Paul Kim(ポールキム) 初の単独日本ファンコンサートレポート
韓国シンガーソングライターのポールキムが5月17日、初となる来日ファンコンサート『2024 Paul Kim Fan Concert In Tokyo ~Sweet Spring~』を東京・山野ホールで開催し、会場に集まったファンたちと楽しい時間を過ごした。
オープニングからシグネチャーソング『Rain』『Traffic Light』をアコースティックギターとピアノの生演奏と共に披露し会場を沸かせた。
MCの古家さんが登場するとトークタイムがスタート。流暢な日本語で挨拶し「長い間待ちわびて10年越しに叶った日本公演、はりきって頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。最初のトークコーナーでは事前に集めたファンからの質問に通訳なしで冗談を交えて回答。日本に留学していた頃、かっこいいと思って始めた表参道でのアルバイト経験など面白おかしく話し、和やかなムードに。声が出にくい時の発声方法を教えてほしいというファンの質問には、先生となりレッスンするなど終始笑いの絶えない時間となった。
ステージを一緒にするピアノとギターの方達を紹介すると、『Next Stop heart』『Would You Like a Cup of Coffee』『HANGANG』をファンと熱唱。特に『Would You Like a Cup of Coffee』では即席で日本語に変えて歌うなどファンの心をくすぐった。
曲紹介では、女優のハン・ジミンとのデュエット曲について、共通の知り合いを通じて一緒に歌うことになったとの秘話も明かし、ファンたちから驚きの声も上がった。
ファンとの交流を交えて通訳なしのトークで盛り上げ、日本のために特別に準備されたJ-POPメドレーでは『Good-bye days』『世界に一つだけの花』『恋』『桜色舞うころ』を完璧な日本語で歌い上げた。「たくさん練習したけど緊張した」と歌い終わりには安堵の様子を見せた。
カラオケでの人気曲『Every Day, Every Moment』をファンと一緒に歌おうというコーナーでは、本人直々に歌のレッスンがあったり、事前に歌詞カードも配布されみんなで大合唱。会場が一体となり心温まる雰囲気に。
また、観客を沸かせたのはドラマ『涙の女王』のOST『Can’t Get Over You』。「初めて聴いた時の曲のイメージはセクシーだったが、歌詞や流れる場面を見たら悲しい曲だった」、「歌うときにはドラマや曲の雰囲気に合わせて感情を込めて歌うようにしている」などOSTキングらしいエピソードも満載。
『Me After You』の曲紹介では、ピアノの伴奏のみで歌うのは初めてで、誤魔化せないので緊張すると茶目っ気たっぷりに話し笑いを誘った。曲が始まると笑いに包まれていた会場も一気に静まりかえり、綺麗な歌声が響き渡った。
イベント終盤には、ファンたちが準備したスローガンを掲げ、一緒に記念撮影が行われた。そして最後の挨拶。「アンニョンは”こんにちは”という意味と”さようなら”の意味がありますが、今日は『またね』という意味を込めて歌います」と想いを伝えて『アンニョン』を披露。
アンコールは用意していなかったということで、急遽決定したという『Love Letter』を披露し、最後まで客席のファンに手を振りながら名残惜しそうにステージを後にした。
終始ポールキムらしい素敵な歌声とユーモアたっぷりな姿に、心温まる公演となった。
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2024 Paul Kim Fan Concert In ToKyo ~Sweet Spring~
2024年5月17日(金) @Yamano Hall