フリーワード検索

おすすめタグ

2016.10.11 11:50

映画『戦場のメロディ』 イム・シワン オフィシャルインタビュー

シワン、戦場のメロディ

[韓国エンタメニュース]

1950年に始まった朝鮮戦争。戦場や軍の病院などの慰問公演に始まり、1953年7月27日の休戦後はアメリカへ、1960年代には日本から東南アジア、そしてヨーロッパにまで巡演をおこなったという実在の児童合唱団をモデルにした本作。劇中では「児童合唱団」の約30名の子役たちが4か月にわたる特訓で身につけた美しいコーラスを披露。実話をモチーフに様々な喜怒哀楽を盛り込み、戦争の悲惨さ、力強く生きる子供たちの姿を丁寧に描き、深い余韻の残る感動作となっております。俳優たちの名演と子供たちのピュアな歌声が、明日への希望につながるハーモニーとなって奇跡を呼び起こしていく。

韓国で社会現象を巻き起こしたドラマ「ミセン-未生-」や、観客動員数1100万人突破の社会派映画『弁護人』などで俳優としても高く評価され、本作で映画初主演を務めるイム・シワンのインタビューが到着しました。

イム・シワン オフィシャルインタビュー

Q:出演を決めた理由について

この映画はキャラクターというよりは作品自体に魅力を感じました。台本を読んで何日間、子ども合唱団が歌いながら公演で回っていく姿がずっと目に浮かんでいました。子供たちの声が聞こえるようで、純粋な子供たちの魅力に引かれ、この映画をやるべきではないかと思いました。

Q:「弁護人」「ミセン」などヒット作が続いた後、たくさんのオファーがあったとおもいますが作品選びにおいて最も重要視されていることは何でしょうか?

作品選定の基準は正直まだありません。私もその基準を探したいと思っていますが明確にまだ作り切れていません。最優先で考えるのは「台本を読んで、その中に自分の姿を描けるか」ということです。私の行動や言葉がそこに見えるかどうか、それがないと台本を読む段階からこれは難しいなと思います。

Q:今回ハン・サンヨル役を演じるにあたりどのような準備をされましたか? 

ハン・サンヨルは指揮をやり、ピアノも弾ける人なのですが、実際の私はどちらもできません。これは練習するしかありませんでした。どちらも初めてだったので大変時間がかかりました。自ら選んだ道ですが、大変疲れました。これからも同じようにちゃんと準備するしかないと思っています。

シワン、戦場のメロディ

Q:激しい戦闘シーンがありましたがケガなどはしませんでしたか?

アクションシーンが多いというのを承知で受けましたので、より慎重になりましたし集中しました。しかし実際、戦闘シーンの撮影でケガをしました。偽のナイフだったのですが、おでこに傷ができて何針か縫いました。撮影初期での出来事で心配しましたが、逆にこのぐらいで済んで良かったと思うようにしました。それに私以外、誰もケガをしませんでしたので幸いでした。このぐらいで済んで運が良かったと思っています。

Q:スクリーンに子供たちとの和気あいあいとした姿が映されていましたが、子役たちと接するにあたり特に気を付けたことはありますか?

子供たちとなるべく一緒にいようと努力しました。劇中、子供たちに慕われないといけない役なのですが、実際子供たちがとてもなついてくれました。なので、現実と撮影の雰囲気がそう変わらなかったのです。子供たちが本当に全員プロでした。ちゃんと演技を演技として考えているようでした。

Q:イ・ハン監督との現場はいかがでしたでしょうか?

監督は本当に現場を楽しむ方です。良い人だというのは言うまでもないですし。ソフト ほっこりした感じの方なのですが、非常に繊細です。監督は「この映画を観て一人でも純粋な人が増えたらうれしい」と話していましたが、私も全く同感です。
 

Q:撮影から随分と時間が経ちましたが、今でも記憶に残る印象的な撮影エピソードはありますか?

撮影から早く帰宅できるということでした。子供たちのコンディションのため、日が暮れるとすぐに撮影は終了しました。これが今までで一番特別なエピソードだと思います。また子供たちの撮影が楽しかったというのはもちろんですし、幼い演技の先生に出会ったようでした。あの幼さでどのように理解して演じるのか不思議でした。彼らから教わることが多かったです。

Q:個人的に気に入っているシーンはありますか?

一番好きなシーンを選ぶとすると最後の合唱のシーンです。僕が最後の指揮をする時、イレが真心を込めて歌を歌います。夜空の星を見ながら「お兄ちゃん、聞いてる?歌うのちゃんと聞いてね」と言う部分です。この場面がリアルに心に響きました。歌う姿を見ながら私も泣きそうになりました。

シワン、戦場のメロディ

Q:忙しいスケジュールの中、オフはどのように過ごされているのでしょうか?

冷たく冷やしたビールが一杯あれば十分です。

Q:次回作について決まっていればお聞かせください。

最近「One Line」という映画の撮影を終えました。大規模な詐欺を描いた映画ですが、私は大学生の詐欺師を演じました。こう思うとイメージが良くないですね。これ以外にもまだ準備中の作品があります。皆さまに頑張っている姿をお見せできると思いますのでこうご期待ください。

Q:日本の観客に一言お願いいたします。

こんにちは。イム・シワンです。映画「戦場のメロディ」のハン・サンヨル役で久しぶりに皆様にお目にかかります。長い間準備した作品なので、たくさんの方にご覧いただき楽しんでいただきたいです。この映画をご覧いただくと純粋な気持ちを取り戻したいと思われるはずです。これからもよい作品に出合い皆さまへお届けできればと思います。カムサハムニダ。

———————————————————————————————–

大切なものを失った家族の姿に寄り添う『優しい嘘』、落ちこぼれ高校生と破天荒な担任教師の絆を綴る『ワンドゥギ』など、心に傷を抱えた人々を優れた感性で描きあげてきたイ・ハン監督が、実話をモチーフに様々な喜怒哀楽を盛り込み、戦争の悲惨さ、力強く生きる子供たちの姿を丁寧に描き、深い余韻の残る感動作として完成させた。俳優たちの名演と子供たちのピュアな歌声が、明日への希望につながるハーモニーとなって奇跡を呼び起こしていく。
映画『戦場のメロディ』は10月29日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー。

 

[あらすじ]
朝鮮戦争まっただ中の1952年。家族も戦友も失ったハン・サンヨル少尉(イム・シワン)は、失意のまま最前線から釜山に転属。それで彼を待ち受けていた任務は、両親を亡くした多くの戦争孤児の世話だった。チンピラの悪事に利用されていた孤児たちを集め、サンヨルは得意の音楽を活かし「児童合唱団」を作り歌を教え始める。初めはぎこちなかった歌声にリズムと和音が生まれ、子供たちに笑顔が戻ったころ、戦地への慰問公演が決まる。だが、行き先は死と隣り合わせの最前線だった・・。

監督:イ・ハン 脚本:イ・ウンジュン 製作:キム・ウテク
出演:イム・シワン『弁護人』、コ・アソン『スノーピアサー』、イ・ジュニュク、パク・スヨン、イ・ヒジュン
2015年/韓国映画/124分/シネスコ/カラー/5.1chデジタル /原題:오빠생각/配給:ハーク /
(c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.All Right Reserved.

10/29(土)シネマート新宿、11/5(土)シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー