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2013.12.30 04:28

「SMTOWN WEEK 東方神起 Time Slip」レポ

アンニョンハセヨ、コムドリです。

基本的にコンサートに行くなら断然バラード歌手派(飛び上がって楽しむより、座りながら歌をじっくり聴く派)な私なのですが、一度、友人に付き添ってアイドルグループのコンサートにも行ってみたところ、想像以上にクォリティが高くてビックリ!
それにファンじゃなくても楽しめるんだということを知ってからは、機会があれば色々なアイドルのコンサートにも足を運ぶようになりました。

そこで今回は、SMエンターテイメントのアーティスト達が「SMTOWN WEEK」と題して単独コンサートを開催することを知り、私は12月27日の東方神起のコンサートを観に行って来ました!

SMTOWN WEEKが開催されたのは一山(イルサン)KINTEX。
 

コンサート会場となっている5ホールの隣の4ホールではグッズ販売や衣装や写真展示といった、ファンにとってはコンサート以外にも楽しめるスペースが用意されていたのですが、仕事帰りにギリギリに駆けつけた私はこちらに立ち寄る時間が無くそのままコンサート会場に直行…うう、残念っ!>_<

会場に入ってみると、思っていた以上に小さめの会場。
韓国では最大規模であるオリンピック公園の体操競技場が基本、日本では日産スタジアムでも単独コンサートをやってのけた東方神起をこんな規模で観ることができるなんて!…と、始まる前からそれだけで満足(笑)。

8時からの東方神起の公演に先立ち、SMルーキーズ(日本でいうジャニーズJr.という感じでしょうか?)のステージ。
この日ステージに立ったまだ幼さの残るSMエンターテイメントの練習生達が、将来、東方神起のような世界を股にかけるアーティストになるのかもしれません。

そして、いよいよ東方神起のコンサートの為に会場が暗転すると会場全体がペンライトの真っ赤な光の海に。この光景はいつも鳥肌が立ちます。

初日公演がおこなわれた12月26日でデビュー10周年を迎えた彼ら。
今回のコンサートタイトル「Time Slip」にちなんで、オープニングの映像では過去の姿が映し出され10年間の軌跡を思い出させてくれます。
(…個人的には過去映像が全て、ユノとチャンミンの二人だけの姿に編集されているという事実に改めてちょっと切なくなったりしちゃいましたが)

アクロバティックなダンサー達のパフォーマンスが繰り広げられ、「MAXIMUM」からスタート!
どこか忍者のような印象を与える黒い衣装で登場したユノとチャンミンは、遠くから見てもわかる程にスタイルが良くて長身!
実は私、二人になった東方神起を見るのはこの日初めてだったのですが、1曲目にして既に目がハートになる程にステキでした。

「I Don’t Know」を歌ってから最初のMC。
歌い踊っていた時のあの鋭い眼差しとカリスマはどこへやら…の二人。

「今回のコンサートのタイトル知ってる人~?」とファンとおしゃべりをしているかのようなノリのユノは近所のお兄さん(って近所に決してこんな男前のお兄さんはいませんが…)のよう。
一方、真面目な表情でどこまで本気か冗談かわからないようなところが余計に笑いを誘うチャンミンのトークも絶好調。
昨日でデビュー10周年を迎えたことについて「なので今日は算術的に言うとデビュー3651日目なんです」と説明したり。

続く「Here I Stand」「夢」では、小さなカートに乗って観客席を回りながら歌い、スタンド席の観客達にもアイコンタクトサービス。

その後はクリスマスメドレータイム。
聖歌隊のコーラスの中、白い衣装に着替えた二人が登場し、神聖な雰囲気でしっとりと歌う「きよしこの夜」、お茶目なダンスを加えながらの「Sleigh Ride」と、キャロルソングを披露し、東方神起と過ごすクリスマスを満喫させてもらいました。

「今日はコンサートのタイトルのようにタイムスリップをして、これまでコンサートで歌ったこともなかった昔の歌も歌いますよ」という二人。

「皆、何の曲が聴きたい?」というユノが言うと観客席からは次々とリクエストが投げかけられますが、
「口々に言っても何言ってるかわかんないもんね~」といたずらっ子の表情で返すユノ。
そして「歌う曲は元々決められているから、聞いたところで変わりませんからね」とこれまた冷静かつ現実的なチャンミン節も炸裂。
そんなトークをしながら二人で笑っているのがまた微笑ましいのです。

そんな話をした後に歌ったのは「My Little Princess」と「信じるよ」。
「信じるよ」は、個人的に昔から好きな曲なのですが、初めて聴いた二人バージョンもすごくハーモニーがきれいで、そのハーモニーを聴きながら「彼らがどんな心情で歌っているのかな」と考えている内に、迂闊にもちょっと泣きそうになってしまいました…(汗)。

続いて歌ったのは来年1月に発売になるニューアルバムに収録される新曲「いつもそばにいるよ」。
「この曲は以前、僕らのコンサートを観た作曲家の方が客席のファンが持っていた『いつもそばにいるよ』と書かれた言葉を見て感動して作ってくれた曲なんです」とユノが説明すると観客席はしんみりムード。

すると「何か話すとファン達は悲しそうな声出すんだから~!」と場の雰囲気を明るくしようとするユノ、そしてチャンミンも「皆さんが思ってる程僕達は気の毒じゃないんですよ。思ってるよりもお金もすごく持ってますし」と、またまたチャンミン節のフォロー(?)で大爆笑に。

