大人の韓国+han暮らしまわり通信~マッコリ~
汗だくになった農作業の合間、大きな鉢になみなみとマッコリを注ぎ、くいーっ!
そんなシーンを映画やドラマで見かけます。
カラカラになったのにマッコリが流れのどの渇きがいやされ、こちらまでシウォナダ~(爽快の意)と感じます。
マッコリは韓国を代表する古い歴史を持つお酒です。
米や小麦・もち米などに麹(ヌルク)を入れて混ぜ合わせ、ハンアリ(壺や甕)に入れて発酵させ製造されるマッコリ。
「マッ+コルダ」(막 거르다、大雑把に+濾す)という言葉を語源どおり、酒を濾すヨンス(ざる)を使わず大雑把に絞って作られる6~7度の濁り酒です。
丁寧に濾された澄んだ清酒や焼酎などの蒸留酒を支配階層の両班が好んだのに対し、大雑把に濾されたマッコリは農民や民間人に愛され、家の数だけマッコリの味があると言われています。
大雑把に作られましたが、マッコリは純粋な微生物によって完全自然発酵された食品です。
食物繊維が豊富で乳酸菌はヨーグルトの100倍なんだそうです。また麹はシワの改善効果もありタンパク質やビタミンBも多く疲労回復や美肌効果があると言われているんです。
+hanでもコウンジェの「マッコリとミントの石鹸」をご紹介しており、韓国でも日本でもダントツの人気を誇っています。
マッコリは一時期韓国での消費率が3%と低迷していたんだそうです。
しかしカラダに良い自然食品として海外で再認識され、2008年マッコリブームが起きました。マッコリルネッサンスともよばれているんだとか…笑
マッコリ通の韓国の友人は、スーパーに並ぶマッコリはあっさりしすぎて物足りなく、その土地土地で作られるマッコリにはまっています。
飲み始めから後味まで次々に味が変化しその先の味が楽しみなんだとか…甘く酸っぱく苦く渋く。上級者の言うことは違いますね。
私はまだまだその域に達していませんが、コロナ前に梨泰院(イテウォン)の解放村(ヘバンチョン)にある「タモトリ」というマッコリバーに連れて行ってもらったんです。
(画像出処:タモトリInstagram)
バーというよりビストロのような雰囲気の小さなお店で、当時は深夜まで営業され、こだわりのマッコリ目当てのお客様で賑わっていました。
マッコリに魅了された店主のこだわりがギュッとつまったバー。常に25種のマッコリが用意され、なかでも5種のマッコリが少しずつチャン(杯)に入り味比べができる「マッコリの利き酒」が印象的でした。
初心者の私でもわかる味の違い!それぞれの産地の説明やエピソードも日本語で書かれ、マッコリという存在がグンと近くなったことを覚えています。
またマッコリのための料理、マッコリのための酒器・酒杯まで!(酒器の写真を撮ったのですが見つかりませんでした…残念!)
あー、また訪ねたいな…
調べてみると、営業時間は少し短縮されたようですが「タモトリ」はそのまま解放村にありました!
大雑把に作られた美味しくて美しくなるマッコリ!
手づくりは難しいですが、お気にいりの銘柄を見つけ楽しまれてください。夏は冷やして炭酸やジュースと割るのも。
マッコリカップとパジョン(ねぎチヂミ)さえあれば韓国に旅しているよう…
そして韓国に行かれた時はぜひ梨泰院・解放村の「タモトリ」にお立ち寄りください。
「タモトリ」
〇ソウル市 龍山区 龍山洞2街 44-18
地下鉄6号線緑莎坪(ノクサピョン)駅2番出口
※2022年8月19日時点の情報です。
(文・写真:+hanスタッフ)
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