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2015.04.07 10:57

【会員レポ】4/1「THE CRISHOWⅢ」福岡公演レポ

4月1日 19時、福岡サンパレスにて「2015 JANG KEUN SUK THE CRISHOWⅢ」の5回目の公演が行われた。
街には満開の桜が咲き誇っていた。そして小雨で濡れていた。
やっぱりね、雨男。
 
ホール会場はそれぞれの特長があるが、福岡サンパレスは赤いシートが美しい。それが人でどんどん埋まり立ち見席も一杯になった。
舞台から眺める光景はどんなだろう。グンちゃんの目になって一度見てみたいと思った。
開始前のBGMが掛かると手拍子が始まった。いよいよだと期待は高まる。
 

クリショーⅢの幕開けはしっとりと優しいピアノ曲で始まる。
スクリーンをじっと見守るウナギたち。グンちゃんの影が映り歓声が起こった。
最初の2曲は新曲で、どちらも既にファンの心を掴んでいた。丁寧な日本語でじっくり聴かせる歌声に引き込まれ、泣いてる人もいた。
舞台にいたのはもう歌手を演じる俳優じゃない。歌で人の心を揺さぶるアーティスト、チャン・グンソクだった。

舞台衣装もいたってシンプル。メイクもナチュラル。派手派手しく飾らなくても十分に輝いている。チャン・グンソクの今の姿だ。
 
最初のトークでは、福岡サンパレスの思い出を語った。
ここは5年前にファンミーティングをスタートさせた場所。
「チャングンソクのファンで、みんなが恥ずかしくないように頑張る」と誓った場所だそうだ。

しんみりと話した後で「今日は4月1日…」と言いかけたグンちゃんに、誰かが「オッパー!」と声を掛けた。
それからはもう「オッパー」の大合唱。ハイ、私も呼ばせて頂きました。ありがとう、エイプリルフール。
でも、そこからの切り返しがグンちゃんの真骨頂。
「オッパーじゃねぇし」と呟いた後「今日はよろしくね、お姉さんたち」と言ってニヤリ。
やっぱり、うまいねぇ、グンちゃんは。
 
その後も新旧の曲とトークを織り交ぜながら進み、伸びやかな歌声にうっとりするウナギたち。
「My Precious」の曲では、1階だけでなく上階の客席にも気持ちを伝えるように目線を送っていた。そして余韻を残したまま、一幕目が閉じた。
 
二幕目はCRISHOWⅡのブラックなイメージで始まった。
映像の後、ハードなビートで演奏が始まる。グンちゃんはキラキラ光る刺繍の入った黒っぽいベルベットのロングジャケットで登場した。こんなゴージャスな衣装もよく似合う。
迫力満点のバンド演奏に乗って彼の太い声が鳴り響く。リズムに合わせて自然に踊る姿が素敵だった。

「カッコイー」ファンの声が飛び交う。
みんなもノって来て、ホールコンサートなのにZeppみたいだ。舞台近くのファンの中にはグンちゃんに見とれて固まった人もいたようだ。
「まだ時間があるから盛り上がってね」と優しく声を掛けられていた。

終盤に差し掛かるとバラード曲に変わった。グンちゃんのファルセットに癒やされる。
ラストを飾る曲は「風」胸を締めつけられる切ない曲だ。このショーのクライマックスかもしれない。
紗幕が下りて映し出された映像と彼の影が重なる。静まりかえった会場にグンちゃんの思いを込めた歌声が広がる。自由なようで自由がない心の叫び。この一曲で本編の幕が下りた。

アンコールの曲は切ない思いを吹き消し、明るい希望を抱かせる「ひだまり」。
ニューアルバムのリード曲だからファンもしっかり覚えていて一緒に歌っていた。
続く2曲も明るいリズムに乗った曲。
ラストの「一緒に作ったメロディー」はハングルで歌う曲ながら一緒に歌えちゃうというウナギの愛が詰まった曲だ。
会場全体が一体となったまま、もう一度、「チャン・グンソク」コールが鳴り響く。

そして再び登場したグンちゃん、舞台上の段差に腰掛けて腰をさすりながら「年かなぁ」と呟いた。
何だか微笑ましい。出てくる言葉の数々に外国人らしさはあまりない。日本に住んでもいないのに、グンちゃんはやっぱりスゴイよ。

アンコール最後の曲は「家に帰ろう」。
前奏に耳を傾けながらグンちゃんの歌を聴こうとしていた私たち。
でもドSなグンちゃんにいきなりマイクを向けられた。そんな~いきなりやん?
覚えた歌詞までどこかへ飛んでいく。何とか思い出しながら歌うウナギたち。でも、グンちゃんのドSぶりは続く。
「は?」とか「あん?」とか散々ツッコまれたあげく、やり直させられる始末。
「覚えてると思ったのに…」に「ミアネー(ゴメン)」の声が飛んだ。
でも何度も歌っていたらすっかり覚えてしまった。
「SweetHomeいつでもいつでも何も変わらないよ♪」「いつでもいつでもここへおいで、待っているから♪」
サビの歌詞はウナギからグンちゃんへ届けたい。

そして、いよいよ舞台から飛び降りたグンちゃんが会場内を回り始めた。
騒然となり立ち上がったファンにまぎれて姿は見えない。
でも、マイクを向けられたウナギさんの歌声や男性スタッフさんの歌声は聞こえる。
それに対して嬉しそうに「演歌じゃないんだぞ!」とからかうグンちゃんの声も聞こえた。この声が男らしくて新鮮だった。
でも聞いてる場合じゃない。彼はすぐ近くまで来ていた。
そして、目の前に座っていたウナギさんにかがんでマイクを差し出した。優しい表情をしたグンちゃんだった。二人を囲んで私たちも一緒に歌った。
イエーイと言ってグンちゃんが舞台に戻ったあとも、興奮は冷めやらず涙ぐむウナギさん。甘い香りを感じたウナギさん。みんなが幸せを分け合ったひとときだった。

「モノクローム」のタイトルで始まったCRISHOWⅢは3都市目に入った。
スクリーンに映し出された映像とライティングだけで魅せる、チャン・グンソクの姿は絵のように美しい。音楽もいい。今後への期待は高まる。
これからも進化を続けるクリショーから目が離せない。
 
 
 
拙い文章をお読み頂きました皆様へ、有り難うございました。