フリーワード検索

おすすめタグ

2016.04.12 01:32

「テバク」歴史上の人物をチェックしてみよう!~淑嬪崔氏編~

アンニョンハセヨ、コムドリです。
 
ドラマはもっぱらラブコメ派な私ですが、チャン・グンソクの久しぶりの時代劇ということもあって見始めた「テバク」にハマっています。
 


 

時代劇の魅力は、歴史上に存在した人物が登場し、歴史上で起こった出来事がドラマチックに描かれているというところ。
勿論ドラマなので、実際の人物像とは異なっていたりフィクションが含まれてはいますが、根本的な歴史の流れやその当時に起こった事件といった歴史の勉強をドラマを見ることで出来るのでいいですよね!
(韓国の歴史はおろか日本の歴史にも弱い私…ドラマを見て歴史を勉強しようというつもりはまったくありませんが)
 

「テバク」の場合、チャン・グンソクが演じている主人公 テギルは架空の人物で、歴史上には存在しません。
しかし、物語の背景となる李氏朝鮮時代の第19代王である粛宗(숙종 スクチョン)や、後に第21代王 英祖(영조 ヨンジョ)になる延礽君、粛宗の側室で英祖の母である淑嬪崔氏(숙빈최씨 スクピンチェシ)らは実際に存在した人物です。
また、歴史上、粛宗とスクピンチェシの間に生まれた最初の息子が2ヶ月で死亡したという記録が残っており、そこから“死んだと言われていた王の息子が生きていたら”という仮定でテギルというキャラクターが誕生、ドラマが展開していきます。

「テバク」に登場する歴史上の人物はこれまでにも時代物のドラマや映画に何度も登場しているので、他のドラマや映画ではどんな風に描かれているのか比較してみるとなかなか面白いものです。

ということで、今回は”淑嬪崔氏(スクピンチェシ)”にスポットをあててみようと思います。
 

 

ムスリ(宮廷で雑事を担当する下女)出身として宮中に仕えていた時に、朝鮮第19代王であった粛宗に見初められ側室となったスクピンチェシ。
しかし、実際にはムスリ出身ではなく、針房に所属していた宮女という説も挙げられております。
 
「テバク」の中では、賭博師の夫 ペク・マングムのせいで惨めな生活を送っていた下女であったポクスンが、粛宗から王の座を奪うことに野望を抱く李麟左(イ・インジャ)の策略により粛宗と出会いスクピンチェシとなるというキャラクターをユン・ジンソが演じています。
後に王となる延礽君の母であるというだけでなく、この世には存在しない王の息子として育ったテギルの実母でもあるという重要人物ですよね。

 
 
このように「テバク」ではポクスンという下女として登場したスクピンチェシですが、実は過去に日本でも大人気となった他のドラマでは別の名前で登場していたのをご存じでしょうか?
 

ドラマ「トンイ」でハン・ヒョジュが演じた主人公”トンイ”が、このポクスンと同一人物なのです。

「トンイ」の場合、スクピンチェシ(トンイ)が主人公ということもあり、キャラクター設定やエピソードはフィクション的な部分が多いですが、賤民の娘として育ったトンイが父の冤罪を晴らす為に宮廷で働くようになるところから物語が展開していきます。
粛宗との出会いは、事件の現場を訪れた時に同じようにお忍びで現場を訪れていた粛宗を王だとは知らずに振り回すというコミカルな展開で描かれ、その後も粛宗とは強い信頼関係に結ばれながら、後に息子を王にする聡明な女性というキャラクターでした。
 
 
話がちょっと横道にそれますが、スクピンチェシが登場するドラマに欠かせない人物といえば、粛宗の後室であった禧嬪張氏(ヒビンチャンシ)がいます。
「テバク」の2、3話でもスクピンチェシをいじめるキャラクターとして登場していましたよね。

スクピンチェシを主人公にしたドラマは、私が知ってる限りでは「トンイ」のみですが“朝鮮時代三大悪女”と言われる程にドラマティックなエピソードが多かったヒビンチャンシを主人公としたドラマはこれまでにも沢山作られています。
その中でも人気なのは、キム・ヘスが演じたヒビンチャンシが大きな話題を集めた2002年のドラマ「張禧嬪 チャン・ヒビン」。
 

このドラマではスクピンチェシ役はパク・イェジンが熱演。ヒビンチャンシの悪女っぷりを描くストーリーの中で重要な役割を果たしていました。
 
 
「テバク」をはじめ前述の3つのドラマに登場するヒビンチャンシは、嫉妬深くて怖い女というイメージで描かれていますがそれは歪曲された事実であり、実際はそうではなかったという説もあります。

そんな一面を見ることが出来るのが、2013年に放送されたキム・テヒ主演の「チャン・オクチョン」。
キム・テヒ演じるチャン・オクチョン(ヒビンチャンシの元々の名前)は悪女ではなく、才色兼備の女性というキャラクターで描かれています。

一方、このドラマの中でチェ・ムスリ(後のスクピンチェシ)という名前で登場するスクピンチェシは、下女でありながら宮入りする野望を抱いた女性というキャラクター。
 

KARAハン・スンヨンが演じたチェ・ムスリは小悪魔チックな雰囲気で粛宗を誘惑、チャン・オクチョンの嫉妬心を掻き立てたりするという悪女。
このドラマだけを見た人ならば「スクピンチェシって何て憎たらしい女なの!?」と思ってしまうはず。

 

「テバク」 を含む4つのドラマで比較したスクピンチェシ、いかがでしたか?
このように歴史上に存在する一人の人物が、ドラマによって描かれるイメージがまったく違っているのが興味深いところですよね。

次回はまた別の歴史上人物について比較する予定なのでどうぞお楽しみに!

「テバク」歴史上の人物チェック記事をもっと読む
「テバク」ドラマ紹介記事を読む
「テバク」関連ニュースを読む
「テバク」関連商品を購入する