『もしもの愛』NY映画祭で満席!北米を巡るプロモーションで熱い反響
【この記事のポイントは?】
◆『もしもの愛』がニューヨーク、LA、サンフランシスコを巡る米国プロモーションを盛況のうちに終えた
◆ニューヨーク映画祭での満席上映をはじめ、海外メディアや映画関係者からも高い評価が寄せられた
◆イ・チャンドン監督の受賞も追い風に、北米で広がった作品への注目が今後さらに高まりそうだ
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[韓国エンタメニュース]
Netflix映画『もしもの愛』が、ニューヨーク、ロサンゼルス(LA)、サンフランシスコを巡る米国の主要日程を盛況のうちに終えた。
ヴェネツィア、トロントに続き北米でも注目を集めている本作。イ・チャンドン監督の代表作『ペパーミント・キャンディー』4K特別上映を皮切りに、第64回ニューヨーク映画祭で公式上映が行われ、1,085席が満席となった。
上映後のQ&Aには、イ・チャンドン監督とチョン・ドヨン、ソル・ギョング、チョ・インソン、チョ・ヨジョンが登壇。イ監督は、AIなどの技術革新によって“労働”という意味そのものが変化している時代に触れ、「解雇された労働者の問題であると同時に、彼らの苦しみを描こうとする映画人の物語でもある」と作品に込めたテーマを語った。
チョン・ドヨンは「『シークレット・サンシャイン』以降、多くの作品を通して成長してきたと思いますが、自分自身をさらに悩ませ、深く考えさせる作品への渇望がありました」と振り返り、「そんな中で『もしもの愛』のシナリオを受け取った時は、飛び上がるほど嬉しかったです」と出演への思いを明かした。
ソル・ギョングも「『ペパーミント・キャンディー』と『オアシス』以来、23年ぶりに監督と待ち望んでいた作品を作ることができ、とても感激しています」とイ・チャンドン監督との再会を喜んだ。
特にチョ・インソンは、「イ・チャンドン監督との仕事を心から望んでいた俳優として、現場でどんなディレクションをされるのか本当に気になっていました」と語り、「監督はいつも“演じようとしなくていい。その気持ちは持っていても、演技で必死に表現しようとしなくていい”とおっしゃっていました」と回想。「“表現しないで”というディレクションは最初は難しかったですが、映画を観て、すべてを表現しなくても観客は十分に感じ取ってくれるのだと、大きな気づきを得ました」と撮影を振り返った。
チョ・ヨジョンは、劇中でドキュメンタリー監督を演じたことで生まれた倫理的な葛藤について「監督ともたくさん話し合いました」と明かし、「最終的にはミオクとホソクを心から愛そうとした気持ちが、その葛藤を乗り越える大きな原動力になりました」と語った。
上映後には海外メディアからも、「今年最高の映画」「今年屈指の傑作」といった賛辞が相次いだ。また、全米映画批評家協会(NBR)、米国映画芸術科学アカデミー(AMPAS)、米国俳優組合(SAG)会員向けの上映会やQ&Aも行われ、作品への関心を高めた。
続くLAでは、イ・チャンドン監督、チョン・ドヨン、ソル・ギョングが現地メディアの取材に応じ、作品に込めた思いを語った。ソル・ギョングはホソクについて「言葉よりも体そのものが言語になる人物」と説明し、解雇や強制鎮圧によって深い傷を負ったため、言葉ではその痛みを表現しきれず沈黙する人物だと解釈したという。
最後に訪れたサンフランシスコでは、イ・チャンドン監督がミルバレー映画祭に参加。韓国人として初めて監督賞にあたるオーター賞(Auteur Award)を受賞し、「これまで映画を作りながら、自分自身の声と視点を失わないよう努力してきました。その小さな努力を思いがけず認めて励ましていただき、本当に感謝しています」と喜びを語った。
『もしもの愛』は、解雇された労働者とその妻、ドキュメンタリー監督とその夫という2組の夫婦が、ドキュメンタリー制作を通して出会い、それぞれ異なる人生と隠された欲望に向き合う物語。韓国では9月23日より一部劇場で上映中で、日本では10月23日より東京・大阪をはじめ全国の一部劇場で期間限定上映される予定だ。その後、11月6日よりNetflixで配信される。
写真提供:Netflix、Courtesy of Film at Lincoln Center / Photo by David Godlis、Courtesy of Film at Lincoln Center / Photo by Mettie Ostrowski

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