いつも楽しい雰囲気にしてくれる「風船」では「もうすぐ30歳だけど可愛いでしょ」と自ら発言するユノと、そんなお兄ちゃんを冷ややか(!?)に見つめるクールな弟 チャンミンのキュートなダンスと表情を満喫させてもらいました。

ステージが暗転した後には、2人の東方神起になった当時の心境について語る映像が流れます。
そして、様々な不安や悩みに打ち勝って見事にカムバックした「Why?」のイントロが流れると観客の興奮はヒートアップ、そして続く「Rising Sun」では最高潮に。

でも、歌い終わった二人は肩で息をしながら、かなりキツそうな様子。
「ちょっと水飲んでからしゃべらせてください」と三十路直前のユノ(byチャンミン)が言うと、チャンミンは「関係者の方達も来ているところでこんな事言っちゃだめなんだけど…僕は『Why?』と『Rising Sun』を続けて歌うのがすっごく嫌いなんです」と本音を暴露。
本人達はキツくて嫌いであっても、この2曲連続は二人のカッコ良さがMAXに感じられるので私としてはこれからも無理してでも続けて欲しいところです(笑)。

そして「ホルクダンスが実はちょっと恥ずかしい」と言っていた「Catch me」ですが、これまたやっぱりカッコ良い!

激しいダンスステージから雰囲気は一転して「バカ」「約束していたあの時に」「How Are You」のバラードメドレーは「二人ってこんなに歌が上手かったんだなぁ」と再確認させられました。

歌い終わった後「ユノさんが歌いながら泣きそうになってましたよね、年取ったからかな?」というチャンミンの指摘(この日チャンミンは“三十路目前のユノ”をネタにしていました。ふふふ)に対して「そうなんですよ、感情が高まってしまって。昔は全然泣かなかったのにやっぱり年を取ったみたいです。あ、でも涙は流してませんよ!約束したことがあるから!!」と、泣かない男チョン・ユノをアピールしていました。

この後は二人のソロタイム~!
ユノは得意のダンスを生かしたナンバーを、チャンミンは得意の高音を生かして歌う曲を披露してくれるのかな?と期待していたら、その期待は見事に裏切られます!

「ファン達が僕に望んでいるのは楽しい曲だ」と言ってユノが披露したのは自作曲の「Santa Revolution」。
サンタ風のファッション(でもボトムは半ズボン&ハイソックス、そしてサングラスという…)でおもちゃの車に乗りながら観客席にプレゼントを投げるキュートなサンタに。
一方のチャンミンはというと、白い衣装で登場して「まるで白馬に乗った王子様のよう」…とうっとりしていると、え?その後ろには馬の胴体がついている!?
“白馬に乗った王子様”じゃなくて本当に“白馬”になって走り回りながらNORAZOの「野生馬」を熱唱。

「『Why?』で見せていたさっきまでのカリスマは何処へ~!」という感じなのですが、二人共かなりご満悦の様子。
カリスマいっぱいのステージも、まさかのビックリハチャメチャステージも、まるで漫才コンビみたいなMCでのやり取りも、全てが彼らの魅力なんですもんね。

そして、東方神起の10年の軌跡を語るにあたって、やはり日本での活動というのも欠かせないと思います。
「We Are!」「OCEAN」「Somebody To Love」という日本のナンバーを歌う二人。
やっぱり東方神起のコンサート終盤には「Somebody To Love」はマストですよね!

そして「日本や海外での活動が増えて韓国にいない時期があったのに、それでもずっと僕らを信じて待っていてくれたから10周年を迎えられたんです」と韓国のファン達への感謝の思いを伝えました。

人気の移り変わりが激しい韓国の歌謡界で10周年を迎えられるグループは本当に僅か。
勿論メンバー達の努力も必要ですが、何よりもファンの支えがあるからだというのを彼らもすごく感じているのでしょう。
そんな強い絆を感じながら最後の曲「魔法の城」は観客も一体となっての合唱となりました。

制服姿で現れてのアンコールは、チャンミンがコンサート中のMCで「記者会見でも話したんだけど、コンサートの練習で久しぶりに歌って一番ぎこちなかった」と話した「Hug」。
というのも「三十路を間近にしたユノが『君の部屋のベッドになりたい』という歌詞を歌っているのがおかしくてしかたなかった」そうなのですが、でも、少年じゃなく男になった今の二人が歌う「Hug」は当時の可愛らしさだけではなく、そこに男らしさもプラスされてステキでした(ポッ*^^*)

そして、公演前にファンクラブから配られていた「東方神起愛してる」というスローガンを観客全員が掲げて舞台の上の二人に対する愛情を表現するイベントがおこなわれました。

アンコールの最後の曲「Thanks To」では、二人からは10年間ずっと応援し続けてくれたファンに対する感謝の気持ちが溢れていて、それと同時に「10年間ずっと東方神起でいてくれてありがとう」という東方神起の二人へのファンからの感謝の気持ちが会場全体に溢れているような感じがしました。

観客に向かって深々とお辞儀をした二人は、最後に固い抱擁を交わした後、清々しい笑顔でステージを去りました。

二人になってから私が初めて見た東方神起は、昔と変わらないパワフルさと魅力はそのままでありながら、デビュー10周年を迎えた貫禄、余裕さ…とでもいうのでしょうか?
「これからもこの二人を信じて応援し続けたい」と思わせる何かを感じさせてくれました。
そんな東方神起の1月のカムバックが楽しみです。