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2018.05.24 11:01

「スーツ」パク・ヒョンシク、冷徹な弁護士にも感情が必要な理由

パク・ヒョンシク,スーツ
パク・ヒョンシク,スーツ

[韓国エンタメニュース]

「スーツ(Suits)」でのチャン・ドンゴンの演技は安定している。チェ・ガンソク弁護士を演じるチャン・ドンゴンは過去、検事時代に引き受けた事件が再審に入り感情が揺らぐ瞬間もあったが、めったに動揺することはない。
 
一方、パク・ヒョンシクは少し違う。事件を客観的に判断しなければならないという点で弁護士に感情はマイナスかもしれない。しかし、弁護士にも感情が必要な瞬間がある。KBS2水木ドラマ「スーツ(Suits)」の中のコ・ヨヌは感情的であるがゆえに人間味のある弁護士だ。たとえ偽物だとしても。
 
23日、韓国にて放送された「スーツ(Suits)」第9話にてコ・ヨヌはひき逃げ事件と向き合った。裕福な家庭の息子パク・ジュンギュ(チャン・ユサン)が誕生日パーティー後、帰宅中に車で人を跳ねたという事件。この事件を担当したコ・ヨヌの感情は揺れた。彼は幼い頃、ひき逃げ事故で両親を失ったからだ。そんなコ・ヨヌにとってこの事件は決して理性的になれない事件であった。
 
両親の記憶が浮かぶのは当然の状況であったが、コ・ヨヌは最善を尽くして理性的にアプローチ、事件を解決していった。しかし命に支障がないと言われていた被害者が死亡し、状況は一変。ここでもコ・ヨンウは天才的な観察力を発揮し、事件は終息を迎えるかのように見えたが、事件を解決するために不可欠な被害者家族との合意が残った。
 
今回の放送はコ・ヨヌの感情が目立った回であった。同時にコ・ヨヌというキャラクターが持つ最も特別な長所が引き立った60分でもあった。彼を表現する二つの特徴は天才的記憶力、共感能力だ。共感能力は“感情”と直結される。理性にも負けない感情的な部分も持っているという意味だ。冷たく理性的な世界“ローファーム”でコ・ヨヌの持つ感情的な部分は長所として作用する。
 
同日、コ・ヨヌは罪悪感にとらわれるひき逃げの容疑者パク・ジュンギュと被害者家族たちを見て動揺を隠せなかった。コ・ヨヌの立場からすれば当然の感情であったが、その動揺に自ら気付き、最善を尽くして理性的に事件を解決しようとする彼の姿から視聴者は目を離すことが出来なかった。
 
パク・ヒョンシクはキャラクターに感情を吹き込み、コ・ヨヌのゆらぎを表現した。俳優としては表に特徴が現れている断片的なキャラクター表現は比較的容易にできるだろう。しかし目に見えない、心で感じられる特徴を表現することは相対的に難しくならざるを得ない。そのような意味で共感能力と感情という無形の要素を表現しなければならないコ・ヨヌのキャラクターは魅力的な挑戦と言える。そしてパク・ヒョンシクは繊細かつ感覚的な演技で自分だけのコ・ヨヌを完成させた。
 
このようなコ・ヨヌがローファーム“カン&ハム”では特別な人間味を放つ。そしてそのコ・ヨヌを演じる俳優がパク・ヒョンシクであるがゆえ、視聴者はより強くドラマ「スーツ(Suits)」に集中することができる。お茶の間がパク・ヒョンシクのコ・ヨヌを応援する理由だ。
 
一方、KBS2水木ドラマ「スーツ(Suits)」第10話は24日夜10時、韓国にて放送予定。
 
 
写真提供:KBS2水木ドラマ「スーツ(Suits)」
 
 
韓国エンタメ総合情報サイトKOARI


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