2018.10.09 01:00

韓国ミュージカル界のドリームキャスト「オムユミンボム」来日コンサートレポート

韓国ミュージカル界を代表する俳優オム・ギジュン、ユ・ジュンサン、ミン・ヨンギ、キム・ボムレの4人で結成され、それぞれの名前の頭文字から取った“オムユミンボム”というユニット名でコンサートも行っている彼ら。昨年に続き今年も来日コンサート『Premium Concert THE ONE 2018』を開催。今回は10月4日に東京国際フォーラムホールCで行われた公演をレポートする。

ミュージカル『ラ・マンチャの男』より『見果てぬ夢』の演奏がスタートすると、ひとりずつ歌いながら登場。9人編成のバンドによる生演奏に乗せて、ミュージカル仕込みの発声と声量で、登場からミュージカル俳優の技量を見せつけた。メンバーそれぞれ挨拶をすると、ユ・ジュンサンが大学生の頃日本で観た『ミス・サイゴン』に感銘を受けミュージカル俳優になることを志したという話から『ミス・サイゴンメドレー』へ。

今回のイベントは『男の寂しさ』をテーマにしているといい「どう見ても寂しい人がひとりいますよね?(笑)」という話の流れから、オム・ギジュンの理想の女性を客席から探すことに。「スカートを履いている人」「ストレートのロングヘアーの人」など条件に当てはまる人を選抜していき最終的に残ったファン数名をステージに招き、プレゼントも贈呈された。

オム・ギジュン

ユ・ジュンサン

トークタイムでは思いつくままに自由に進行する4人。10年以上タッグを組んできた彼らのチームワークが発揮され、通訳が追いつかないほどの弾丸トークに笑いが絶えない時間となった。

それでもやはり歌の時間となると雰囲気は一転し、カリスマ溢れる姿と圧倒的な歌唱力で客席を魅了。セットリストは『レベッカ』『レ・ミゼラブル』『ジャック・ザ・リッパー』『ジキル&ハイド』など有名なミュージカルナンバーを中心に構成されており、名作ミュージカルが一度に楽しめる贅沢な時間となった。またユ・ジュンサンはミュージカルナンバーのほかにも先日韓国のテレビ番組『不朽の名曲』でマネージャーと共に披露した『言うとおりに』を再びマネージャーとデュエットで熱唱した。

『幕が上がれば』ではアイドルのコンサートのように、歌っているメンバーの名前や「オム!ユ!ミン!ボム!」といった掛け声も促され大盛り上がり!本編ラストでは『You are the best』の日本語バージョンも披露された。

ミン・ヨンギ

キム・ボムレ

アンコールでステージに再登場すると『赤い夕焼け』や『雪の華』などをアップテンポからバラードまで幅広い選曲で楽しませた。そしてラストはオムユミンボムといえばこの曲!と言っても過言ではないミュージカル『三銃士』の『All for One』で、剣を使ったパフォーマンスも含めミュージカルさながらのフィナーレを飾った。