寺洞(インサドン)で見かけた韓服体験をされている外国の方、カップルで韓服の装いで景福宮を歩かれている方…みなさん表情がキラキラと輝き…!
また最近では、大阪コリアンタウンで韓服を着てプロのカメラマンが撮影してくれる店が人気のようです。
韓国の伝統・韓服も日本の着物のようにお出かけの装いとして気軽に楽しめるようになると良いですね。
次はどんなお人形を作っていただこうかな…
ぜひ来年のおひなまつりも写真を投稿してくださいね。
(文・写真:+hanスタッフ)
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