【田代親世コラム】大胆な発想で生み出された歴史ファンタジー『韓服を着た男』
【田代親世のゆるふわ韓国ミュージカルDays】
韓国が次々と創作ミュージカルを生み出してきていることは何度かこのコラムでも触れていますが、特徴として、大劇場でも小劇場でも、テーマや題材を世界で共通するものにしている作品がほとんどでした。例えば、トニー賞を受賞した『メイビー、ハッピーエンド』は近未来のロボットが主人公ですし、先日「韓国ミュージカル ON SCREEN」で上映があった『笑う男』はビクトル・ユゴー原作小説のミュージカル化、『マタ・ハリ』『フランケンシュタイン』『ベン・ハー』はタイトルからして海外の人物が主人公のものとわかりますし、今度日本でも公演がある『最後の事件』もコナン・ドイルとシャーロック・ホームズが主人公。こんな風に、テーマや主人公に韓国の色がない方がほかの国でライセンス公演をしやすいのです。
そんな中、これまでも世界に通用する大作を製作してきた制作会社のEMKが新たに作ったのがバリバリの韓国色を前面に出した『韓服を着た男』でした。これは同名の原作小説があって、セジョン王の時代、歴史から痕跡が消えた朝鮮時代の科学者チャン・ヨンシルがイタリアでレオナルド・ダビンチに会い交流によって様々な影響を与えた~という備忘録をめぐる物語です。
もしも、という想像を膨らませた壮大なファンタジーで、セジョン王とチャン・ヨンシルの、魂を共にするような男同士の絆にものすごく感動しました。ヨンシルが失脚後、過酷な運命にさらされながらも王と交わした約束を果たそうとした象徴の備忘録。
少年ダビンチに自分に似たものを感じて、自分のすべての知識を注いで託して、その果てに、やるべきことをやれた自分の人生には意味があったと悟って亡くなっていく。曲全体から「故郷や大切な人たちに対する恋しさ」が切々と感じられて、すごく余韻が残りました。愛と恋といったロマンチックはないけれど、ロマンがあって、見れば見るほどじわりじわりと感動が増す作品です。1月19日に行われた韓国ミュージカルアワードで最高栄誉の大賞と音楽監督賞、舞台芸術賞の3冠を獲得するなど韓国国内ではとても高い評価を得ました。
ただ、最初に書いたとおり、これまでの作品と違って韓国の色が強くて「昔の韓国人が世界の文明発展に影響を与えた」という敏感な部分があるので、この作品が今後どのように韓国外で受け入れられていくかにも注目したいなと思いました。
【お知らせ】
2026/2/24、3/24に前後編でNHKカルチャーセンターでオンラインミュージカル講座を行います。韓国ミュージカルの魅力を知りたいという方はぜひお聞きください。(アーカイブ有り)
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