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2015.10.30 05:43

人気ドラマに氾濫するPPL

アンニョンハセヨ、コムドリです。

ドラマを見ていると「あのバッグ素敵~どこのブランドだろ?」「つけているリップグロスの色可愛いなぁ、私も欲しい」と思ったことはありませんか?
そして「ネットで情報を検索してドラマの中の主人公と同じ物を購入しちゃった!」という人もいらっしゃるはず。

それはもしかしたら「PPL」によるものかもしれません。

PPLとは「Product Placement」の略語で、韓国では“間接広告”という意味で使われている用語。
つまり、特定企業の製品やサービス等を自然に映像媒体の中に登場させ、その映像に接した視聴者(=消費者)に無意識の内にその製品を認識させ関心を持たせる効果のことを言います。

PPLの活用方法としては、主人公が身に着けている洋服や靴、バッグ、使っている携帯電話やコスメといった物が一般的ですが、それ以外にもコーヒーチェーン店や飲食店といった場所が登場人物が働いているお店だったり、デートや待ち合わせの場所として登場する等、色々な手段でPPLがドラマの中に溶け込んでいます。

ということで、ドラマの中のPPLをいくつか例にあげてみましょう。

大ヒットドラマ「星から来たあなた」は、ファッションリーダー チョン・ジヒョンと世界で人気の韓流スター キム・スヒョンが主人公というだけあって、二人がドラマの中で着用した服や靴、コスメ等、あらゆるものが注目の的となる為、おのずとPPLが大発生するドラマとなりました。

例えば、チョン・ジヒョンがモデルを務めるコスメブランド「ハンユル」は、ドラマの中のキャラクター チョン・ソンイが使っている化粧品として登場。


(出処=ドラマ放送キャプチャ)

こんなシーンを見ていると「美しいチョン・ソンイが使ってる化粧品、私も使ったらチョン・ソンイみたいにキレイになれるかしら…」と思わせますよね。
(でも、実際はそんなことないというのが現実で…)

ファッションやコスメ以外で、このドラマで印象的だったPPLといえば、モバイルメッセンジャー「LINE」の登場。
チョン・ソンイとト・ミンジュンが連絡を取り合うのにLINEを活用しているシーンが頻繁に登場し、二人の会話の中で使われるユニークなスタンプが話題となりました。


(出処=ドラマ放送キャプチャ)

実際、韓国では大部分の人がLINEではなく「Kakaoトーク」を使用してやり取りしていますが、このドラマによりLINEの注目度が急上昇、見事にPPLの効果を発揮しました。

また、化粧品といえば上記のように女優が使用する設定で登場するのが一般的ですが、昨年のヒットドラマ「キルミー・ヒールミー」ではユニークなケースも。
というのも、チソン演じる多重人格のキャラクターの1人である女子高生の人格“ヨナ”がドラマの中で使用したリップティントが“チソンティント”“ヨナティント”と話題を集めバカ売れ。


(出処=「キルミー・ヒールミー」公式ホームページ)

女性よりも美しいチソンの唇が女性視聴者の購買欲を刺激することに成功!
それにしてもカワイイ!(女の私、負けた…涙)

しかし、最近はストーリーの流れに関係なく登場したり、無理のある設定でドラマの展開に水を差すようなPPLも多く見られ、批判的な声が上がっています。

ドラマの視聴率が高いとその分PPL効果が大きくなるので、広告のオファーが殺到するもの。
ゆえに、回が進む程にPPLがドラマの中に無理にねじ込まれるケースも増えて行き、台本を書く作家達もできる限り自然にストーリーに溶け込ませようと努力はしているのでしょうが、どうしてもストーリーに無関係なシーンやエピソードが増えてしまい、結果、ドラマのクォリティが落ちることもしばしばあります。

その一例として、チュウォン、キム・テヒ主演で高視聴率で最近放送が終了した「ヨンパリ」のPPLの露骨な活用が大きな話題となりました。

テヒョン(チュウォン)とヨジン(キム・テヒ)が病院を抜け出した後、ベンチに座っていた時に「携帯電話取って」とヨジンに言うテヒョン。

「家を探してみよう」と言ってテヒョンの持ったスマホの画面が表示されると、チュウォンが広告モデルをしている不動産アプリ「チッパン」がわざとらしく(?)クローズアップに。

「うん、この部屋が良さそうだ」と、アプリを使って物件の検索をするデモンストレーションまで見せます。

これには視聴者も「無理矢理すぎる」「ドラマへの集中度が一気に落ちた」と大激怒、PPLの問題性が再び注目を集めることとなりました。

日本とは違い、ドラマ放送の合間にCFが入らない韓国ドラマ。
日本でドラマを見ていると「またCF~~~?!」とイライラすることが多いのですが、韓国のドラマの場合は1時間ぶっ通しでの放送なのでドラマに対する集中度が高まるのが良いところ。

しかし、最近はこのPPLの氾濫によって「ドラマを見ているのかCFを見ているのかわからない」といった苦言も多く上がっており、今後ドラマでのPPLの活用方法の見直しが必要となっていきそうです。

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