[韓国エンタメコラム]
 
“バケットリスト”(=死ぬまでにやりたいことリスト)を題材にし、韓国では2014年の初演以来、2015年、2016年にも再演されたヒューマン・コメディ・バディ・ミュージカル『マイ・バケットリスト』。ステージに立つのはたった2人だけ、にも関わらずパワフルで心に響き多くの感動を与えてくれる話題の作品が、キャストを一新して日本初上演。開幕前日に行われた公開稽古&囲み取材にカング役のキム・ナムホ、ヘギ役のチョンジ(TEENTOP)が出席した。
 

タイトル曲「マイ・バケットリスト」の歌唱を含むメインシーンの公開稽古が行われ、本番さながらの熱演で公演への期待を高めた。続く囲み取材では質疑応答が行われた。
 
―どんな役を演じるのか紹介をお願いします。
キム・ナムホ:カングは社会不適合者の不良少年の役で、自分は捨てられたという思いを強く持った10代の男の子の役です。
チョンジ:カングと一緒にバケットリストを叶えていく、末期がんの患者の役です。
 
―演じてみて感じた『マイ・バケットリスト』の魅力は?
キム・ナムホ:まず、かっこいい男性が2人出てくるのが大きな魅力です(笑)そして音楽がとても良いのと、生きていくことに意味を見出せない人たちに、生きてみようと思わせる力があるストーリーが魅力です。
チョンジ:感性的で、日本の皆さんにも合う作品だと思います。
 
―ヘギ役のオファーを受けてどう思いましたか?
チョンジ:今まで演じたことがない弱い面があるキャラクターだったので、ぜひやってみたいと思いました。いたずらっ子で感情が豊かなキャラクターでもあるので、大きな挑戦になると思います。
 
―ナムホさんは韓国での上映時にスケジュールの都合で出演できなかったそうですが、日本公演に出演することになっていかがですか?
キム・ナムホ:これが縁かなと思った。元々日本が大好きだから、日本公演に出る為に今までスケジュールが合わなかったんだと思った。

―初共演のお2人ですがお互いの印象は?
チョンジ:初めて会ったとき(ナムホさんは)強くて少し怖いイメージがあったんですが、よく面倒を見てくれる優しいお兄さんです。
キム・ナムホ:僕は反対で、(チョンジの)見た目はかわいらしくて美少年なのに、ヘギ役ではなくてカング役を演じたほうがいいと思うくらい男らしいです。稽古場ではいつも僕がやられています(笑)
チョンジ:はい、その通りです(笑)
 
―ミュージカルナンバーとしても高い評価を得ている作品ですが、特に好きな曲はありますか?
キム・ナムホ:「カングの歌」という曲で、信じていたヘギからも”ゴミ”と言われてしまいとても大きな挫折を感じ僕にとても悲しい気持ちになります。この歌を上手に歌うことができたら、観客の皆さんにもより多くの感動を伝えられると思います。
チョンジ:「灯台守」というバラード曲があるんですが、TEENTOPのアルバムに入れたいと思うほどメロディーも情緒も良くて気に入っています。
 
―お互いの役の見どころは?
キム・ナムホ:チョンジ君が演じるヘギの長所は、とても愛らしいところです。僕がヘギ役をやりたくてもできないのは、愛らしさよりも強いイメージがあるからだと思うんですが(笑)、チョンジ君はヘギにとても合っていて愛らしくて、練習室でも女性スタッフたちが自然と笑顔になるほどです。公演中もお客さんがチョンジ君だけを見るのではないかと心配になります(笑)。また甘いトーンの歌声が見る人を余計に切なくすると思います。
チョンジ:ナムホさんは普段はとても優しいのですが、役に入ると一気に正反対の性格のカングになるところがすごいと思います。経験も多いので学ぶところも多いです。「カングの歌」で強く見えるカングが辛く切ない感情を表現する姿に注目してください。
 
―バケットリストを実際に考えてみたことは?
チョンジ:僕は【結婚】と【世界旅行】です。世界旅行は元からあった夢ですが、TEENTOPの活動をしながら叶っているバケットリストだと思います。
キム・ナムホ:初めて台本を読んだときに作ったバケットリストがあるんですが、その中で【イタリアのチンクエ・テッレに行く】というものは叶いました。今は【母親と10回海外旅行する】というものを実行中で、【日本でCDを出す】【日本語で公演をする】といものもあります。
 
―日本の皆さんにメッセージをお願いします
キム・ナムホ:公演が短くてとても残念ですが、作品にとてもメッセージ性があって、僕たちが観客の皆さんにパワーを与えますので、受け取ってもらえれば嬉しいです。
チョンジ:チョンジの新しい姿をお見せすることができると思います。一生懸命準備をしましたのでぜひ見に来て元気になって帰っていただきたいと思います。
 
 
ミュージカル『マイ・バケットリスト』は3月12日(日)まで東京フェスティバルホールで上映中。

 

◆ストーリー
少年院から出所したばかりの不良少年でロッカーのカング。生きることにうんざりして自殺を試みようとしたときにかかってきた一本の電話。なんと自分が死に至るウイルスに感染したというのだ。急いで病院に向かったカングは、悪性腫瘍患者で“リアルに余命宣告された少年”ヘギに出会う。残された時間で死ぬ前に絶対にやってみたいこと=バケットリストを実行していたヘギは、自身が死んでも悲しまないだろうカングに、高額のアルバイト料と引き換えに自分のバケットリストを実行する旅に誘う。2人はヘギのバケットリストを実行する『プラシーボ・プロジェクト』を始めるのだが…・
 
◆上演概要
『マイ・バケットリスト』　
期間:2017年2月25日(土)～2017年3月12日(日)　
※2月27日(月)、28(火)、3月6日(月)、7日(火)休演
会場:東京シーサイドフェスティバルホールB@お台場　(〒135-0064東京都江東区青海1丁目2)
キャスト:カング(トリプルキャスト)/ドンヒョン(BOYFRIEND)、キム・ナムホ、チュ・ミンジン
        ヘギ(Wキャスト)/チョンジ(TEENTOP)、パク・シファン
韓国語上演/日本語字幕
公式ツイッター:@Mybucketlist_jp　　公式インスタグラム:mybucketlist.jp
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/mybucketlist.jp/
 
◆キム・ナムホ&チョンジ
2/25(土)14:00〜/18:00〜、2/26(日)15:00～、3/1(水)19:00～
3/4(土)18:00～、2/26(日)15:00〜、3/1(水)19:00〜、3/4(土)18:00〜
◆チュ・ミンジン&チョンジ
3/2(木)19:00〜、3/3(金)19:00〜、3/4(土)14:00〜
◆ドンヒョン&パク・シファン
3/8(水)19:00〜、3/9(木)19:00〜、3/10(金)19:00〜
3/11(土)14:00〜/18:00〜、3/12(日)15:00〜3/5(日)15:00～
◆チュ・ミンジン&チョンジ
3/2(木)19:00～、　3/3(金)19:00～　、　3/4(土)14:00～
◆ドンヒョン&パク・シファン
3/8(水)19:00～、　3/9(木)19:00～、　3/10(金)19:00～、
3/11(土)14:00～/18:00～、　3/12(日)15:00～