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2021.09.14 11:15

韓国映画『BLEAK NIGHT 番人』日本初配信記念☆イ・ジェフンKOARIオンラインインタビュー!

映画好きのための月額動画配信サービス「WATCHA(ウォッチャ)」から、韓国映画『BLEAK NIGHT 番人』(2011年)が日本初配信されることを記念して、主演を務めたイ・ジェフンさんへのオンラインメディアインタビューが開催されました!

映画について直接イ・ジェフンさんにお話を伺えるとのことで、KOARIスタッフも参加してきました♪

 

 

■『BLEAK NIGHT 番人』

 

【あらすじ】

男子高校生の突然の死。

父は息子の親友たちを訪ね、死の真相を探り始める。

無邪気に育んだ友情。未熟さから生じた誤解。

少年たちの絆は些細な出来事でバランスを失っていく。

(WATCHA公式サイトから引用)

 

監督:ユン・ソンヒョン

出演:イ・ジェフン、ソ・ジュニョン、パク・ジョンミン、チョ・ソンハ

原題:파수꾼(パスクン)

公開:2011年3月3日(韓国)

 

■イ・ジェフンのプロフィール

 


画像出処:COMPANY ON

 

氏名:이제훈(イ・ジェフン)

生年月日:1984年7月4日

出身:ソウル特別市

身長:178cm

所属事務所:COMPANY ON

 

短編映画『夜は彼らだけの時間』(2007年)でデビュー。

『略奪者たち』(2008年)、『BLEAK NIGHT 番人』(2011年)、『建築学概論』(2012年)など話題の映画に出演。

『BLEAK NIGHT 番人』では第32回青龍映画賞の新人男優賞を受賞。

韓国ドラマではtvN『シグナル』(2016年)、SBS『模範タクシー』(2021年)など話題の作品に出演。

 

短い時間ながら、当時の撮影裏話や俳優としての心構えなど一つ一つの質問に丁寧に答えてくださったイ・ジェフンさん!

ファンにはたまらない貴重なインタビュー内容をお届けします^^

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※本インタビューは映画ストーリーのネタバレを含みます。

 

―日本では配信されたことがなかった『BLEAK NIGHT 番人』。配信を心待ちにしていたファンの気持ちをご存じでしたか?

日本の皆さんに「WATCHA」を通じてこの作品を紹介できる機会を頂けて、とても嬉しく思います。イ・ジェフンという人物、俳優を紹介するうえで、『BLEAK NIGHT 番人』は欠かすことのできない作品です。新人時代の私が演じたこの作品を、皆さんがどのように感じてくださるのか気になります。私という俳優を知っていただく上で、ぜひこの作品を見ていただければと思います。

 

 

―悲劇的な結末を迎えた高校生ギテについてお聞きします。不安定な精神状態の少年ギテを演じるにあたり、イ・ジェフンさんはどんな心境でギテを演じましたか?

映画の中でギテがヒジュン(パク・ジョンミン)に「お前は家にお母さんがいて、毎日ご飯を作ってもらうだろう。俺はそうじゃない」と、自分の家庭環境について切実に語るシーンがありましたよね。母がいないという不足感が、ギテに影響していたのではないかと思います。

しかし、母がいない不足感だけがギテを不安定な状態にしたというよりは、親子間のコミュニケーション不足が原因だったのではないかと思います。もしも、お父さんとギテの間でしっかりとしたコミュニケーションが取れていたら、ギテは道を外れることなく、他人を思いやり、友達に対して配慮する気持ちを持った少年に成長したのではないか。根底では関心を持って欲しい、愛情を持って欲しいという少年なのに、それをうまく表現できなかったために、悲劇的な結末を迎えたのではないかと思います。

そして私自身、ギテという人物を演じるにあたり、不安で焦っている状況を演じたのですが、私自身そういった瞬間瞬間を経験したことがなかったので、少しでもギテに近づくために、ギテが生きてきた時間を思い返しながら演技しました。だから、演じながら苦しい思いをした記憶があります。

 

 

―イ・ジェフンさんが選ぶ、『BLEAK NIGHT 番人』の注目シーンは?

映画の最後の方でギテがドンユン(ソ・ジュニョン)の家を訪れて話をするというシーンがありました。ギテは非常に重たい気持ちを抱えながら、ドンユンに俺が悪かったと謝るわけですが、ドンユンはすでに酷く傷ついていており、ギテの顔も見たくないという対応をしてしまうのですが、私自身はそのドンユンの気持ちをとてもよく理解できました。ドンユンはギテの大親友だったのに、ギテを深く傷つける言葉を投げかけてしまいます。しかし実際には、ギテが先にドンユンにそういった暴言を吐いてしまっているので、結局はギテの因果応報なんです。

私は当時、この感情を表現するのがとても辛かったです。実際にギテが感じている辛さ・痛みを私自身も感じながら演技をしていたので、その結果、劇中では率直にギテの辛さ・痛みを表現できたと思っています。この辛いギテの感情表現が日本の観客の皆様に伝わればいいなと切に願います。

皆さん、学生時代にいろんな経験をして大人になっていると思います。そういった痛みを含めた学生時代の経験があるからこそ、大人になって人間関係で様々な意思疎通、コミュニケーションができるようになるわけですし、その痛みを通じて人に対する思いやりも育っていくのではないかと思います。人生で経験する痛みを乗り越えていく上でも、そういったコミュニケーションの大事さを感じながらご覧いただきたいと思います。

 

 

―実年齢より若い役を演じるにあたり、難しかったこと、俳優として学んだことは?

