2024.08.29 14:10

Yumiの徒然コラムVol.32～「2024年、私の“ひと夏の思い出”は…恐怖体験？！」編～

8月の後半にこの記事を書いているのですが、まだまだ残暑厳しいですね。

皆さんは今年、“ひと夏の思い出”、作りましたか？私は今年、久々に思い出をいっぱい作れた夏でした。よく働き、よく遊び、よく学び、色んな感情を感じまくって笑って泣いた、青春みたいな夏でした（笑）。そのうちの一つが“怪談”です。

ん？意外ですか？

実はここ数年、なぜか怪談が大好きになってしまい、怪談師の方々の動画を色々と探して観たり、怪談トークイベントに観客として参加したりして、「いつか私も怪談のお仕事が出来たらいいなぁ…」と思っていました。そんな楽しい怪談ライフを過ごしていたある日、久々にあるイベント主催者さんから1本の電話が。

「Yumiさん、ご無沙汰しております！ところでYumiさん、あのぉ…怪談のお仕事って…ご興味あったり…しますかねぇ？」

えええええ〜〜〜〜〜！！！！！　何このタイミング！！！

「受けます！受けます！」二つ返事って、まさにこのことなんですね（笑）。

普段お仕事のオファーをお受けする時は、公演概要や出演者、スケジュールや条件面など、色々と確認してからお返事をするのだけど、今回ばかりは、まさに即決でした。自分の即答っぷりに自分でもびっくりです。そんなふうに、謎の“引き寄せ”を果たしてしまった私がゲットしたお仕事は、今年で3回目となる怪談朗読劇『極めて怖い話』。朗読劇は、アナウンサーを始めた約20年以上前から、ずっとしたかったお仕事。これもついに引き寄せちゃった。

数日後、送られてき台本に記載されている私の役どころを確認すると、全て男性役。しかも「うわぁぁぁぁぁぁぁ」とか「ひいぃぃぃぃぃぃぃ」とか「やめてくくれぇぇぇぇ〜！！」などが満載。さすが怪談朗読劇！！！

早速一人で稽古に入りますが、こんなに様々なバリエーションの悲鳴を練習したのは初めてで（笑）、しかも男性の声なので、本気を出しすぎると声はガラガラ。でもめちゃくちゃ面白い〜〜〜。本自体も面白いし、ずっとやりたかった朗読劇というのも、男性役というのも、全てが新鮮でチャレンジングで、もう最高です。他の出演者さんとの合わせ稽古はオンラインで。もちろん超やる気満々の私は稽古でも手を抜かず（喉を抜かず？）悲鳴も全力で。

すると演出監督さんから「悲鳴は声が枯れるので、本番まで取っておいてもいいですからね」と…。

そ、そうですか。

迎えた本番。

リハーサルの後、出演者は華やかな浴衣に着替え、この日のためにスタッフの皆さんがお祓いに行き頂いた名前入りお守り、不動明王様のお札、塗香を塗り完全防備。魔除けのためね。

（浅草花やしきの中にある浅草花劇場）

（お守りと不動明王様のミニお札）

（お守りの裏は名前入り）

客席には多くの怪談ファンの方々や、朗読劇の元となっているコミックの原作者の永久保先生はじめ、今回朗読するノンフィクション作品の実際の登場人物の方も足を運んでくださいました。

（上品なしぼりの浴衣を着せて頂きました。当日この生写真は売り切れました。ホッ）

（怪談朗読劇をしたコミックの原作者の永久保先生と）

朗読劇幕開けの第一声は私のセリフでスタート。緊張したけど、幸せを噛み締めながら演じ始めました。公演は1日３部構成。1、2部は怪談朗読劇。３部は「怪談浅草スペシャルナイト」と題して、出演者皆がそれぞれ怪談話を持ち寄り披露するトーク回。私も友人が経験した怖い不思議体験をお話ししました。怖さがピークに達しそう、今まさに私がオチを言おうとしたその瞬間…。

ブワーン！！！ブワーン！！！ブワーン！！！！

なんと緊急地震速報の警報音が会場中に鳴り響きました。

キャーーーーーーーーーーー！！！！！

客席には悲鳴が。

…

幸い揺れは大きくなく、一旦中断し安全が確認されたのですぐに公演を再開しましたが…私のオチは？（泣）いやいや、私の怪談話のオチなんかより、皆さんが安全で何よりでした。私の怪談話よりも何倍も心臓に悪い、恐怖体験でした。

「Yumiさん、さすが持ってるよね〜。いや、持ってないのかもね〜〜」と出演者に突っ込まれながら、忘れられないひと夏の思い出になったなぁ、と充実した気持ちで家路に着きました。何はともあれ、皆さん無事で何よりでした。

これが2024年の、私の忘れられない“ひと夏の思い出”となりそうです。

（共演者の皆さんと本番後。左上から永久保先生、怪談師の伊山亮吉さん、SKE48の岡本彩夏ちゃん、左下から俳優の谷水力さん、声優の佐々木望さん、アナウンサーのYumi、SKE48の伊藤実希さん）