ヒョンビン&チョン・ウソン主演『メイド・イン・コリア』会見レポート!
【この記事のポイントは?】
◆「メイド・イン・コリア」が、12月24日よりディズニープラス「スター」で配信スタート
◆15日、韓国ソウルで制作発表会が行われ実力派俳優たちが会見に大集結
◆1970年代の韓国を舞台にした重厚ドラマに注目が集まる
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[韓国エンタメニュース]
ヒョンビン×チョン・ウソン共演で話題の「メイド・イン・コリア」が、12月24日ディズニープラス「スター」で配信スタート(初回2話、以降毎週水曜配信/全6話)。
それに先立ち、15日、韓国ソウルで制作発表会が行われ、ウ・ミンホ監督をはじめ、ヒョンビン、チョン・ウソン、ウ・ドファン、ソ・ウンス、ウォン・ジアン、チョン・ソンイル、カン・ギル、ノ・ジェウォン、パク・ヨンウが出席した。
1970年代の韓国と日本を舞台に、富と権力への欲望に溺れるベク・ギテと、彼の前に立ちはだかる検事チャン・ゴンヨンの心理戦を描くノンストップ・チェイス・エンターテイメント。
映画「ハルビン」でヒョンビンを抜擢したウ・ミンホ監督が、再びヒョンビンとタッグ。チョン・ウソンをはじめ、実力派俳優たちが集結したことで話題となっている。
フォトタイムを終えた9人が見守る中、まずはキャラクター紹介映像が公開された。
映画と見間違うほどの迫力ある映像に、会場には、自然発生的に拍手が沸いたのが印象的だ。
ヒョンビン×チョン・ウソンという歴代級のキャスティングを実現させたウ・ミンホ監督は、キャスティングについて聞かれると「運ですね」と言って微笑み、「俳優たちのおかげで、今までで一番楽しく作品を作ることができました」と満足げな表情を見せた。
「ハルビン」に続き、ウ・ミンホ作品に出演したヒョンビンは、「「ハルビン」をご一緒して、ウ監督は俳優の新たな姿を引き出してくれる力がある方だと思いました。俳優として、そんな監督と一緒に作業ができるというのは光栄なことです」とコメント。
「今作を通じて世界中の視聴者と出会えることにワクワクしています。「ハルビン」とは違い、仮想のキャラクター&ストーリーなので違った楽しみを持って臨めましたし、実際とても楽しく撮影することができました」と撮影を振り返った。
フォトセッションの時から、既存のイメージよりも一回りも二回りも大きい体が目を引いていたが、それもそのはず。
今作のために13、14キロも体重を増やしたんだとか。「「ハルビン」の時は、筋肉がないほうがいいという話だったので、トレーニングを全くせずに筋肉も体重も落としました。ギテは当時の中央情報部という最高権力機関に所属している人間なので、威圧感のようなものが感じられたら…と思い、バルクアップをしました。俳優になって以来、今が一番大きな体をしています」と役作りを語った。
チョン・ウソンとの共演については、「撮影はとても楽しかったです。実際に現場で向き合い、シナリオを確認しながら芝居を重ねていく中で、各自が準備してきたもの以上のものが生まれていきました。先輩が次々とアイデアを出してくださり、それに対して私のリアクションも変わり、さらにそこから先輩がまた別の表現を見せてくれる――。
そんなやり取りを重ねていくうちに、「面白いものを作り続けているんだな」「作品がどんどん豊かになっていくな」と感じながら撮影していました」と語った。
それに対し、チョン・ウソンは「僕は、ヒョンビンさんがベク・ギテという役をどのように表現するのか観察するおもしろさと呼吸を合わせる楽しみを感じていました」と返答。
「撮影現場はとても熱気にあふれていました。そして、「うまくやらなければいけない」という欲望が渦を巻いていたと思います」と撮影を振り返った。
自身の演じるチャン・ゴンヨンについては、「自分の職業観の中での任務にこだわりがあり、最後までやり遂げるという信念の持ち主。実際にあった事件の中に仮想の人物を置いて、実際には起こっていないことでストーリーを展開していくというところに惹かれました。キャラクターを作り上げることに対するものすごい勇気と想像力が必要で、だからこそとても楽しい作業となりました」と、難しい役に俳優魂を刺激されたようだった。
ペク・ギテの弟で軍人のペク・ギヒョンを演じるウ・ドファンは、「兄(ギテ)を愛しているからこそ、兄を超えたいと思い、自らの道を切り開きたいという欲望を持っているキャラクターです。最も重点をおいたのは、家族を愛する心を表現することでした。あまりに辛い姿を見せすぎても弱く見えるし、表現をしなさ過ぎてもいけない。シーンごとに監督と相談をして撮影に臨みました。また、軍人らしいきびきびした口調で話すことも努めました」とコメント。
ヒョンビン&チョン・ウソンというビックスターとの共演については「私がこの作品に参加したいと思った一番大きな理由は、尊敬する先輩方と一緒に呼吸を合わせて演技ができることでした。チョン・ウソン先輩は、初めてお会いした時に私が「先輩、頑張ります」とお伝えしたら、「いや、ただ楽しくやればいい。楽しく遊ぶようにやりなさい」と声をかけてくださいました。
