SG WANNABE カムバックコンサート〈I WANNA BE WITH YOU〉レポート
アンニョンハセヨ、コムドリです。
10月に入ってすっかり秋めいて来た今日この頃。
秋といえばやっぱりバラードの季節です!
K-POPというと、華やかなパフォーマンスとビジュアルを誇るアイドルグループを想像される人が大半だと思いますが、パワフルな歌唱力で心に強く訴えるバラード歌手達の存在も忘れてはいけません!
そんな韓国のバラード歌手を代表するグループの一つがSG WANNABEです。
2004年のデビュー当時“顔のない歌手”として発表した『Timeless』で韓国歌謡界にミディアムテンポバラードを流行させたSG WANNABEは、その後も『生きて(サルダガ)』『僕の人(ネサラム)』『アリラン』『ラララ』といった沢山のヒット曲を所有するグループ。
2012年と2013年にキム・ヨンジュンとイ・ソクフンが相次いで入隊しグループ活動を休止していましたが、今年8月に4年ぶりのカムバックを果たし変わらない人気を証明しました。
そんなSG WANNABEが10月9、10日の二日間にわたりソウル オリンピック公園 オリンピックホールでカムバックコンサート〈I WANNA BE WITH YOU〉を開催すると聞き「これは見逃すわけにはいかない!」と私も観に行って来ました。
この日のコンサート会場にはそんな韓国を代表するバラードグループの久しぶりのコンサートを楽しみににしてやって来た沢山のファンでいっぱい。韓国のファンだけではなく沢山の日本ファンの姿も。
また、若い男性ファンや中年のご夫婦、親子連れ等々多様な観客層が見られました。これも世代や性別を問わず幅広いファン層を持つグループならではの光景です。
会場が暗転し、SG WANNABEの過去の曲を奏でるピアノの旋律で迎えたオープニングにしばし思い出に浸った後、待望の1曲目は今回発表されたミニアルバム「THE VOICE」のタイトル曲『胸がときめくほどに』。
フルバンドとオーケストラの楽器の音色が三人の豊かな歌声と出会い、ボーカルグループのライブコンサートならではの魅力が更に輝きを増します。
ダブルタイトル曲の『良い記憶』、そしてコンサート用アレンジされたバージョンの『Timeless』『ラララ』と4曲を続けて熱唱し、拍手に迎えられて挨拶した後「ファンだけでなく僕達もこの日をずっと待っていた」と、久しぶりのコンサートに喜びいっぱいの表情で話すメンバー達。
そして「SG WANNABEといえば話すことよりも歌なので、歌をお聞かせしたいと思います」と話し、歌唱力を思う存分満喫させてくれるライブステージを繰り広げてくれました。
その後も『アリラン』『こんなにも美しい』といったファンにとっては珠玉のようなナンバーが続き、4年間のブランクを感じさせないハーモニーは「さすがSG WANNABE」と改めて感じさせられたのですが、圧巻だったのは彼らの代表曲ともいえる『生きて』。
魂を揺さぶる歌声に圧倒されたかのように聴き入る会場、そして割れるような拍手が沸き上がったのが印象的でした。
今回のアルバムにはタイトル曲『胸がときめくほどに』『良い記憶』の外に、イ・ソクフンの『その時』、キム・ヨンジュンの『二十歳』、キム・ジノの『You are mine』というメンバーがそれぞれ作詞作曲した曲が収録されています。
メンバー達がSG WANNABEとしての活動を休んでいる間に感じたことや経験したことをそれぞれ歌にしたというこの3曲が、この日のコンサートでエピソードの紹介と共に歌われました。
また、個々の歌声も魅力的なメンバー達がコンサートだけで披露するそれぞれのソロステージもライブコンサートでの楽しみの一つ。
キム・ヨンジュンは持ち前の高音を生かしてイ・ソニの『その中であなたに出会い』を歌い、キム・ジノは自身のソロアルバム収録曲『人々』をメッセージ性のある歌声で歌い観客を感動させ、イ・ソクフンは自らピアノ演奏して女性ファンの心をつかむ甘い歌声でMATEの『空を飛んで』を熱唱。
グループとしての魅力だけではない、三人が持つ個性を存分に楽しむことが出来るステージとなりました。
「SG WANNABEがずっと歌だけを歌い続けたらどうしよう…と思っていた人達もいらっしゃったんではないでしょうか?ここからは楽しい曲で盛り上がりたいと思います」というキム・ヨンジュンの言葉に立ち上がる観客。
『ひまわり』『STAY』『僕の人』と明るいメロディーのナンバーではステージ上を飛び回るメンバー。客席も一緒になって歌い飛び跳ねて盛り上がりは最高潮に。
最後の曲は、活動休止前の最後のコンサートでアンコール曲として歌った「愛して本当に良かったです(サランハギルチョンマルチャレッソヨ)」。
あの時「もしかしたらコンサートでこの歌を聴くことができるのはこれが最後になるかもしれない」という気持ちで聴いた歌を、こうして再びコンサートで聴いていると思うと、言葉で表現できないような感動がありました。
そして、この日のコンサートがSG WANNABEとしての新たな出発であることを暗示するかのように、三人が一緒に歩んで行くというメッセージが込められた映像が流れた後、スタンドマイクが用意されたステージに再び三人が登場し歌ったアンコール曲は「道」。
「これからも立ち止まらずに前に進んで行くんだ」という強い決意を表現した歌詞が、オーケストラの壮大なメロディと三人の見事なハーモニーに乗って大きな感動として観客に伝えられる中、4年ぶりのコンサートが幕を閉じました。
そして、彼らが再びステージを去り、暗くなったステージに残された3本のスタンドマイクに当てられたスポットライト。
カムバックを伝えるティーザーイメージとして登場した光景とシンクロさせたこの演出は「僕達はマイクでただ歌だけを歌う歌手だ」というSG WANNABEのプライドを表現しているかのようでした。
前述のMCでメンバー達が言ったたように、SG WANNABEといえば話すことよりも歌。
演出の準備や衣装替えの為のブレイクタイムもなければ、ゲストの登場もない…SG WANNABEの三人の歌声だけをずっと聴くことができた2時間。
サプライズや華やかな演出は望まず、SG WANNABEの歌声だけをライブで聴く日をずっと待ち望んでいたファン達にとっては、これほどまでにも充実して幸せな時間はなかったことでしょう。
雨が降り急に寒くなった秋の夜、心を温めてくれるようなSG WANNABEの歌声を満喫することができたコンサートでした。
SG WANNABE COME BACK CONCERT in Japan 【I WANNA BE WITH YOU】公演情報
【東京】2015年11月10日(火)@豊洲PIT
2015年11月11日(水)@豊洲PIT
【大阪】2015年11月13日(金)@サンケイホールブリーゼ
【料金】10,800円 (全席指定・税込)
※入場時別途ドリンク代必要
※3歳以下入場不可、 4歳以上有料
【ファンクラブに関するお問い合わせ】
SG WANNABE ジャパンオフィシャルファンクラブ http://www.sgwannabe.jp/
【主催】 CJ E&M / 株式会社TIMO Japan
【企画・制作】 株式会社TIMO Japan
【協力】 SG WANNABE ジャパンオフィシャルファンクラブ
【制作協力・運営】 Mdash (バッドニュース)
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