[韓国エンタメニュース]
 
 
俳優イ・ジョンソクが演技人生第1幕を「ロマンスが別冊付録」というしっかりしたチャプターで成功させた。ジャンルとキャラクターを問わず積み重ねてきた10年のフィルモグラフィーの頂点をロマンチックコメディーで更新し、2年後の行動をさらに期待させている。
 
tvN土日ドラマ「ロマンスは別冊付録」が韓国にて17日に放送終了した。今回の作品はアナログ的な温かい感性と共感度の高いストーリー、繊細な演出力が結びついた“名品ロコ(ロマンティックコメディー)”という評価を受け、視聴者から熱い愛を受けた。特に“ウンダンカップル”のイ・ジョンソクとイ・ナヨンカップルの歴代級ロマンスケミ(ケミストリー、相性・呼吸)は毎回大きな話題を集め、ドラマの人気を牽引した。
 
「ロマンスは別冊付録」は放送前からイ・ジョンソクがデビュー10年目にして選択した初のロマンチックコメディージャンルとして大衆の関心を受けていた作品だ。「入隊前最後の作品はファンが望むジャンルをやりたかった」と公言していた彼が魅せる明るいトーンの演技は多くの人々の期待を集めた。これに先立ち“イ・ジョンソクジャンル”と言われるほど複合ジャンルの中で重みのあるキャラクターを演じてきた彼が見せる演技変身は今回のドラマの見どころだった。
 
イ・ジョンソクはこうした期待に応えるように“力を抜いた”演技で自分のスペクトラムをもう一度拡張したという評価を得た。爆発的な感情シーン無しにキャラクターを完璧に表現し“チャ・ウンホ”という人物の感情線をきめ細かく完成させたのだ。彼は多くの作品で事件と感情の中心となりストーリーを主導してきた。しかし、今回の作品では各人物の関係や感情を綴る役割もいとわず、俳優としてさらに成長し、成熟した姿を見せた。能力とビジュアル、性格も完璧な“チャ・ウンホ”というファンタジー的な人物が視聴者に現実的に近付いた理由は、目立たないことを自任したイ・ジョンソクの徹底したキャラクター分析がその基盤となったためだ。自分よりも相手役を引き立たせようとする配慮の演技は見る者に安定感を与え、ロマンス精神をより輝かせた。
 
また、イ・ジョンソクは“イ・ジョンソクのドラマは面白い”という公式、さらに“作品を見る目”を「ロマンスは別冊付録」を通じてもう一度証明し、“善良なドラマ”と命名された「ロマンスは別冊付録」は一日に数十編が電波に乗るドラマ洪水の中で、刺激的な設定と展開でなくても十分な楽しさと感動を与えることが出来るということを見せてくれたウェルメイド作品だ。興行力を保障されたジャンルではなく、作品性を信じて選択したイ・ジョンソクの選球眼は、彼が明敏な俳優であることを立証し、軍服務中の彼が2年後に帰ってくる作品への期待感も増幅させた。
 
「ロマンスは別冊付録」はイ・ジョンソクがこの10年間スターとしてのみに留まらなかったことを証明させた作品でもある。10代でモデルとしてデビューし、大衆から愛されるようになった彼は“青春スター”というタイトルを得てキャラクターとジャンルを問わずに自分の限界を越えた。完璧なチャ・ウンホ、残酷な殺人鬼と分別の無い高校生、正義の記者も完璧を追求するイ・ジョソクが演技したため、それぞれ違う色の服を着ることができた。そうやって彼は自分の演技人生第1幕を「ロマンスは別冊付録」というチャプターで成功的に仕上げたのだ。
 
これについてイ・ジョンソクは「チャ・ウンホという温かく成熟したキャラクターに出会い、僕自身を振り返り、内面的にも演技的にも成長できた時間だった」とし、「多くの愛情が感じられるチャ・ウンホを作ってくださったチョン・ヒョンジョン作家先生、繊細な感情に触れ、愛らしいドラマを作ってくださったイ・ジョンヒョ監督、より力を抜いて演技ができるように感じさせてくださったイ・ナヨン先輩、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。
 
続いて「視聴してくださったすべての方々に改めて感謝の意を表し、僕たちのドラマを通して、繰り返される日常の中に少しでも幸せな瞬間を感じていただければ」とし、「良い人間として良い俳優として帰ってきたいと思います」と名残惜しい挨拶を付け加えた。
 
 
写真提供:tvN
 

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