ヒョンビン先輩は現場でいつも「一緒に何かを探そう」としてくださる方です。ご自身のキャラクターだけでなく、ギヒョンという人物をどう表現すればいいのか、このシーンをどう作っていくのかを一緒に考えてくださいました」と二人とのやり取りを公開した。
釜山地方検察庁の捜査官オ・イェジン役にはソ・ウンス。「イェジンは、70年代という女性検事が少なかった時期にチャン・ゴンヨンの検事としての情熱を見て捜査官を目指すようになり、成長していくキャラクター。
監督が「もう少しイェジンらしさのあるヘアにしよう」とアイデアを出してくださって、毎回2時間ほどかけて髪を巻いていました」と役柄を説明。ほとんどのシーンをチョン・ウソンと一緒に撮影したそうで、「たくさんのアドリブを教えていただきました。「こうすればイェジンがはるかに魅力的に見える」とアドバイスをくださったり、気にかけてくださったりしてありがたかったです」と感謝した。
大阪ヤクザの実力者でナンバー2に君臨するイケダユウジ役のウォン・ジアンは「第一人者になりたいと権力に対する欲があり、ペク?ギテと手を組むことになります。日本語で演技をするなど、多くの新たな経験をさせていただきました」と新たな挑戦について語った。
チョン・ソンイルが演じるのは、チョン・ソクジュン。「VIPの寵愛を最も受ける実質的なナンバーワン実力者。人をあまり信じず、自分の成功だけを考えながら生きてきた人物です」と役柄を説明。
カン・ギルは、「カン・デイルは釜山で活動するマンジェ派のナンバー2であり、行動隊長。中央情報部と闇の事業を進めている中である危機に直面するのですが、それを防いでくれたペク?ギテと共に新しい事業を進めながら、ビジネス関係を形成しますが、それ以上に複雑でとても面白い関係になります」と話し、好奇心を刺激した。
ペク・ギテの同期で、中央情報部課長のビョ・ハクスを演じるノ・ジェウォンは「自分の成功のため試行錯誤する、何を考えているのかわからない人物です」とコメント。
中央情報部局長ファン・グクピョン役のパク・ヨンウは、「自分の欲望のために自分の職責を利用して地域の組織暴力団まで利用する、そんな欲望があふれる人です。 監督と初めてミーティングする時に相談してかつらをかぶりました」と「かつら」秘話を公開し、会場の雰囲気を和ませた。
今回、ギテと手を組む“大阪を拠点にするやくざの親分”イケダオサム役“には日本のリリー・フランキーが抜擢。この日は映像で挨拶をした。ウ・ミンホ監督は、「ハルビン」に続き、リリーを起用したことについて「私が本当に尊敬して愛している俳優です。一緒に作業しながら、日本人、そして日本文化に対する理解が深まりました。今作を通じて、再び一緒に仕事をすることができて光栄でした」と語った。
続いては「メイド・イン・コリア」のキーワードとなる3つの単語をテーマにトークを展開。
一つ目は「欲望」。ウ・ミンホ監督は、「俳優たちがその時代の欲望と狂気を視聴者の皆さんに伝えることができると信じていましたし、「私のその信頼を現場で俳優たちに見せるのが私の演出の鍵だ」と思っていました。激動と混乱の時代、そして欲望に向かって突き進んでいく様子を描いていますが、実は今の時代とあまり変わらないということができると思います。過去と今私たちが生きている時代を比較しながら観るのも楽しいのではないかと思います」と鑑賞ポイントを伝授。
ヒョンビンは「ギテは幼い頃から、欠乏や不足、不安を抱えながら、この険しい世の中を生きてきました。だからこそ、二度とあの場所には戻りたくない、あの感覚を再び味わいたくないという思いが強かったのだと思います。では、そのために何が必要なのか。富と権力という「力」が正義となる時代の中で、生き残らなければならない――ギテはまさにその地点を追い求めてきた人物だと思います」とギテの欲望を代弁した。
2つ目のキーワードは「シネマティック」。
「撮影量は多かったですが、6話だからと言って映画と特別に区別はしませんでした。クオリティ面でも比較して遜色のない作品が完成した」と手ごたえを口にしたウ・ミンホ監督。
最後は「大韓民国」。
今回の主な舞台は韓国・釜山。
1970年代の釜山の様子を再現するのは簡単ではなかったようで、「当時の釜山の雰囲気と似ている日本の神戸で1か月ほど撮影をしました。私は1970年代生まれで、あの時代を一度きちんと描いてみたかったんです。韓国には他国にはない独特のエネルギーがありますが、それがどこから来たのか、ずっと興味がありました。その源が1970年代ではないかと思いました」と制作の原点を語った。
最後は、「ここに登壇している素晴らしい俳優たちと一緒に一生懸命作った作品です。多くの方にご覧いただきたいです」(ヒョンビン)、「今作が、皆さんの年末を熱くする作品になってくれることを祈っています」(チョン・ウソン)と俳優らが挨拶をし、1時間の会見の幕を閉じた。
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『メイド・イン・コリア』
ディズニープラスのスターにて字幕・吹替版で独占配信中
(全6話/初回2話、以降毎週水曜配信)
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