撮影当時、私の年齢は27〜28歳でした。他のキャストも大人で、成人男性が制服を着て10代の少年を演じるのですが、初対面のキャスト同士が高校生の親友のような雰囲気を出せるのかという点が一番心配でした。

しかし、その問題を解決してくれたのがユン・ソンヒョン監督でした。監督がキャストを集めて一緒におしゃべりしたり、泊まり込んだり、行動を共にするよう尽力してくれました。キャスト達は劇中で、本当の友人のようにじゃれあう姿を表現するためにたくさんの時間を共有しました。また、高校生の頃の記憶をたくさん思い出しながら演技をしたので、自然な形で役になりきれたのではないかと思います。

面白いエピソードがあるのですが、ギテはタバコを吸うシーンが多かったんです。自分は一生タバコは吸わないと思っていたのですが、劇中ではリアリティーを出すためにタバコを吸いました。あくまでも演技のために吸うので、撮影が終わったらキッパリやめようと思っていたのですが、今は喫煙者と非喫煙者の間を行ったり来たりしています。完全に禁煙はできませんでした。(笑)

もう一つエピソードがありまして、撮影時はワンカットごとに何本もタバコを吸っていたので、それまで吸っていなかった人がそれだけ大量に吸うと目が回るんですね。それで目が回って倒れてしまい、救急車で病院に運ばれました。そういう苦労をしてこの映画を撮りました。

 

―イ・ジェフンさんは以前、『BLEAK NIGHT 番人』は初心を思い出す作品だと言及されていました。イ・ジェフンさんにとっての初心とは?

この作品での経験、この作品を撮った監督との出会いは、今に至るまでの私の俳優人生に大変大きな影響を与えました。監督と出会ったことで俳優としての態度、姿勢、心構えを学ぶことができました。劇中で与えられた状況を感じて100%それを消化して演じているのかどうか、相手が言っていることをしっかり理解して心から表現しているのかどうか、常に自問を繰り返すという作業。その一連の流れが私にとっては初心であったと考えます。

映画の世界は虚構の世界なので、自分が準備した分だけを演じれば十分ではないかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっての表現というものはあくまでも劇中の中の人物として私が実際に生きているのかどうか、そこまで突き詰めることが出来て初めて、その人物をうまく表現できると思っています。いかに100%その力を出し切れるか、そこに挑戦するために今も努力しています。その努力する過程も私にとっては初心であると言えます。『BLEAK NIGHT 番人』での経験があって、その努力を続けたからこそ、今の私があると思います。

私自身が劇中の人物として生きているのか、完璧に表現ができるように努力しているのか、常に自問を繰り返しています。自分で足りないなと思った時は、自分に鞭を打ちながら努力を重ねています。それを思い出させてくれるという意味で、『BLEAK NIGHT 番人』は私にとって非常に大切な作品です。

 


画像出処:COMPANY ON

 

―10年前の作品が「WATCHA」を通して日本で配信されることに対してどう思いますか?

とても驚いていますし、大変嬉しく思います。実は、韓国の「WATCHA」を通じて日本の作品をよく見ています。最近も日本ドラマ『アンナチュラル』を見て、こういう作品が韓国にもあればいいなと思いました。韓国でリメイクされたら良い作品になるのではないかと思います。これからも「WATCHA」を通じて韓国のドラマ・映画が日本のファンの皆さんに紹介されることを心から願っています。

 

―『BLEAK NIGHT 番人』のような優れた作品が韓国にはまだまだ沢山ありますが、イ・ジェフンさんがおすすめする作品は?

とても多いのですが、『シグナル』を一緒に撮影したキム・ウォンソク監督の作品でIU主演の『マイ・ディア・ミスター  ~私のおじさん~』はおすすめする作品です。
また、ナムグン・ミンさん主演の『ストーブリーグ』は必ずリアルタイムで視聴していたほど大好きな作品なので、ぜひ見てほしいですね。

 


画像出処:COMPANY ON

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最後の挨拶では、日本の映画やドラマからも大きな影響を受けており、いつか日本の作品にも出演したいという熱い思いを語ってくださったイ・ジェフンさん。

特に是枝裕和監督がお好きのようで、「是枝監督愛してます」と指ハートをするお茶目な一面も(笑)

また、記者たちに「いつか対面でお会いできるのを楽しみにしています」と温かい言葉をかけてくださり、KOARIスタッフも思わず胸キュン…☆

終始イ・ジェフンさんが放つ温かい雰囲気に包まれた、素敵な時間となりました^^

以上、イ・ジェフンさんのインタビューをお届けしました!

 

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「WATCHA」で韓国映画『BLEAK NIGHT 番人』を視聴する▼

https://watcha.onelink.me/MjBm/30d39705

 

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■「WATCHA」
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■WATCHA PEDIA
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