大人の韓国+han暮らしまわり通信「色に導かれて…金沢で見つけた静かな縁」
とてつもなく暑い8月の日、金沢に旅しました。
韓国古典「沈清伝」をモチーフにした学生時代の友人のコンサートを見るためです。
20代に訪れて以来、2度目の金沢。強い日射しの中、金沢の新しいシンボル「鼓門」に迎えられ短い旅が始まりました。
金沢駅
下調べもなく取った宿泊先のホテル。
入ってすぐに目に飛び込んだフロントのタイル壁に魅了されました。鮮やかな色彩!お聞きすると加賀五彩を用い石垣をデザインされているんだそうです。
加賀五彩…初めて知るその言葉。韓国の伝統色「五方色」と重なる色彩の響きにどんどん引き寄せられたのです。
加賀五彩は美術工芸(友禅染)のために整理された金沢の伝統色なんだそうです。藍、臙脂(えんじ)、黄土、草、古代紫。五方色よりも深い色でした。
また見渡すと輪島塗のパネルアートや茶筅をモチーフにしたカウンター、亀甲柄のサインや九谷焼の壺、伝統文化にまつわる書籍が並んでいます。
ホテル
金沢の伝統工芸品に韓国の手仕事が思い出され、私の街歩きが始まりました。
食事をとった店での和紙でできたランプシェード。金沢市二俣町で製造される二俣和紙という和紙でした。金沢は韓国全州市と姉妹都市関係を結んでいることを知りました。
全州は韓紙や伝統衣装、陶芸など、韓国の手仕事文化が息づく町。金沢もまた同じく…両市は工芸・文化交流を多くされているようです。なるほど~
湯涌温泉
翌日早朝に市内からバスでおよそ1時間かけて金沢の奥座敷・湯涌温泉へ…大正時代、画家であり詩人の竹久夢二が、恋人・笠井彦乃と3週間過ごした温泉地です。夢二記念館でのかわいいイベントを拝見してきました。見終えてトコトコ…停留所で1時間に1本の帰りのバスを待つ間、最近韓国からの観光客がかなり増えたというお話を地元の方から伺いました。聞くと昨年閉館した老舗旅館を韓国企業が買取経営しているそうです。日本の温泉と韓国の感性。観光地にも新しい風景が生まれているようです。
柳宗理記念デザイン研究所
中心地に戻り待望の柳宗理記念デザイン研究所へ。柳宗理さんは戦後の日本を代表する工業デザイナーです。個人的にミルクパンとざるを愛用しています!東京出身の方ですが約50年にわたり金沢美術工芸大学で教鞭を執り、多くの学生に影響を与えました。なにより朝鮮白磁の美しさに魅了されソバンなどの木工品や絵画、金工品など李朝工芸の価値を日本に紹介した民芸運動の父・柳宗悦の息子さんでもあります。
※幼少期は父にふりまわされ、青年期は民芸運動に反発、しかしデザインの道に深く入れば入るほど、民芸への関心が強くなったという記事を見たことがあります。
たくさんの柳宗理コレクション、空間に触れることができる貴重な施設でした。
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館での友人のコンサートを見終え、金沢駅に戻り乗車までの間、地元の新聞を見ていましたら…この地金沢で韓国の独立運動家・尹奉吉が命を落としたという記事を見ました。今も金沢の一角に記念碑として残され風景にそっと埋め込まれているようです。工芸や文化だけでなく、歴史の記憶にも静かに刻まれていたことも知りました。
金箔店のディスプレイ
「色」と「手」。
金沢の町を歩き静かな縁をとても感じました。金箔店のディスプレイもポジャギに見え!
きっと日本のいろいろな町に韓国とのさまざまな縁があることと思います。人、もの、場所…目に見えないもの。もちろん世界にも!
なんだか昭和の名曲「いい日旅立ち」のようになってしまいましたが、旅に出る楽しみがまたひとつできました。やや、結び付けようと意識している感は否めませんが…。
1泊2日の金沢
伝統色にみちびかれた記憶に残る小さな旅が終わりました。
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