大人の韓国+han暮らしまわり通信「番外編・バラードの皇帝ソン・シギョン 立川コンサートに参戦」
韓国では知らない人がいない、日本では新人…
「バラードの皇帝」「鼓膜彼氏」の異名をもつソン・シギョンさんのライブに行ってきました。
立川ステージガーデン
2024年12月12日木曜日、場所は東京立川ステージガーデン。
3階席までびっしりと埋め尽くされた光景に正直驚きました。
コロナが明けてからの大阪でのライブに何度か足を運びましたが、こちらよりも小規模な会場でも空席がありましたので…。
(画像出処:ソン・シギョン日本公式Instagram)
ソン・シギョンさんは韓国でも誰もが知っているスターの中でもスター。2000年デビュー、歌手としてラジオDJとして、司会者として、最近はYoutuberとしても活躍し韓国芸能界では欠かせない存在です。
毎年恒例の年末コンサートではトータル3万人席が数時間で完売するシギョンさんですから、2,500人という数字はあまりにも少ないキャパになります。
しかしながら2,000人程度の会場はバラード歌手がマイク1本で最も輝くことができ、観客の感情の琴線に触れられると公言されています。
開演前のステージ
通訳も介さず、およそ2時間半のステージ。歌う歌う、ダンサーを従え踊る喋る。
韓国で大ヒットした曲、日本で発表した日本語の曲、ミスチルのカバー曲、また母のように慕い尊敬されるヤン・ヒウンさんをスペシャルゲストに迎える特別なシーンも。
※ヤン・ヒウンさんは2003年、さだまさしさんと共同で『人生の贈りもの』というタイトルの曲を共同で作られ、長崎でのコンサートで共演されています。
韓国とは異なり、観客席はほぼほぼ女性。ステージ上のソン・シギョンさんによる調査では20代、30代はまばらで、50代以上がほぼ半数以上を占めていました。驚くことに10代もおられ!公式カラーでもあるパープルのライトを左右に振り、皆さん少女のような表情で見つめています。
シギョンさんが躍りましょうというと一斉に立ち上がり、おなじみのPSYさんの曲のサビの部分になると…なんと!みんなでジャンプ!圧巻でした。何年ぶりに飛びあがったでしょう…学生時代のバレーボールのアタック以来かもしれません。
風が強くとても寒い夜でしたが、韓国から来た皇帝に心奪われた乙女たちは笑みを浮かべ足取り軽く、駅へと向かわれました。
私事ですがシギョンさんを知ったのはYouTubeでした。
2003年制作の映画『菊花の香り』のOST、ヒロインの名前でもあるタイトル曲『ヒジェ』に感動感動。悲しすぎる映画のストーリーと歌詞の内容、盛り上がるメロディーラインが素晴らしく切なさが伝わり数分ですっかり魅了されました。地声と裏声を自由に行き来しながら醸し出されるやさしさと知性とそしてユーモア。
皆さんそうだと思いますがどんどん調べ、自ら沼に落ちていきますよね。私も然り…
(動画出処:ソン・シギョン公式Youtubeチャンネル)
(動画出処:ソン・シギョン公式Youtubeチャンネル)
今回のコンサートにあたり韓国ではめったにインタビューを受けないシギョンさんが日本の数多くのメディアでのインタビューに答えておられます。
「韓国では誰もが知るシギョンさんが、なぜ新人として日本で活動するのか」
日本のマスコミも興味津々です。ある時はショッピングモールでのミニコンサートと握手会、ある時は冷たい雨が降る小さな野外ステージ…そこまでしなくても…
しかしシギョンさんには締め切りのない静かな野望がありました。
韓国カルチャーが成熟し世界に認められる中、K-POPグループの若いアイドルではなく、マイク1つで歌う40代のバラード歌手が挑戦してもよいのではないか。韓国のおよそ3倍にあたる日本市場でやってみたいと。
その後、NHK TVハングル講座のレギュラーや見えるラジオ、『孤独のグルメ season7』やバラエティー番組でも流ちょうな日本語を披露されています。
何度も書いてしまいますが、韓国では大スター、日本では新人歌手ソン・シギョンさん。
アイドルグループのような華やかさやビジュアルもないですが(こちらはご自身の弁です)年齢を重ねた女性には誠実さが伝わってくるようです、そしてシギョンさんを応援したいという母性のような感情が降りてくるのではないでしょうか。あくまでも個人の意見です。
紅白歌合戦が華やかだったころを知る私たち世代にとって、歌は身近な存在でした。年代を問わず誰も歌える曲が沢山ありました。しかしその頃の歌を聴くと若かった自分を思い出しあの時は良かったなーなどどつい、喪失感やもの悲しさを連れてくることもあります。
しかし一重瞼のバラードの皇帝は私たちを大好きな韓国へと誘い、懐かしい感覚を思い出させてくれるのかもしれません。
また時間にも余裕ができ自分自身との対話時間も増え、シギョンさんの姿勢に自分も元気をもらい投影させているのではないかな…なーんてまたまた個人的な感想です。
2025年は日本のドラマ主題歌が決まっておられるようで、きっとますます認知されていくことでしょう。しかしながら本音を言えば、まだしばらくは新人でいてほしいというへそ曲がり的な心境を備えていることも否めません。ややこしいわたしたち世代笑
(画像出処:ソン・シギョン日本公式Instagram)
9月に日本語で発信する日本用インスタグラムも開設されました。目標は武道館とのこと!
楽しみでなりません。
今回は少し脱線し、かなり私的な内容になりましたがお許しください。時には良いですよね。
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